【全日本】本田が再びフィナンシェ泥棒 ジュン怒髪天「本田竜輝、俺はお前を許さない」 世界タッグ戦会見 2024/8/26

 9・1福岡大会の世界タッグ選手権試合へ向けた会見が26日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・斉藤ジュン&斉藤レイ、挑戦者・本田竜輝&綾部蓮が出席した。

 3・30大田区大会で諏訪魔&鈴木秀樹を破って2度目の戴冠を果たして以来、その座を盤石としてきた斉藤ブラザーズ。8・17立川大会ではバカバカコンビとのリマッチを制し、3度目の防衛を果たした。

 その試合後、挑戦状を叩きつけたのが本田&綾部のELPIDAコンビ。しかもジュンが祝杯代わりに食べようとした猫の肉球型フィナンシェを本田が奪い取る暴挙で9・1福岡大会での挑戦を決めた。8・24後楽園大会で本田はその猫フィナンシェを食べてジュンを徹底挑発。「お菓子は盗んでもベルトは盗まない」と名言を残した。

 この日の会見でも本田がスイーツ泥棒ぶりを発揮した。ジュンは近藤修司が手掛けるバターブラザーズの袋を手に会見場に現れたが、見るからに不機嫌そうな表情。「食べようと思ってさ、近藤修司さんから差し入れでもらったバターブラザーズのフィナンシェ、ここに置いておいたんだ。トイレに行っている間になくなってた」と会見が始まっても場内を探し回った。

 当然、ジュンが疑いの目を向けたのは本田。「俺はこいつ(本田)が怪しいんじゃないかと思ってる」と断定した。スイーツの恨みは相当根深く、明らかに冷静さを欠いているジュンは「お前が食べたか? たまに俺の甘いの食べてるよな?」とレイにまで疑いを向けてしまう。濡れ衣を着せられそうになったレイも「そんな疑心暗鬼になるなよ」と困惑しながらも、用意したビールサーバーでジョッキに注いだビールをおいしそうに飲んだ。

 すると本田がバターブラザーズのフィナンシェを持ち出し、疑いの目を向けるジュンに向かって「お前、名前書いてねえだろ。自分のだったらな、ちゃんと自分の名前書いとけよ。これは俺のだ」と言い放った。まるで学生寮の冷蔵庫にある他人の物を勝手に食べた大学生のような言い分だが、それをニヤつきながら本田が食べ始めたものだから、ジュンは怒髪天。本田に襲いかかろうとした。

 レイが必死に止めると、本田も「おい! ふざけんな。会見中なんだよ。落ち着けよ」と嘲笑。ジュンは「名前が書いてない? 何言ってるんだ? こいつは。せっかく近藤修司さんからバターブラザーズの差し入れをもらって食べようと思ってたのに。本田竜輝、俺はお前を許さない」と怒りを爆発させつつ報復を宣言した。

 写真撮影時も本田は「1個食べとうと?」と博多弁とともにフィナンシェを差し出して挑発。受け取ろうとしたジュンの前で再び食べて勝ち誇った。収まらないジュンはまたも襲いかかろうとしたもののレイが止めて事なきを得た。スイーツの恨みは募るばかり。ジュンの怒りが9・1世界タッグ戦で大爆発することになりそうだ。

【会見の模様】

▼綾部「自分にとっては全日本プロレスに入団してから初めての世界タッグ挑戦です。今回、斉藤ジュン、斉藤レイから獲れば第100代というメチャメチャでかいオマケつきだし。本田竜輝はここ最近、敵味方問わず目の前にあるお菓子を盗んでしまうというやばい一面もあるけど、世界タッグのベルトは盗まず正々堂々獲るから。本田竜輝もそこはわきまえてる男だから、皆さん、綾部蓮&本田竜輝組に期待してください」

▼本田「全日本プロレスのお祭り男、兼全日本プロレスのスイーツ泥棒・本田竜輝です。9・1世界タッグがこの俺、本田竜輝と綾部蓮で挑戦することが決定したということで、世界タッグのベルト、斉藤ブラザーズがどんどん価値を上げていって、次は第100代、俺たちが一発で獲るしかないでしょう。今、綾部も言ったとおり、俺はお菓子は盗むけど、ベルトは絶対盗まない! 正々堂々、勝って奪ってやります」

※ジュンが立ち上がり、何かを探し始める

▼レイ「どうした?」

▼ジュン「いや、ねえんだよ」

▼レイ「とりあえず一回座っとけ。斉藤ブラザーズ弟の斉藤レイだ。今回9・1福岡大会で世界タッグ4度目の防衛戦が開催されることになったわけだが、ハッキリ言おう、俺たち斉藤ブラザーズにとってまだまだ通過点でしかねえ。俺たちはまだまだ先を見ている。こんなところでつまずくわけにはいかねえ。このスイーツ泥棒、そして2mのタッグチームにはぜってえ負けねえ。9・1福岡大会でしっかりと防衛を果たして、試合後にうめえビールを飲んでやるぜ。全員楽しみにしてろ! (ジュンに向かって)どうした? さっきから」

