ジェイクは続ける。「出戻ったからこそ思うものもあるし、背負うものもあるし、築いたものもある。だからこそ見せられるものもあると私は思っています。私は(NOAHの)舵を取ると言って、潮崎豪はI AM NOAHと言ってる。けど、これらを言ってるのは出戻りの人間なんですよ。だからこそ伝えられるものがあると私は信じています」と運命のいたずらを味わいながら、レスラー人生そのもののぶつかり合いを思い描いた。
一方の潮崎も「出戻り、久しぶりに聞きました。そのことがあったからこそ、俺はI AM NOAHを叫び続けることになった」と返答。「彼が再デビューした時の記憶もありますし、自分がいなくなった時の記憶もある。それでも時間は進んでいく。今、ジェイク・リーがこのNOAHの最高峰のGHCのベルトを持って俺の対角線にいる」と思いをめぐらせたものの、振り切るように「そのことを噛み締めることもなく、俺はN-1 VICTORY 2023チャンピオンとして腕の1本、腕の2本、そしてアゴ、やられようが、このジェイク・リーを叩き潰す。腕はくれてやる。でも、このベルトは俺がいただきます」と“豪腕殺し"を予告しているジェイクに通告した。
▼ジェイク「今回のテーマは私の中で再会だったんですけど、その言葉はどうしても私はしっくりきませんでした。なぜなら再会という言葉を使うのであれば、組んだり戦ったり、そういった仲だからこそ、その言葉の意味というのはすごく強くなるもので。けど、そこまで戦ってもなかったし、組んでもなかったし。私はそのとき一若手の選手であり、(潮崎は)看板選手であり。だから再会は違うなとずっと思ってたんですよ。だから今回のテーマは何なんだ? 私の中で、潮崎豪の中で。そしたら、ある一つの共通項があったんです。出戻りなんですよ。まあ、出戻りといっても私の場合はプロレス界を一度引退しているという身なので、またちょっと意味合いが変わってくるのはくるんですけど、隣のチャレンジャーの潮崎選手はNOAHを一度やめて、そしてまた出戻った身であります。出戻ったからこそ思うものもあるし、背負うものもあるし、築いたものもあるし。だからこそ見せられるものもあると私は思っています。なぜなら私も出戻りの人間だから。そんな二人がこのベルトをかけて試合をするというのは、ある意味とても奇妙な運命というかなんというか。そう思いませんか? 見てる人たちも。出戻りですよ、僕らは。私は舵を取ると言って、潮崎豪はI AM NOAHと言ってる。けど、これらを言ってるのは出戻りの人間なんですよ。だからこそ伝えられるものがあると私は信じています。そういった思いを込めた試合を見せていければと思っています。もちろん防衛したうえで」
――ジェイク選手から出戻りというキーワードがあったが?
▼潮崎「そうですね。出戻り、久しぶりに聞きました。そのことがあったからこそ、俺はI AM NOAHを叫び続ける、続けれることになったと思っているので。その出戻りという言葉、俺にとっては必要なことだったと思いますし、今の自分にとって今後、GHCを獲るためのパワーになればと思ってます」
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9・24名古屋大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)ジェイク・リーvs潮崎豪(挑戦者/N-1覇者)」に向けた調印式が18日、開かれ、ジェイクが決戦のキーワードを“出戻り"に設定。一方で豪腕殺しを予告された潮崎は「腕の1本や2本くれてやる。でもベルトはいただく」と宣言した。
5大GHC戦が行われる名古屋大会。そのメインを飾るGHCヘビー級王座戦で待望のシングル初対決が“王者vs覇者"のNOAH頂上決戦として実現する。
今年の覇者としてN-1トロフィー片手に現れた潮崎は「N-1 VICTORY優勝がGHC挑戦への切符というふうに自分は思っていない。“対等"でジェイク・リー選手と向かい合う」と強調した。
二人の出会いは今から約8年前の全日本マットにさかのぼる。ジェイクが2015年に“再デビュー"した当時、潮崎は全日本のトップだった。ところが潮崎はすぐに全日本を退団してNOAHにUターン。接点があったのはわずか3ヶ月間だけだった。
