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6/15【NOAH】大谷メッセージに杉浦「負けられない」、ジェイクは「化け物に勝って化け物になる」 GHCヘビー調印式

 6・17名古屋大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)ジェイク・リーvs杉浦貴(挑戦者)」に向けた調印式が15日、都内ホテルで開かれた。

 中嶋勝彦を破って『NOAHの強さ』、丸藤正道を破って『NOAHの歴史』を感じてきた王者ジェイクが、「次は『覚悟』を感じたい」と杉浦を指名して実現する王座戦。確かに覚悟をもってどんな体制下でもノアを支え続けてきた杉浦だが、ここに来て自身との試合をきっかけに長期欠場に入ったZERO1・大谷晋二郎から直接激励され、「大谷さんをリングで待ち続ける」と誓って、新たな“覚悟"を身にまとった。

 今回のGHCヘビー挑戦に向けても、Youtubeで公開されたVTRを通じて大谷からのメッセージが到着。「今、時代は杉浦貴を求めている。僕は心からそう思っています。うれしいことも、悔しいことも、たくさん経験してきた杉浦選手だからこそチャンピオンになってもらいたいと僕は心から思っています。チャンピオンになった杉浦選手から、生きる勇気や頑張る力をもらう人たちがたくさんいると僕は思っています。年齢なんか関係ない。いつも一生懸命プロレスをする杉浦選手。必ずチャンピオンになってもらいたいと思います。そして僕がまたあなたの前に立つ時には、さらに強い強い杉浦貴でいてください」と熱い思いを託された。

 杉浦も「本当に治療、リハビリ大変だと思うのにわざわざメッセージいただき、本当にありがたく、感謝してますね。それと同時に負けられないし、大谷選手が見てるから恥ずかしくない試合をやらないといけない」と襟元をただし、「ジェイク・リー選手、チャンピオンとしてもプロレスラーとしても、自分はかなりリスペクトしています。技じゃないよ、もう。ここまで来たら。気持ち」と現王者を認めたうえでの魂のファイトを誓った。

 とはいえ迎え撃つジェイクは「あの映像(大谷からのメッセージ動画など)を見て、たぶん俺も頑張ろう、私も頑張ろうと思っているはずです。そして『杉浦獲ってくれ』とも思っているはずでしょう。だからこそ、より心にグッとくるものがあります。なんでかって? それを現実のものにしないのが私の“仕事"なのですから」とキッパリ。「それはそれ、これはこれ。この試合に関して大谷選手が何かをするのはなくて、これはあくまで俺と杉浦貴の試合であって。それを誰かの思いとか、誰かの言い分とか。俺から言わせれば、そんなのどうでもいいんですよ。結局リングに上がってるのは二人」とあくまで杉浦の『覚悟』を非情に断ち切る構えを鮮明にした。

 さらには53歳でも脅威のコンディションを保つ杉浦を「この人ホントは人間の皮を被ったバケモンなんじゃないかと思うときはあります」と表現。「そんなバケモンとやって、そのバケモンに勝ったら、俺はもっと凄い化け物になると思ったらワクワクして。それが名古屋で実現できると思ったら、もうあとは言葉は必要ないんじゃないかなと感じます」と胸を高鳴らせるように語った。杉浦が地元・名古屋で“覚悟"を実らせるか、ジェイクがその杉浦をも食らって舵を握り続けるか。真っ向勝負必至のゴングは間もなく鳴る。


【会見の模様】
▼杉浦「杉浦貴です。まずジェイク・リー選手からご指名をいただき、誠にありがとうございます。ジェイク・リー選手、チャンピオンとしてもプロレスラーとしても、自分はかなりリスペクトしています。当日、名古屋ではいろいろな人の思い、そして自分自身の思いも、いろいろなことを背負ってジェイク選手に挑みたいと思っています。よろしくお願いします」

▼ジェイク「ジェイク・リーです。今回、自分からの指名を受けていただき、誠にありがとうございます。VTR見させてもらいましたよ。家族愛、そして大谷選手との絆。本当に本当に心にグッとくるような動画で、見ている人たちはあの映像を見て、たぶん俺も頑張ろう、私も頑張ろうと思っているはずです。そして『杉浦獲ってくれ』とも思っているはずでしょう。だからこそ、より心にグッとくるものがあります。なんでかって、それを現実のものにしないのが私の仕事なのですから」

――前哨戦を終えてのお互いの印象は?

