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3/13【NOAH】新王者・杉浦「48歳のオッサンがトップでいいのか? 響かないヤツはバカ」 次期挑戦者・小峠には「頭突きだけじゃなくて頭使え」

 3・11横浜文体大会で拳王との激闘を制し、新GHCヘビー級王者となった杉浦貴が13日、都内事務所で会見。次期挑戦者の小峠篤司には「頭突きだけじゃなくて頭を使え」と突きつけ、ノア全体にも「世代交代がスムーズにいかない団体は繁栄しない…って言うだろ? いいのか?それで」と強烈なメッセージを投げかけた。

 拳王がノア新時代を突き進む、と思われたところで立ちふさがった杉浦。戦前の空気を覆し、拳王と激闘を展開したうえで48歳にして4度目の王座奪取に成功。試合後にはスギウラコールまで起こしてみせた。

 会見で杉浦は「本当に技だけじゃなくて魂のぶつかり合いができた選手だと思います。感謝してます」と改めて拳王を称賛。試合を経て杉浦への支持が集まったことについても、「俺は応援されないのかな…と思ってたけど、それはホントに嬉しかったし、力になった」と話した。

 一方で次期挑戦に名乗りを上げた小峠にはブーイングが飛んだ。構わず小峠は頭突き一撃で杉浦を流血に追い込み、4・29新潟大会でのGHC挑戦を認めさせた形となったが、杉浦は「あの会場の雰囲気がすべてだから。新潟のタイトルマッチまで、まだ時間があるんでね。アイツが…小峠が考えて動いて、タイトルマッチ盛り上げろって。頭突きに頭使うんじゃなくて、違うことにも頭使えって」と突きつけた。

 ノア全体で新時代へと突き進んでいた矢先で、48歳の杉浦が戴冠。仮に小峠を突破したとしても、“待った"をかけんとする新たな力が襲いかかってくることは必至だが、杉浦は動じない。

 「世代交代と言うかもしれないけど、俺、今48歳でチャンピオン。団体のトップだからね。48歳のオッサンが団体のトップでいいの? 世代交代がスムーズにいかない団体は繁栄しない…って言うだろ? いいのか?それで」と自らセオリーに触れながら問題提起。一方で「でも、しょうがないよね。俺が強いんだから。だから俺以上に肉体も精神も強くて、説得力のある若いヤツが出てきたら、いつでも時代なんかくれてやるよ」と言い切り、「まぁ、こういうコメントして響かないヤツはバカだよ。“お前"に言ってんだよ。このコメントを聞いたヤツなら分かるだろ」と強烈なメッセージを放った。

 続く3・18博多大会からはグローバル・タッグリーグ戦が開幕。激闘を展開したばかりの拳王と、今度はタッグを組んで出場する。「パートナーとしては前から言ってる通り、文句のつけようがないからね。戦った者にしか分からないと思うけど、戦ってこそ分かり合えることがあるから。タッグの絆っていうのも、うわべだけで“タッグ愛"とか言ってるどこそこのチームよりはあると思うよ」と、むしろ“チーム力強化"を強調。リーグ戦を制せばGHCヘビー二冠も見えてくるだけに、48歳にして“方舟強さの象徴"の存在感が再びノアマットを覆いつつある。

 新GHC王者・杉浦の戴冠二夜明け会見における詳細コメントは以下の通り。


【会見の模様】

――改めて横浜文体での王座戦を振り返って?

▼杉浦「試合に関しては、拳王は大変素晴らしい選手で、本当に技だけじゃなくて魂のぶつかり合いができた選手だと思います。感謝してます」

――ベルトを獲っての反響は?

▼杉浦「戦前の空気としては拳王の発言とかがあって、お客さんも拳王についていく、っていう感じになってて、俺は応援されないのかな…と思ってたけど、それはホントに嬉しかったし、力になったよ」

――次期挑戦者の小峠にはブーイングが飛んだが?

▼杉浦「出てきた時に『待ってました!』って雰囲気じゃなくて、ブーイングが来た…っていうのは、お客さんのアイツへの期待値が少ないってことだろうからね。だから強引に頭突きかましてきたんだと思うけど、あの会場の雰囲気がすべてだから。新潟のタイトルマッチまで、まだ時間があるんでね。アイツが…小峠が考えて動いて、タイトルマッチ盛り上げろって。頭突きに頭使うんじゃなくて、違うことにも頭使えって」

――小峠というレスラーに対する評価は?

▼杉浦「組んでタッグリーグに出たこともあるし、体は細いけど負けん気強い選手だな…っていうのはあったけど、ヘビーになってから個性を出しきれてないっていうか。同じ時期にヘビーに転向した拳王に先を行かれてるし」

――小峠のみならず、ノアを新たな時代に進めたいという力がこれからも襲いかかってくることが予想されるが?

▼杉浦「世代交代と言うかもしれないけど、俺、今48歳でチャンピオン。団体のトップだからね。48歳のオッサンが団体のトップでいいの? 世代交代がスムーズにいかない団体は繁栄しない…って言うだろ? いいのか?それで。でも、しょうがないよね。俺が強いんだから。だから俺以上に肉体も精神も強くて、説得力のある若いヤツが出てきたら、いつでも時代なんかくれてやるよ。出てこねえんだから、しょうがないだろ。まぁ、こういうコメントして響かないヤツはバカだよ。“お前"に言ってんだよ。このコメントを聞いたヤツなら分かるだろ」

――過去3回の戴冠時とはまったく状況が違うが、過去との比較で4度目の王者としての心境は?

▼杉浦「まぁ鈴木軍の時はね、何ていうかね…獲った瞬間は祝福されないような状況だったからね。まぁ今回の方がうれしいかな」

――今度は拳王と組んで出場するタッグリーグ戦に向けては?

▼杉浦「パートナーとしては前から言ってる通り、文句のつけようがないからね。戦った者にしか分からないと思うけど、戦ってこそ分かり合えることがあるから。タッグの絆っていうのも、うわべだけで“タッグ愛"とか言ってるどこそこのチームよりはあると思うよ」

――GHC戦で闘うことで逆により強いチームになった?

▼杉浦「そうだね。恋愛と一緒だよ。なんかあったらより深まるだろ。(※薄毛の記者に)お前には分からないと思うけど」

――タッグリーグ戦に優勝すれば二冠も見えてくるが?

▼杉浦「まぁでも、まずは優勝だよね。リーグ戦を制さないといけないから」

――タッグリーグ戦で警戒するチームは?

▼杉浦「うーん、井上雅央がいるチーム以外、全部だな。いや、井上雅央以外だな。齋藤さんは警戒するけど、井上雅央は警戒しない。だから井上雅央以外の選手だよ」

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