ジェイクは「今回のテーマは私の中で“再会"だったんですけど、どうしてもしっくり来なかった。当時私は一若手であり、(潮崎は)看板選手。だから“再会"は違うなとずっと思ってたんですよ」と切り出すと、「だから今回のテーマは何なんだ?と思った時に、一つの共通項があったんです。“出戻り"なんですよ。私の場合はプロレス界を一度引退して再デビューした。潮崎選手はNOAHを一度やめて、出戻った身」と“出戻り"をキーワードに挙げた。
ジェイクは続ける。「出戻ったからこそ思うものもあるし、背負うものもあるし、築いたものもある。だからこそ見せられるものもあると私は思っています。私は(NOAHの)舵を取ると言って、潮崎豪はI AM NOAHと言ってる。けど、これらを言ってるのは出戻りの人間なんですよ。だからこそ伝えられるものがあると私は信じています」と運命のいたずらを味わいながら、レスラー人生そのもののぶつかり合いを思い描いた。
一方の潮崎も「出戻り、久しぶりに聞きました。そのことがあったからこそ、俺はI AM NOAHを叫び続けることになった」と返答。「彼が再デビューした時の記憶もありますし、自分がいなくなった時の記憶もある。それでも時間は進んでいく。今、ジェイク・リーがこのNOAHの最高峰のGHCのベルトを持って俺の対角線にいる」と思いをめぐらせたものの、振り切るように「そのことを噛み締めることもなく、俺はN-1 VICTORY 2023チャンピオンとして腕の1本、腕の2本、そしてアゴ、やられようが、このジェイク・リーを叩き潰す。腕はくれてやる。でも、このベルトは俺がいただきます」と“豪腕殺し"を予告しているジェイクに通告した。
潮崎の言葉に耳を傾けていたジェイクも「話を聞いてると、興味があるのは“私"じゃないんですよ。ベルトなんですよ。かといって、かけてる思いが伝わってくるかといったら、そうでもないんです。不思議なことに。それは自信からなのか、それともまた違う何かがあるのか」とも指摘。そのうえで「けど、腕の1本、2本……でも3本目はないぞ?って感じですね」と不敵に笑った。
残る前哨戦は9・23島田大会のみ。8年越しの先輩・後輩対決、GHC王者とN-1覇者、そして出戻り同士による“方舟の舵を取る男"と“I AM NOAH"の激突。NOAH頂上決戦は、あらゆる背景を加えながら名古屋へと向かっている。
【調印式の模様】
――王座戦に向けた意気込みを
▼潮崎「潮崎です。今度の名古屋国際会議場大会でジェイク・リー選手の持つGHCヘビー級王座への挑戦が決まりました。けれども、自分はN-1 VICTORY 2023覇者としてジェイク選手と対等に、そしてそれ以上で勝つことを誓います。このN-1 VICTORY優勝ということがGHC挑戦への切符というふうに自分は思っていないので、対等でジェイク・リー選手と向かい合いたいと思ってます」
▼ジェイク「今回のテーマは私の中で再会だったんですけど、その言葉はどうしても私はしっくりきませんでした。なぜなら再会という言葉を使うのであれば、組んだり戦ったり、そういった仲だからこそ、その言葉の意味というのはすごく強くなるもので。けど、そこまで戦ってもなかったし、組んでもなかったし。私はそのとき一若手の選手であり、(潮崎は)看板選手であり。だから再会は違うなとずっと思ってたんですよ。だから今回のテーマは何なんだ? 私の中で、潮崎豪の中で。そしたら、ある一つの共通項があったんです。出戻りなんですよ。まあ、出戻りといっても私の場合はプロレス界を一度引退しているという身なので、またちょっと意味合いが変わってくるのはくるんですけど、隣のチャレンジャーの潮崎選手はNOAHを一度やめて、そしてまた出戻った身であります。出戻ったからこそ思うものもあるし、背負うものもあるし、築いたものもあるし。だからこそ見せられるものもあると私は思っています。なぜなら私も出戻りの人間だから。そんな二人がこのベルトをかけて試合をするというのは、ある意味とても奇妙な運命というかなんというか。そう思いませんか? 見てる人たちも。出戻りですよ、僕らは。私は舵を取ると言って、潮崎豪はI AM NOAHと言ってる。けど、これらを言ってるのは出戻りの人間なんですよ。だからこそ伝えられるものがあると私は信じています。そういった思いを込めた試合を見せていければと思っています。もちろん防衛したうえで」
――ジェイク選手から出戻りというキーワードがあったが?
