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5/29【NOAH/LIMIT BREAK】齋藤-潮崎“答え合わせ"の死闘フルタイム 齋藤世界ヘビーV2でヴァイス奪回名乗り

『ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK .2』新宿FACE(2024年5月29日)
世界ヘビー級選手権試合 △齋藤彰俊vs潮崎豪△

 TEAM NOAH同門対決となった世界ヘビー級王座戦は、壮絶な削り合いの末に激闘フルタイム。王者・齋藤が潮崎の挑戦を退けて2度目の防衛に成功し、来場した前王者、クリス・ヴァイスの名乗りを受けて立った。

 新宿FACE初開催となったTEAM NOAH主体興行『LIMIT BREAK』メインを飾った同門対決。齋藤と潮崎。これまで“三沢さん"の名のもとに2度に渡ってGHCヘビー級王座戦を闘ってきた両雄が、三沢さん15度目の命日(6月13日)を控えるタイミングで今度は世界ヘビー級王座を懸けて激突した。

 ともに緑のリストバンドを着用し、ガッチリ握手を交わしてからゴング。のっけから豪腕ラリアットとスイクルデスを打ち合う真っ向勝負を繰り広げ、互いに両手を広げながら無数のエルボーと逆水平チョップを真っ向から受け合った。

 一切避けずに互いを削り合う気持ちのぶつけ合う。壮絶な“会話"に場内も時を追うごとに熱を帯び、潮崎コールと彰俊コールが寄せては返した。そしてもつれ合ったまま迎えた終盤。齋藤が“ここ一番"で出すバックドロップを放ったものの、潮崎も立ち上がってエメラルドフロウジョンを返す。そして放ったムーンサルトを齋藤が避けたところで、30分時間切れのゴングが打ち鳴らされた。

 試合が終わっても齋藤はスイクルデスを見舞い、潮崎は豪腕ラリアットを返す意地の語らいを繰り広げ、懸けられたベルトはZERO1の至宝なれど、試合は“NOAH"を体現する死闘となった。

 戦前、三沢さん最後の一戦となった“あの日"からの「答え合わせがしたい」と話していた齋藤。マイクを握って「シオ、なかなか“答え"は出ないものだな。でも同じ方向を向いて、同じチームにいて、俺は間違いじゃなかったと思ってる。お前はどうだ?」と投げかけると、潮崎も「齋藤彰俊! 間違ってるワケねえだろ!」と呼応。ガッチリと緑のリストバンドをクロスさせながら拳を握りあった。

 規定により齋藤が2度目の防衛に成功。試合後には前王者が現れた。ZERO1の3・31靖国大会で齋藤に敗れて流出を許したクリス・ヴァイスだった。

 ヴァイスは「おい、サイトー! なぜ俺がここにいるか分かってるだろ? 理由はただひとつ、そのワールドチャンピオンシップを返してもらいに来た。それが今日、俺がNOAHにきた理由だ!」と雪辱と奪回を宣言。齋藤も「クリス、やったるよ。このベルトにはもうTEAM NOAHの魂も入ってるんだ! 行ってやるからな!」と真っ向から承諾。場内もアキトシコールに染まった。

 最後は「潮崎豪とやりあったんで、そんなに頭が回らないかもしれないけど…これだけは皆さんに約束できる! TEAM NOAH、LIMIT BREAKに来てくれれば必ずみんなの心に刺さる試合を届ける! ありがとう!!」と締めくくってみせた齋藤。歩み続けると誓った男は、壮絶な“答え合わせ"の末に、再び次なる一歩を踏み出した。

【齋藤の話】「今日は潮崎豪という男と3回目の選手権。今日は今までの2回とは違う。今度は自分がチャンピオンでどういうものか、今まで自分たちがやってきたことが間違いなかったかという答えを出そうと思ったけど、まあ、間違ってないということはしっかりわかった。ただ、まだ答えの終着点ではないんだろうなっていう。やっぱり天にいる偉大な方はそう簡単に答えを与えてくれない。だから、まだまだ続くんだろうなと思っている。それと、やっぱりファンの中でなぜこの世界ヘビーというZERO1のベルトに挑戦してあれかっていうのもあるかもしれないけど、これは会社のホームページや自分のコメントでも言ってるけども、俺はもともと外様の人間だから。だから、俺しかこういう他団体のベルトを持って、NOAHの、しかも初期のNOAHというか、TEAM NOAHのあの頃のNOAHを持っているメンバーに。あの頃のNOAHというのは業界ナンバーワンじゃなかったかもしれない。だからこそ他のところのベルトを持ってきて、これはどういうものかという。それの答えを出さなきゃいけないと思っているし。またね、他団体にベルトを持たれて気に食わないと思っているZERO1の選手たちも火が点いて、これはこれで面白い相乗効果が出たんじゃないかなって思ってる。だから、俺のやっていることは間違いないのかなっていう。あと、潮崎豪! 凄いな。いつかどっかで勝負を付けなきゃいけないな、彼とは。そうしないと答えは出ないかもしれない。今日リング上でも言ったけど、いろんな団体、他の団体…さっきは名前出しちゃったけどね。いろんな魅力ある試合がある中、このTEAM NOAHのLIMIT BREAKにお越しくださり、本当に心から感謝しています。この感謝は試合と感動と意地と意味を含めて、必ずお返しします。よろしくお願いします」

【潮崎の話】「世界ヘビー、タイトルマッチ、それを超えた齋藤彰俊との試合で、決着つかなかったね。でも、魂は感じましたよ。TEAM NOAH、そして齋藤彰俊の魂。体と体、そして魂と魂。齋藤彰俊と潮崎豪、語り合うことができました。勝てはしなかったけど、語り合うことはできた。俺たちのTEAM NOAHに間違いはない」

【ヴァイスの話】「今日ここへ来たのはチャンピオンに挑戦を挑むため。齋藤選手が受け入れてくれた。その気持ちをリスペクトすると同時に、NOAHのリングでベルトを賭けて闘うことを楽しみにしている」

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