▼杉浦「まあ、やっぱりチャンピオンなのでひじょうにいろいろ考えて、NOAHで試合してるなと思いましたが、前哨戦まだ全部出し切ってないんでね。あさっての試合で俺が全部出し切ったら彼は耐えられるのかなという心配はありますけど」

▼ジェイク「とにかく頑丈なんですよ。頑丈というよりなんというか、53歳ですよ。自分が53のときなんか全く想像してなかったけど、つい考えちゃいますよ。俺が19年後か。そのコンディションを維持して、そういう体を作っていけるのかとね。全く想像できないわけですよ。だから、この人ホントは人間の皮を被ったバケモンなんじゃないかと思うときはあります。それが印象で。けど、そんなバケモンとやって、そのバケモンに勝ったら、俺はもっと凄い化け物になると思ったらワクワクして。それが名古屋で実現できると思ったら、もうあとは言葉は必要ないんじゃないかなと感じます」

――前哨戦で杉浦選手がフロントネックロックで絞め落とし、ジェイク選手がフロントハイキックでKOしたが、試合のキーポイントはどこになる?

▼杉浦「技じゃないよ、もう。ここまで来たら。気持ち」

▼ジェイク「同じになりますけど、覚悟でしょうね」

――ここまで中嶋選手、丸藤選手と近年のNOAHを支えてきた二人がことごとく敗れているが、そのシチュエーションについては?

▼杉浦「3番目でしょ? 俺。いやあ、まだまだでしょう。そんな最後の砦とは俺、自分でも思ってないし。ただ、ここで終わらせるよ」

――ジェイク選手が率いるGLGという軍団については?

▼杉浦「ユニットとして元気で頑張ってるから…何が聞きたいんだ? お前は」

――特別な意図があるわけでは…

▼杉浦「GLG? いいんじゃないの。皆さん、さわやかでカッコよくて」

――対抗心はない?

▼杉浦「何だ、お前それ? GLGなら俺はグッド・ルッキング・ゴリラでいいのか? これでいいんだろ? じゃあ俺はグッド・ルッキング・ゴリラだ」

――ジェイク選手はユニットとは関係なく個人として戦う?

▼ジェイク「最初から。それに俺がこうするって言ったら、チームの方針は、方向性はそうなるんで。だから何だろう。チームに振り回されるとか、チームのことはこれだからとか、そういうのは全くなくて、俺がこういったらこう、ああいったらああ。もちろん聞き入れるのは聞き入れるけど、俺がボスなんだ。そして今、ベルトを持ってるのは俺なんだよ。この団体もそういうふうに舵を取る人間が必要だと俺は思っているし。俺がやっていくことはそれですよ」

――大谷さんからメッセージがあったが?

▼杉浦「本当に治療、リハビリ大変だと思うのにわざわざメッセージいただき、本当にありがたく、感謝してますね。それと同時に負けられないし、大谷選手が見てるから恥ずかしくない試合をやらないといけないと思ってます」

――全日本時代に大谷選手のチャリティーに協力していたが、大谷選手からのメッセージについては?

▼ジェイク「別にそれはそれ、これはこれであって。この試合に関して大谷選手が何かをするのはなくて、これはあくまで俺と杉浦貴の試合であって。それを誰かの思いとか、誰かの言い分とか。俺から言わせれば、そんなのどうでもいいんですよ。結局リングに上がってるのは二人なんで」

――NOAHでは三沢さんメモリアルを展開中だが、この6月の挑戦に感じることは?

▼杉浦「偶然なのか必然なのか。僕の中では必然だと思って臨みますよ」

――前哨戦で柔術の技術を見せていたが意識して使っている?

▼ジェイク「使わないと勝てないですよ」


【NOAH】6/17(土)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール『GREEN JOURNEY 2023 in NAGOYA』15:30開場、17:00開始

◇第1試合◇
スタリオン・ロジャース
吉岡世起
齋藤彰俊
vs
小澤大嗣
アレハンドロ
モハメド ヨネ

◇第2試合◇
大原はじめ
vs
Hi69

◇第3試合◇
スペル・クレイジー
AMAKUSA
清宮海斗
vs
藤村加偉
小川良成
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

◇第4試合◇
谷口周平
vs
鈴木秀樹

◇第5試合◇
小峠篤司
稲葉大樹
vs
Eita
丸藤正道

◇第6試合◇
ダガ
クリス・リッジウェイ
ショーン・レガシー
vs
タダスケ
YO-HEY
ジャック・モリス

◇第7試合◇
征矢学
拳王
vs
中嶋勝彦
潮崎豪

◇第8試合◇
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ダンテ・レオン
vs
HAYATA
[第53代王者]
※HAYATA2度目の防衛戦

◇第9試合◇
▼GHCタッグ選手権試合
[挑戦者]
稲村愛輝
マサ北宮
vs
ティモシー・サッチャー
サクソン・ハックスリー
[第65代王者]
※ハックスリー&サッチャー組初防衛戦

◇第10試合◇
▼GHCヘビー級選手権試合
[挑戦者]
杉浦貴
vs
ジェイク・リー
[第42代王者]
※ジェイク3度目の防衛戦

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