▼潮崎「そうですね。出戻り、久しぶりに聞きました。そのことがあったからこそ、俺はI AM NOAHを叫び続ける、続けれることになったと思っているので。その出戻りという言葉、俺にとっては必要なことだったと思いますし、今の自分にとって今後、GHCを獲るためのパワーになればと思ってます」
――潮崎選手からは対等の目線で戦うと言われた
▼ジェイク「リング上で向かい合ってる。そうなったらもう対等じゃないですか。上も下もないんですよ。遠慮もクソもないわけですよ。だから、なぜ当たり前のことを言ってるんだという感覚です」
――潮崎選手のことを「歴史を重ねてきた男」と言ったが、全日本の頃から戦いたい気持ちがあった?
▼ジェイク「最初はなかったんですよ。“戦いたい"じゃなかったんですね。“頑張ってほしい"だったんですよ。団体(全日本)を盛り上げてほしい、この人だったら大丈夫だって。心の底からそう思ってました。けど、私が再デビューしてすぐ退団することになり、NOAHに主戦場を移した。私はそのときは一瞬絶望しました。これからどうすればいいんだろう、みたいな。団体は誰が舵を取るんだろう?じゃないけど。でも、その時に思いましたよ。俺はどれだけ潮崎豪に甘えていたんだろう…って。どれだけこの選手に……リスペクトじゃないんですよ、甘えなんですよね、要は。“この人がいれば大丈夫"というのは。そのことを気づかせてくれた人なんですよ。だから当時は“戦いたい"じゃなかったんですよ。けど、その時のきっかけがあるからこそ、私は選手としてこのままじゃいけない。そう気づけたし。今じゃ私がチャンピオンで、彼はチャレンジャーですよ。あのときの私に言いたいですよ。面白いことになるぞって。誰もが想像しなかったことが何年後かに起こるからって」
――ジェイク選手が再デビューした直後、NOAHに再入団したが、長期欠場後、後輩のジェイク選手がGHC王者として立っていたことはどう思った?
▼潮崎「そうですね。2015年6月でしたか、彼が再デビュー、戻ってきたと。そのときの記憶もありますし、自分がいなくなった記憶もあります。それでも時間は進んでいくと思ってるので、時間が進む、その中で今、ジェイク・リーがこのNOAHの最高峰のGHCのベルトを持って俺の対角線にいる、俺の対角線に立つ。そのことを噛み締めることもなく、俺はN-1 VICTORY 2023チャンピオンとして腕の1本、腕の2本、そしてアゴ、やられようが、このジェイク・リーを叩き潰す。その気持ちに迷いはないです」
――前夜もジェイク選手から腕攻め予告があったが?
▼潮崎「来るなら来いという。さっきも言ったようにくれてやるよ。でも、このベルトは俺がいただきます」
――これまでの発言を聞いて思うことは?
▼ジェイク「話を聞いてると、興味があるのは“私"じゃないんですよ。ベルトなんですよ。当時の話を振り返るやり取りもありましたけど、ほぼほぼ、たぶん覚えてないと思うんですよ。なぜなら潮崎豪は私に興味がないから。興味があるのはこのベルトなんです。ということは逆に言ったら、それだけ切羽詰まってるってことなんです。私はそう捉えてしまいますね。時間がない俺には、今しかない俺には。そういった焦りじゃないけれども、なんて言えばいいんだろう。かといって、かけてる思いが伝わってくるかといったら、そうでもないんです。不思議なことに。それは自信からなのか、それともまた違う何かがあるのか。それは私にはわかりません。今現状は。けど、腕の1本、2本……でも3本目はないぞ?って感じですね」
――今の発言を聞いて思うところはある?
▼潮崎「まあ、正直、俺が見てるのはベルトかもしれない。でも巻いてるのお前だろ? このジェイク・リーがベルトを獲った姿、そして防衛戦、それを見てきて悔しくなかったっていえばウソになります。その気持ちもタイトルマッチでジェイク・リーにぶつけて、勝つしかないですね」
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