プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/18【NOAH】ジェイク勝ったらNOAH撤退? 拳王は“最後の砦"宣言 GHCヘビー調印式

 10・28福岡国際センター大会のGHCヘビー級王座戦「(王者)ジェイク・リーvs拳王(挑戦者)」に向けた調印式が18日、都内で開かれた。ジェイクが“勝ったらNOAH撤退"をちらつかせた一方で、拳王は“最後の砦"宣言を放った。

 NOAH参戦以来、無敗を誇ってきた王者・ジェイクだが、今夏N-1 VICTORY公式戦で拳王に敗戦。NOAH初黒星を喫してN-1優勝決定戦進出を逃した。N-1を制した潮崎豪を防衛戦で破った試合後、自ら拳王を指名し、福岡を舞台に相まみえることになった。

 この日の調印式では拳王が「(業界トップの)絶景をNOAHに作るにはトップがジェイク・リーだったら厳しい。絶景を作り上げるには俺がトップじゃなかったらダメだ」と改めて主張。そのうえで「外敵のジェイクがベルトを失ったら、またフラーっとどこかに行っちゃうんじゃないか? 全日本に戻るかもな」とけん制した。

 ジェイクも意味深に返答。「全日本には戻らないと思うけれども、それもどうなるか分からない。答えはたぶんこの試合のあとに待ってる」と防衛後のNOAH撤退?も示唆し、「私がNOAHに来てシングルで唯一負けてるのは隣にいる拳王だ。私はその借りを返す。ただそれだけ」と言い切った。

 今春、清宮海斗を破って戴冠を果たしたジェイクは、中嶋勝彦、丸藤正道、杉浦貴、そして潮崎豪と歴代王者をことごとく撃破。拳王は現NOAHの歴代王者として“最後の砦"となるが、当人にもその認識は「もちろん」ある。

 一方で「ジェイクはスマートな選手。今日もスマートな意見が聞けたよな? フラーっとどこか行くかもしれないが、全日本には戻ることはない。分析能力あるよね」と評しつつ、「このラインを見てみろ」と司会を務めたガルベス奥田リングアナ、ジェイクの“元全日本"二人をみやる心理戦?で応戦した。

 ともあれ福岡決戦まで残り10日。前哨戦もまだまだ残っている。ジェイクも「まずはその前の前哨戦から楽しんでいただきたい」と微笑を浮かべ、両雄によるせめぎ合いはさらに熱を帯びそうだ。


【会見の模様】

▼拳王「絶景を求めて、NOAHから去る人間がいる中で、NOAHでは絶景を見ることができないのか? そんなことないだろ? 絶景をレスラー自身で作り上げたらいい。ただ、NOAHのトップがジェイク・リーだったら厳しいかもな。絶景を作り上げるには俺がトップじゃなかったらダメだ。プロレスリング・ノアで絶景を作る人間はこの俺、拳王だ。だから! GHCヘビー級選手権、俺が獲らなきゃダメなんだよ。俺がトップでプロレスリング・ノアの絶景を見せてやるからな」

▼ジェイク「お集まりの皆さん、そしてご視聴の皆さん、こんにちは。ジェイク・リーです。私がNOAHに来てシングルで唯一負けてるのは隣にいる拳王だ。私はその借りを返す。ただそれだけだ」

――チャンピオン・ジェイク・リーの印象は? なぜジェイク選手がトップだと厳しいのか?

▼拳王「まずはじめに。ジェイク・リー、外敵ではないのか? 外敵だろ? NOAHの所属選手がトップじゃなきゃ絶景を作ることできないだろ。ジェイク・リー、またすぐベルトを失ったらフラーっとどっか行っちゃうんじゃないか? 全日本プロレスに戻るかもな」

――それを聞いて反論があれば?

▼ジェイク「フラーっとどっかに行くかもしれないし。まあ全日本には戻らないと思うけれども、それもどうなるか分からない。答えはたぶんこの試合のあとに待ってるんじゃないかなと」

――拳王選手は「絶景を見せたい」と言っているが、ジェイク選手にその気持ちはない?

▼ジェイク「私は常々、言ってきました。良い“サンプル”を提供すると。今までにそれこそ、このような体格の選手がいなかった。ここ近年では特に。それだけでも、いいサンプリングになったとは思うんですけど、それだけではもちろん足りない。まだまだ足りない。私は成功例を作っていきたい。もちろん、それは自分自身のためではあるが、それは団体のためにつながると私は思っている」

――ジェイク選手から見た拳王選手の印象は?

▼ジェイク「今を代表するレスラーです」

――ジェイク選手は歴代GHC王者をことごとく破ってきて、残るは拳王選手。最後の砦という意識はある?

▼拳王「もちろん」

――ジェイク選手が見せたい風景はどんなもの?

▼ジェイク「今がずっと続くわけじゃないです。これが当たり前だとも思っていないし。それはいろんな意味を含めて言っています。だからこそ、団体側もそうですけど、ここで戦っている選手たちが『こういうやり方もあるんだな』と。もちろん今から入ってくるであろう選手に対しても、そういう気づきがあればいいなと。それがつながるんじゃないかなと。活性化に」

――「借りを返したいだけ」と言っていたが、川崎でのN-1公式戦での反省を踏まえて、どのように戦いたいというのはある?

▼ジェイク「まずはその前の前哨戦から楽しんでいただきたい」

――「今を代表する選手」と表現したが、どんな意味で?

▼ジェイク「今この令和です。YouTubeでセルフプロデュースをして。他の選手たちも確かにやり始めましたけど、それは拳王チャンネルのあとに始めたものでしょっていう印象がめちゃめちゃ強いんじゃないですかね。自分自身をプロデュースしてるわけですよ。それは今の時代に合っていると。なので今を代表するレスラーと、そう表現しました」

――高く評価はしていると?

▼ジェイク「ありのままを言っているだけです。高く評価をしているわけではない。低く評価をしているわけでもない。私から見た拳王はそういうレスラーです」

――拳王選手はそう言われてどう思った?

▼拳王「当然だろ。やはりジェイク・リーはスマートな考え持ってんなって俺はつくづく思う。まず、今日一つスマートな意見聞けたよな? フラーっとどこか行くかもしれないが、全日本には戻ることはない。分析能力あるよね。(元全日本のジェイク、司会を務めた元全日本のガルベス奥田リングアナの二人をみやりながら)このラインを見てみろ。ここからの光景……」

プロ格 情報局