12/14【NOAH】論外が“宿敵"小川に完敗&握手 「心の底からありがとうございました」
『SUNNY VOYAGE 2022』福島・会津若松市文化センター(2022年12月14日)
○小川良成vsNOSAWA論外×
来年2月21日・東京ドーム大会での引退が決まっているNOSAWA論外が、“宿敵"小川との一騎打ちで完敗。試合後には握手を交わして「ホントに心の底から小川先輩、ありがとうございました」と感謝し、長らく続いた“抗争"に区切りがついた。
来年2月の引退が決まっている論外。ノア参戦以降、“小川先輩"の力量を認めながらも一貫して対抗してきた。PERROS DEL MAL DE JAPON結成後は小川率いるSTINGERと泥沼の抗争も展開してきたが、ペロスも解散した今、引退を前に改めて小川と対峙した。
序盤から最後の一騎打ちを味わうかのような熟練の攻防を展開。ラフも交えた駆け引きが続いたが、中盤に入って小川がヒザ攻めに持ち込むと、ほぼ一方的な展開となった。
小川一流のあらゆるヒザ殺しに苦悶の声を上げ続けた論外も、満身創痍の肉体にムチ打って食い下がったものの、もはやまともに立てず。それでもバズソーキックからのシャイニング・ウィザードを発射し、超高校級ラ・マヒストラルで丸め込んでみせたものの、小川はレフェリーの腕をつかんで3カウントを阻止した。
逆に2発目のシャイニング弾をガードした小川が、足4の字固めで絞めに絞め上げる。30分1本勝負で残り3分を切っていたものの、論外に耐え抜く力はもう残っていなかった。
試合後。ガックリとうなだれながら苦笑いする論外を意味ありげに見下ろした小川。論外が握手を求めると、無言でその手を握り返した。長らく続いてきた“抗争"に一つの区切りがついた瞬間だった。
観客に深々と頭を下げ、拍手のなかで引き上げた論外は「何もできない。完敗だよ、完敗…。ひとつも俺が取れるってトコが無かった。まぁでも1勝1敗1引き分けで俺が勝ち逃げだな、ある意味」と振り返りつつも、「でも気持ちがいい!。ホントに心の底から小川先輩、ありがとうございました。俺みたいな二流なプロレスラーと闘ってくれて、感謝してます。本当にノアに来てよかった。ここ数年で一番気持ちが良いかもしれない」とむしろ晴れやかに感謝しながら、充実感を漂わせた。
【論外の話】「もう引退しちゃったみたいだ…俺は所詮、このレベルのレスラーだったんだよ。何もできない。完敗だよ、完敗…。でも小川先輩、最後の握手はなんだったんだ…? でも、もう次も先も無いよ。ただホント感謝してる、小川先輩に。いやぁ、ひとつも俺が取れるってトコが無かった。まぁでも1勝1敗1引き分けで俺が勝ち逃げだな、ある意味。完敗、でも気持ちがいい! ホントに心の底から小川先輩、ありがとうございました。俺みたいな二流なプロレスラーと闘ってくれて、感謝してます。本当にノアに来てよかった。ここ数年で一番気持ちが良いかもしれない。通用しなかったっていうのが。まったく歯が立たない。いやぁキツい…」