【NOAH】サイコ・クラウンがベルト手形の“NOAH定着"予告、ワグナーJr.は防衛後のマスカラ戦視野に GHCナショナル調印式 2023/9/18 18:00
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9・24名古屋大会のGHCナショナル選手権試合「(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsサイコ・クラウン(挑戦者)」に向けた調印式が18日、都内で開かれ、クラウンが王座奪取とNOAH定着を視野に。一方のワグナーJr.は防衛後の敗者マスク剥ぎマッチ(マスカラ・コントラ・マスカラ戦)を見据え、“一族の恨み"を晴らす構えを示した。 ワグナーJr.とクラウン。両雄の間にはタイトルマッチ以上の深い因縁がある。2017年8月。AAA年間最大のビッグマッチ『トリプレマニア25』でクラウンは、ワグナーJr.の父(ドクトル・ワグナーJr.)を敗者マスク剥ぎマッチで撃破。世紀のマスカラ戦と呼ばれた一戦でマスクマンの命を失い、素顔をさらした父から“ワグナー家の命"である医師マスクを受け継いだのがワグナーJr.だった。 父にブラソ・デ・プラタを持ち、親類縁者もルチャドールだらけな“名門一家"のクラウンは「俺はお前の親父のマスクを取った。今度はお前からベルトを奪う。そしてワグナー帝国よりもブラソ帝国が、俺たちのファミリーがお前らのファミリーよりも上なんだということを証明してやる」とワグナー家への“トドメ"を予告。ところが前夜(17日)後楽園大会の前哨戦では、ワグナーJr.が暴走してクラウンのマスクを剥ぎ取り、珍しく大ブーイングを浴びた。 調印式でワグナーJr.は「今回のサイコ・クラウン戦は自分のキャリアで最も重要な戦いになる。だからこそ今、自分自身が制御不能な状態になってしまっている。“悪い自分"が出てきているけど、それもすべてこのベルトを守るため」と釈明。“一族を背負っての闘い"を全身全霊で強調した。 一方のクラウンは「いつか日本で試合をしたいということはずっと考えていた」としたうえで、「7年前の話だが、メキシコシティで隣にいる彼の父親のマスクを取った。そして今度はこの日本で、このベルトを絶対手に入れたい。このベルトを獲って、自分はこのNOAHにそのまま居座ってやろうと思っています」とベルトを通行手形とした“NOAH定着"を見据えた。 無論、前夜マスクを剥がれたことには「本当に最悪のことが起こった。このマスクは自分の人生そのものだし、まさに自分の皮膚なんだ。今まで誰にもこのマスクを取られたことがない。だけど、昨日お前にマスクを破られた。これは許されることではない」と怒り心頭。「ワグナー家のマスクをもうすでに一つ手に入れた。次は二つ目のマスクを絶対に手に入れたい。そうなれば本当にブラソ・ファミリーのほうが上だと証明できる」とワグナーJr.とのマスク剥ぎマッチも視野に入れた。 ワグナーJr.も望むところ。「ワグナー家は過去にマスクを取られてしまっていることがひじょうに多い。祖父、父、叔父、みんなマスクを取られている。それを自分の代で変えたい。まずこのベルトをしっかりと防衛して、その次にはマスクをかけて戦いたい」と防衛後のマスカラ戦で、一族としての“完全雪辱"を果たす青写真を描いた。 【調印式の模様】 ▼クラウン「自分はルチャリブレの国メキシコから来ていますが、この素晴らしい美しい国・日本に今現在、長期滞在をしています。そもそも今回日本に来たのはこのベルトを獲るためだったが、7年前の話ですけど、メキシコシティで隣にいる彼の父親のマスクを取った。そして今度はこの日本で、このベルトを絶対手に入れたい。メキシコでもファミリーのみんなが自分の様子を見ています。ここでこのベルトを獲って、自分はこのNOAHにそのまま居座ってやろうと思っています」 ▼ワグナーJr.「まず、いつもプロレスリング・ノアを見ていて下さる皆さんにはありがとうと感謝を伝えたいと思います。一つ皆さんにお伝えしておきたい。昨日の試合の状況について、どういうことが起こってしまったのかということのを。なんだか自分がすごく嫌なヤツになってしまったような感じがするんですけど、それは今現在、このベルトをかけて戦うサイコ・クラウンという選手の挑戦を受けるということで、ひじょうに今、自分自身が制御不能な状態になってしまっている。