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3/11【NOAH】横浜前日…Impact Wrestling勢が来日会見、業務提携書に正式調印、王者ムースはノア勢相手の防衛戦&GHC挑戦に意欲

 3・12横浜文体大会に参戦するImpact Wrestling(IW/旧TNA)勢が11日、都内ノア事務所で来日会見。ノアの内田雅之会長とスコット・ダモールIW副社長が業務提携証書に調印して包括的な協力関係を確認したほか、IWグランド王者のムースはノア勢相手の防衛戦や、GHCタイトル挑戦にも意欲を示した。

 会見には内田会長、ダモール副社長のほか、ムース、エディ・エドワーズ、ジェームズ・ストーム、KAZMA SAKAMOTO4選手が出席。まずは内田会長とダモール副社長が業務提携証書に正式に調印した。今後は選手交流をはじめ、日米スタイルを相互学習する技術交流、新人育成に至るまでの包括的な協力関係を構築していく方針。ダモール副社長はIWへの参戦希望選手として中嶋勝彦と丸藤正道の名を上げた。

 横浜文体大会に参戦するIW3選手とKAZMAも会見。丸藤&武藤敬司の“天才タッグ"と対戦するIWグランド王者のムースは、「どちらも素晴らしいレジェンド。マルフジに関してはずっとリスペクトしてきたが、自分もこれから同じレジェンドの仲間入りをするためには、やはりレジェンドを倒して自分の強さを証明したい」と“レジェンドキラー"宣言。またノアとの業務提携に関連して「ノアには素晴らしい選手がたくさんいる。誰とでもこのベルトを懸けて闘いたいと思ってる。もちろんノアのタイトルに挑戦するチャンスが与えられればぜひとも受けたい」とノア勢相手の防衛戦およびGHCタイトル挑戦にも意欲を示した。

 元ノア留学生で現在はIWトップ戦線で活躍するエドワーズは「家に帰ってきたような気分。自分がどれだけ変わったのかということを皆さんに証明したいと思っているので、少しナーバスにはなっているけど、エキサイティングな気持ちで明日を楽しみにしています」と語った。当日は小峠篤司との一騎打ちに臨むが、「コトウゲのことはよく知っています。過去試合をした時は確か引き分けだった。彼が最近ヘビー級に転向したことも知っていますし、僕も今はヘビー級として試合をしています。自分の実力を証明して、名を残していこうという思いはどちらも同じだと思うので、そういう思いを込めて明日試合をします」と意気込み、業務提携に関連してさらなるノア勢との激突も熱望した。

 清宮海斗と対戦するストームはノア初参戦。「いまだかつて日本で“カウボーイ"ジェームズ・ストームということでは来日したことがない。楽しいことになると思う」と話したうえで、「キヨミヤはまだ若くて、これからの将来を担う選手だと思う。素晴らしい選手だということはわかっているけど、自分もこれまでに長いキャリアはあるし、十分に自分の実力を証明してきた。彼はこれから可能性はあるかもしれないですけど、明日その可能性を大きく出せることにはならない」と貫録勝ちを宣言した。

 ムースと組んで武藤&丸藤組と対決するKAZMAは久々のノア参戦。ムースとはこの日が初対面だったというが、「僕も一応アメリカでも試合してきましたので、そういう意味では問題はない」と強調。「明日は多分みんな丸藤さんと武藤さんのほうばっか注目すると思うんですけど、それでいいと思います。向こうが光だとしたら、こっちは陰なので陰がなきゃ光らないと思いますので」と持論を展開した一方で、今後のノア参戦については「やっぱり今後もノアさんでやっていきたいという気持ちは凄く強い。 明日の試合で見てもらってKAZMA SAKAMOTOすげえなって思っていただければ」と意欲的だった。

 横浜決戦前日に行われたIW勢来日会見の模様は以下の通り。


【内田会長、ダモール副社長会見の模様】

▼内田会長「本日は記者会見にお越しくださりましてありがとうございます。こちらにいるImpact Wrestlingのバイスプレジデントであるスコット・ダモールさんとは古くからの付き合いで、私がノアをやることになってから、即時に協力体制をとれないかということで連絡を取って、快諾を頂戴し、本日になりました。これからもImpact Wrestlingとは多種多様な協力体制をとっていきたいと思っております」