▼ジュン「今日、俺、食べようと思ってさ、近藤修司さんから差し入れでもらったバターブラザーズのフィナンシェ、ここに置いておいたんだ。トイレに行っている間になくなってた。俺はこいつ(本田)が怪しいんじゃないかと思ってるんだが、ないんだよ。誰か食べたんじゃねえだろうな。(レイに)お前が食べたか? たまに俺の甘いの食べてるよな?」

▼レイ「おい、お前。そんな疑心暗鬼になるなよ。俺は今、冷えたビール飲んでるんだから。俺じゃねえぞ。そうだな、このハイネケン。ライトな口当たりが特徴なんだけれども、このコクのあるフルーティな香りが効いてるおいしいビールだな。大好きなビールの一つだ」

※その間、本田がバターブラザーズのフィナンシェを持ち出して開封

▼ジュン「本田竜輝、それは俺が用意したフィナンシェだ。何食べてるんだ?」

▼レイ「落ち着け、おい。あれお前のじゃねえか?」

▼ジュン「あれは俺が用意したやつだ。近藤修司さんに差し入れでもらったんだよ」

▼本田「お前、名前書いてねえだろ。自分のだったらな、ちゃんと自分の名前書いとけよ。これは俺のだ。何言ってんだ。バカなこといってんじゃねえ」

▼ジュン「ここに置いて用意してあった」

▼本田「名前書いたか?」

※本田がフィナンシェを食べてニヤつくと、ジュンは襲いかかろうとする。レイが必死に止めて

▼レイ「落ち着け、落ち着け。まだ途中だ、落ち着け」

▼本田「おい! ふざけんな。会見中なんだよ。落ち着けよ」

▼レイ「大丈夫か? おい」

▼本田「会見やろうぜ」

▼綾部「あぶねえな」

▼レイ「大丈夫、大丈夫。(ジュンは)今言える状態じゃねえな。飛ばしてくれ」

――本田選手に対する感情は怒りしかないと思うが?

▼ジュン「こいつは名前が書いてないとか今言いやがったが、誰がどう見ても、俺が座るここに置いておいた。分かるだろ? 普通。名前が書いてない? 何言ってるんだ? こいつは。せっかく近藤修司さんからバターブラザーズの差し入れをもらって食べようと思ってたのに。本田竜輝、俺はお前を許さない」

――本田選手、反論があれば?

▼本田「だって、まず名前書いてないからね。これ嘘ついてる可能性だってあるからね。だって俺がおいてたっていえば俺のものになるし、まず名前が大事だから。俺は盗んだりしてないよ。だって俺のだもん。盗んだりしてない、今回。俺のだ。(ジュンに顔を近づけて)俺のだ(と3回繰り返す)」

▼レイ「おい、おい。大丈夫か?(とビールを飲む)」

――レイ選手がジュン選手をなだめる役割が必要になりそうだが?

▼レイ「普段からな、ジュンを精神的に安定させるために、ちょっと常日頃からいろいろ試行錯誤してるというか、そういった役割があるんで。今回もちょっとな、このままだととんでもないことになりそうだから、俺がしっかりとフォローしてやりてえと思う。でもな、世界タッグ戦、とんでもねえことになってもいいんじゃねえのかな。リング上でとんでもねえことが待ってるぞ、おい。なあ? ジュン」

▼ジュン「本田竜輝を許さない」

――全日本のベルトには初挑戦となるが?

▼綾部「今まで全日本プロレス参戦してる時から入団してから含めて、形として大きい結果を残せてないですから。今回、世界タッグっていうベルトを本田竜輝とともに手にして、歴史に名を刻んでやろうかなと思います。プラスさっきも言ったとおり、次、第100代というオマケつきですから。今、斉藤ジュン&斉藤レイが持ってる世界タッグ、メチャクチャ魅力的に映ってるし。この二人から獲る第100代目、そこに大きな意味があるのかなと思うので、この二人から獲ってやろうかなと思ってます」

▼本田「何か悪いことしましたかね? まあ9・1福岡大会ということで、世界タッグのベルトどんどん価値が上がってるんでね。俺と綾部蓮が獲って、さらにもう一段階、このベルトの価値を上げていってやりますよ」

※写真撮影後

▼レイ「大丈夫か?」

▼ジュン「結局、俺食べてない…」

▼本田「食べとうと?(とフィナンシェを差し出す)」

▼ジュン「いや、俺が差し入れでもらったやつだから」

▼本田「1個食べとうと?」

▼レイ「おい、だまされるなお前。やめとけ。だまされるんじゃねえ」

▼本田「おいしいと」

▼ジュン「目の前にあるから。俺はこいつを信じる」

※ジュンが受け取ろうとすると、本田は自分が食べて不敵な笑み。ジュンが襲いかかろうとするとレイが止めて

▼レイ「落ち着け! 本田竜輝、9・1福岡大会でお前をぶっ倒してやるぜ。2mお前もぶっ倒してやるぜ。楽しみにしてろ!」

▼ジュン「本田竜輝、俺はお前を許さない」

▼レイ「9・1福岡大会だ!」

※ジュンとレイが退席すると

▼本田「(取材陣に向かって)1個食べとうと?(とフィナンシェを差し出し、自分が食べてから退席)」