この戦いは自分にとってキャリアの中でも最も重要な戦いになります。だから今、ちょっといつもの自分ではないような、悪い自分が出てきてしまっているような感じになっていますけど、それはすべてこのベルトを絶対守ってやる。そういう気持ちがあるからだということを今ここで皆さんに説明しておきたいと思います」 ――後楽園大会でマスクをはぎ取られたことをどう思っている? ▼クラウン「本当に最悪のことが起こった。このマスクは自分の人生そのものだし、まさに自分の皮膚なんだ。今まで誰にもこのマスクを取られたことがない。だけど、昨日お前にマスクを破られた。これは許されることではないと思っています」 ――防衛戦と同時に父の敵討ちになるが、どちらが意識として高い? ▼ワグナーJr.「メキシコと日本ではマスクというものへの考え方というのが少し違うかもしれない。自分たちメキシカン、そしてマスクをかぶっている自分たちにとって、これは本当に大事なものです。ただ、まず今この試合が行われるのが日本であるということを考えると、ひとつのステップとしては、まずこのベルトを防衛することが自分にとって大事だと思っています。そして次のステップとして今度は自分が挑戦する形でマスクをかけての戦いに挑みたいと思っています」 ――予告文でもブラソ・ファミリーへの思い入れを語っていたが、あらためてワグナー・ファミリーとブラソ・ファミリーの戦いにどんな思いがある? ▼クラウン「ブラソ・ファミリーはひじょうに多くのプロレスラーがいるファミリーです。自分たちのファミリーには20人のプロレスラーがいます。そういった意味でもブラソ・ファミリーのほうが大きなファミリーといえるんじゃないかと思っています。そして父であるブラソ・デ・プラタは何度も日本に来て、日本で戦って、たくさんのファンの方に応援をしてもらいました。そのファンの方たちが日本にいますし、その方たちが自分に力を与えてくれると思っています。ワグナーJr.家のマスクをもうすでに一つ手に入れた。次は二つ目のマスクを絶対に手に入れたい。そうなったときに本当にブラソ・ファミリーのほうが上だということを、素晴らしいレスリング一家だということを証明できるんじゃないかと思います」 ――ワグナーJr.選手はファミリーについてどう思う? ▼ワグナーJr.「ワグナーJr.家は過去にマスクを取られてしまっていることがひじょうに多くて。祖父、父、叔父、みんなマスクを取られてしまっています。そういった意味でワグナーJr.家の状況としてはよくないと思いますけど、それを自分の代で変えたい。これからの将来、絶対に変えていかなければいけないと思っていますし、まずこのベルトをしっかりと防衛して、その次にはマスクをかけて戦いたいと思っています」 ――これまでNOAHで2試合戦ってきて歓迎ムードだったが、あらためてNOAHマットの印象は? ▼クラウン「初めてプロレス界に足を踏み入れたとき、プロレスを始めたときから日本のことはすごく気になっている国でした。そしていつか日本で試合をしたいということはずっと考えていました。自分のキャリアで数多くの試合をメキシコ国内、本当にたくさんの素晴らしい場所があり、いろんなところで試合をしてきましたけど、いつか絶対に日本に行きたいと思っていました。そしてNOAHの試合というのは今までも見ていました。いつか行きたいと思っていましたけど、今回こうしてNOAHに来ることができて、皆さんが歓迎してくれたことはとてもうれしく思っています。メキシコ中の人が自分が日本に行く、NOAHに行くことを知っていますし、みんなが喜んでいます。自分はプロレスという、この素晴らしいスポーツが大好きなんです。次の試合が選手権試合ということですけど、まずそこにしっかり集中して、そのあと何度も何度も、これから先、何年もここ日本に来続けて、ここで新たな歴史をどんどん作っていきたいと考えています。今回の旅は自分の家族も一緒に来たんですけど、この素晴らしい国、日本という国で家族一緒にいられて、家族もすごく楽しんでいます。とても喜んでいます。こうして日本に来る機会が得られたということ、それを実現させてくれた人にとても感謝しています。ただ、今自分が思っていることというのは、ここで勝って新たな歴史を日本で刻むということです」