▼ダモール副社長「今回Impact Wrestlingを代表して来日しておりますスコット・ダモールです。プロレスリング・ノアという素晴らしい会社と業務提携を結べることをひじょうにうれしく思っております。プロレスリング・ノアには古くから伝わる大事なジャパニーズスタイルの伝統を持っている会社だと思っています。そしてジュニアの選手、素晴らしい選手が揃っているということで、その厚い選手層がImpact Wrestlingにとっても非常にパーフェクトな状況だと思っております。これから業務提携をすることによりまして、いいビジネス関係を築いていけると思っていますし、Impact Wrestlingと致しましても、ひじょうに今後の展開を楽しみにしております。今後の展開と致しまして、日本だけでなく、アメリカだけでもなく、世界中に広げていきたいと思っております」

──今後ノアの選手が海外に行って試合をすることも当然ある?

▼内田会長「もちろんですね、いわゆるこの提携というのは選手の貸し借りとか、ウチの選手がインパクトに行く、インパクトの選手がウチに来るっていうだけではなくて、新人の育成とか新人の発掘を含めて、日本で生まれた選手がアメリカのインパクトからデビューをしたり、インパクトの練習生が日本でデビューしたり、お互いに協力し合ってマーケットを広げていこうというような、大枠な業務提携でありますので、当然今おっしゃられたのは我々がやろうとしていることのごく一部でございます」

▼ダモール副社長「Impact Wrestlingとしましては、ノアのスターが自分たちの持っている六角形のリングで試合をする可能性があることをひじょうに楽しみにしています。そして日本の選手にアメリカの道場に来てもらって練習をする。そこでアメリカのスタイルを学ぶ。と、同時にImpact Wrestlingの選手が、その選手から日本のスタイルを学ぶということで、お互いにスタイルの違ったものを学ぶことによって、これから先、新たなスタイルを確立していけるのではないかと思っております」

──Impact Wrestlingに参戦して欲しいノアの選手で個人名があれば

▼ダモール副社長「やはり非常に実力が十分にわかっているということで丸藤選手、本当にみんなが見たがっていると感じています。それから中嶋選手も本当に素晴らし選手だと思っていますので、そういった選手がアメリカに来ればとても素晴らしい試合ができるんじゃないかと思っていますが、実際のところは明日会場で見るわけですから、今まで何度もビデオ等で見てますけど、初めて生で観戦するので、いろんな選手の試合を見て、そこで決めていきたいと思います」

▼内田「まあ、私とスコットさんとの関係を知っている人は古くからとても仲の良い友人でいろいろなことをやったことをわかっていると思うんですけど、明日のノアの横浜にスコットさん自身がやってきて、試合を観戦するというのはスコットさんの未知の存在だとか、そういうのを観に来たのは重要な要素であります」

※その後業務提携証書に双方サイン



【ムース、エドワーズ、ストーム、KAZMA会見の模様】

▼ストーム「明日は凄く楽しいことになると思います。いまだかつて日本で“カウボーイ"ジェームズ・ストームということでは来日したことがないから。“カウボーイ"ジェームズ・ストームという自分の姿を知っている人もいるかもしれないけど、明日はひじょうに楽しい試合になると思うよ」

▼エドワーズ「とてもエキサイティングな気持ちです。家に帰ってきたような気分。以前日本で練習を積んで、こちらに半分住んでいたようなものなので。エキサイティングな気持ちもあるんですけど、若干ナーバスにもなってる。自分がどれだけ変わったのかということを皆さまに証明したいと思っているので、少しナーバスにはなっているけど、エキサイティングな気持ちで明日を楽しみにしています」