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9・24名古屋大会のGHCナショナル選手権試合「(王者)イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.vsサイコ・クラウン(挑戦者)」に向けた調印式が18日、都内で開かれ、クラウンが王座奪取とNOAH定着を視野に。一方のワグナーJr.は防衛後の敗者マスク剥ぎマッチ(マスカラ・コントラ・マスカラ戦)を見据え、“一族の恨み"を晴らす構えを示した。
ワグナーJr.とクラウン。両雄の間にはタイトルマッチ以上の深い因縁がある。2017年8月。AAA年間最大のビッグマッチ『トリプレマニア25』でクラウンは、ワグナーJr.の父(ドクトル・ワグナーJr.)を敗者マスク剥ぎマッチで撃破。世紀のマスカラ戦と呼ばれた一戦でマスクマンの命を失い、素顔をさらした父から“ワグナー家の命"である医師マスクを受け継いだのがワグナーJr.だった。
父にブラソ・デ・プラタを持ち、親類縁者もルチャドールだらけな“名門一家"のクラウンは「俺はお前の親父のマスクを取った。今度はお前からベルトを奪う。そしてワグナー帝国よりもブラソ帝国が、俺たちのファミリーがお前らのファミリーよりも上なんだということを証明してやる」とワグナー家への“トドメ"を予告。ところが前夜(17日)後楽園大会の前哨戦では、ワグナーJr.が暴走してクラウンのマスクを剥ぎ取り、珍しく大ブーイングを浴びた。
調印式でワグナーJr.は「今回のサイコ・クラウン戦は自分のキャリアで最も重要な戦いになる。だからこそ今、自分自身が制御不能な状態になってしまっている。“悪い自分"が出てきているけど、それもすべてこのベルトを守るため」と釈明。“一族を背負っての闘い"を全身全霊で強調した。
一方のクラウンは「いつか日本で試合をしたいということはずっと考えていた」としたうえで、「7年前の話だが、メキシコシティで隣にいる彼の父親のマスクを取った。そして今度はこの日本で、このベルトを絶対手に入れたい。このベルトを獲って、自分はこのNOAHにそのまま居座ってやろうと思っています」とベルトを通行手形とした“NOAH定着"を見据えた。
無論、前夜マスクを剥がれたことには「本当に最悪のことが起こった。このマスクは自分の人生そのものだし、まさに自分の皮膚なんだ。今まで誰にもこのマスクを取られたことがない。だけど、昨日お前にマスクを破られた。これは許されることではない」と怒り心頭。「ワグナー家のマスクをもうすでに一つ手に入れた。次は二つ目のマスクを絶対に手に入れたい。そうなれば本当にブラソ・ファミリーのほうが上だと証明できる」とワグナーJr.とのマスク剥ぎマッチも視野に入れた。
ワグナーJr.も望むところ。「ワグナー家は過去にマスクを取られてしまっていることがひじょうに多い。祖父、父、叔父、みんなマスクを取られている。それを自分の代で変えたい。まずこのベルトをしっかりと防衛して、その次にはマスクをかけて戦いたい」と防衛後のマスカラ戦で、一族としての“完全雪辱"を果たす青写真を描いた。
【調印式の模様】
▼クラウン「自分はルチャリブレの国メキシコから来ていますが、この素晴らしい美しい国・日本に今現在、長期滞在をしています。そもそも今回日本に来たのはこのベルトを獲るためだったが、7年前の話ですけど、メキシコシティで隣にいる彼の父親のマスクを取った。そして今度はこの日本で、このベルトを絶対手に入れたい。メキシコでもファミリーのみんなが自分の様子を見ています。ここでこのベルトを獲って、自分はこのNOAHにそのまま居座ってやろうと思っています」
▼ワグナーJr.「まず、いつもプロレスリング・ノアを見ていて下さる皆さんにはありがとうと感謝を伝えたいと思います。一つ皆さんにお伝えしておきたい。昨日の試合の状況について、どういうことが起こってしまったのかということのを。なんだか自分がすごく嫌なヤツになってしまったような感じがするんですけど、それは今現在、このベルトをかけて戦うサイコ・クラウンという選手の挑戦を受けるということで、ひじょうに今、自分自身が制御不能な状態になってしまっている。この戦いは自分にとってキャリアの中でも最も重要な戦いになります。だから今、ちょっといつもの自分ではないような、悪い自分が出てきてしまっているような感じになっていますけど、それはすべてこのベルトを絶対守ってやる。そういう気持ちがあるからだということを今ここで皆さんに説明しておきたいと思います」
――後楽園大会でマスクをはぎ取られたことをどう思っている?