▼ムース「俺はImpact Wrestling・グランドチャンピオンのムース。Impact Wrestlingを代表して、この素晴らしい団体、プロレスリング・ノアに来て試合ができることをエキサイティングでうれしく思っております。そしてここにいるパートナーと、ムタ(武藤)とマルフジと試合をする。まだ俺の実力を知らない方たちもいるとは思うけど、大きな身体を使ってどんなレスリングをするのか、おそらく想像もつかないと思う。どれだけのことができるのかというのを、皆さんも明日楽しみにしてほしい」

■KAZMA「英語じゃないんですけど、KAZMA SAKAMOTOです。こんな凄い試合に選んでいただきまして、プロレスリング・ノアさん、ありがとうございます。そして内田会長、ありがとうございます。明日は多分みんな丸藤さんと武藤さんのほうばっか注目すると思うんですけど、それでいいと思います。向こうが光だとしたら、こっちは陰なので陰がなきゃ光らないと思いますので、そんな感じです」

──ストーム選手は清宮、エドワーズ選手は小峠、ムース選手は武藤&丸藤、それぞれの対戦相手の印象は?

▼ストーム「まだ若くて、これからの将来を担う選手だと思う。映像はもちろん見てるし、素晴らしい選手だということはわかっているけど、自分もこれまでに長いキャリアはあるし、十分に自分の実力を証明してきた。彼はこれから可能性はあるかもしれないですけど、明日その可能性を大きく出せることにはならないよ」

▼エドワーズ「コトウゲのことはよく知っています。過去にも試合をしていますし、そのときは確か引き分けだったと思っていますけど、小峠選手が最近ヘビー級に転向したことも知っていますし、自分自身もここ数年のうちにヘビー級として試合をしています。過去との大きな違いは、ヘビー級の試合だということ。自分の実力を証明して、名を残していこうという思いはどちらも同じだと思うので、そういう思いを込めて明日試合をします」

▼ムース「どちらも素晴らしいレジェンドと言っていい選手。マルフジに関してはずっと素晴らしい選手だと思っていて、尊敬心を持ってた。自分もこれから同じレジェンドの仲間入りをするためには、やはりレジェンドを倒して自分の強さを証明したいと思いますし、心強いパートナーもいますし、自分もレジェンドとして名を残せるような闘いをレジェンドの2人に見せつけたい」

──かつてノアマットを主戦場としていたエドワーズ選手は、業務提携に関連して、これから未知の新たなノア選手ともやり合っていきたい?

▼エドワーズ「私は今までもずっとそうですし、これからもそうなんですけど、自分はプロレスリング・ノアが大好き。できればみんなと、誰とでも試合をしたいと思います。本当に素晴らしい団体と思ってるし、世界でベストだと言っていい団体だと思っていますので、その選手たちと可能ならば、いつでもここで試合をしたいと思っています」

──ムース選手は丸藤のほかに気になるノアの選手はいる?

▼ムース「プロレスリング・ノアには本当に素晴らしい選手がたくさんいる。それはもちろん分かってる。ただ、誰が相手であっても、自分に自信があるから、誰とでもこのベルトを懸けて闘いたいと思ってるよ」

──逆にノアのベルトに興味は?

▼ムース「もちろんノアのタイトルに挑戦するチャンスが与えられればぜひとも受けたい。ノアのチャンピオンといえば本当に素晴らしいチャンピオンだとは思うが、自分もそれ以上の実力があると思ってるので、そういったチャンスをもらえるのであればぜひ挑戦したい」

──KAZMA選手、ムース選手との関係性と、これを機にまたノアマットでも暴れたいという気持ちはある?

▼KAZMA「正直会ったのは今日初めてです(笑) でも、さっき少ししゃべったのでそれで十分だと思います。僕も一応アメリカでも試合してきましたので、そういう意味では問題はないです。それでやっぱり今後もノアさんでやっていきたいという気持ちは凄く強いですね。けど、今後もどうなっていくかはわからないですし、明日の試合で見てもらってKAZMA SAKAMOTOすげえなって思っていただければ、いいかなと。まあ、どうなるかわからないですね。それでも楽しみたいです、とりあえず。なんか緊張して固くなったりしちゃったら面白くないんで、とりあえず明日の試合は楽しんでなんぼと思って楽しみたいです」

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