▼クラウン「本当に最悪のことが起こった。このマスクは自分の人生そのものだし、まさに自分の皮膚なんだ。今まで誰にもこのマスクを取られたことがない。だけど、昨日お前にマスクを破られた。これは許されることではないと思っています」
――防衛戦と同時に父の敵討ちになるが、どちらが意識として高い?
▼ワグナーJr.「メキシコと日本ではマスクというものへの考え方というのが少し違うかもしれない。自分たちメキシカン、そしてマスクをかぶっている自分たちにとって、これは本当に大事なものです。ただ、まず今この試合が行われるのが日本であるということを考えると、ひとつのステップとしては、まずこのベルトを防衛することが自分にとって大事だと思っています。そして次のステップとして今度は自分が挑戦する形でマスクをかけての戦いに挑みたいと思っています」
――予告文でもブラソ・ファミリーへの思い入れを語っていたが、あらためてワグナー・ファミリーとブラソ・ファミリーの戦いにどんな思いがある?
▼クラウン「ブラソ・ファミリーはひじょうに多くのプロレスラーがいるファミリーです。自分たちのファミリーには20人のプロレスラーがいます。そういった意味でもブラソ・ファミリーのほうが大きなファミリーといえるんじゃないかと思っています。そして父であるブラソ・デ・プラタは何度も日本に来て、日本で戦って、たくさんのファンの方に応援をしてもらいました。そのファンの方たちが日本にいますし、その方たちが自分に力を与えてくれると思っています。ワグナーJr.家のマスクをもうすでに一つ手に入れた。次は二つ目のマスクを絶対に手に入れたい。そうなったときに本当にブラソ・ファミリーのほうが上だということを、素晴らしいレスリング一家だということを証明できるんじゃないかと思います」
――ワグナーJr.選手はファミリーについてどう思う?
▼ワグナーJr.「ワグナーJr.家は過去にマスクを取られてしまっていることがひじょうに多くて。祖父、父、叔父、みんなマスクを取られてしまっています。そういった意味でワグナーJr.家の状況としてはよくないと思いますけど、それを自分の代で変えたい。これからの将来、絶対に変えていかなければいけないと思っていますし、まずこのベルトをしっかりと防衛して、その次にはマスクをかけて戦いたいと思っています」
――これまでNOAHで2試合戦ってきて歓迎ムードだったが、あらためてNOAHマットの印象は?
▼クラウン「初めてプロレス界に足を踏み入れたとき、プロレスを始めたときから日本のことはすごく気になっている国でした。そしていつか日本で試合をしたいということはずっと考えていました。自分のキャリアで数多くの試合をメキシコ国内、本当にたくさんの素晴らしい場所があり、いろんなところで試合をしてきましたけど、いつか絶対に日本に行きたいと思っていました。そしてNOAHの試合というのは今までも見ていました。いつか行きたいと思っていましたけど、今回こうしてNOAHに来ることができて、皆さんが歓迎してくれたことはとてもうれしく思っています。メキシコ中の人が自分が日本に行く、NOAHに行くことを知っていますし、みんなが喜んでいます。自分はプロレスという、この素晴らしいスポーツが大好きなんです。次の試合が選手権試合ということですけど、まずそこにしっかり集中して、そのあと何度も何度も、これから先、何年もここ日本に来続けて、ここで新たな歴史をどんどん作っていきたいと考えています。今回の旅は自分の家族も一緒に来たんですけど、この素晴らしい国、日本という国で家族一緒にいられて、家族もすごく楽しんでいます。とても喜んでいます。こうして日本に来る機会が得られたということ、それを実現させてくれた人にとても感謝しています。ただ、今自分が思っていることというのは、ここで勝って新たな歴史を日本で刻むということです」
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