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5/24【新日本】“グレイシーとプロレス王座戦”に中邑「たぎりが止まりません!」 5・25横浜IC戦調印式(写真あり)

 横浜アリーナ大会のIWGPインターコンチネンタル(IC)選手権試合「(王者)中邑真輔vsダニエル・グレイシー(挑戦者)」をいよいよあす(25日)に控えた24日、東京・中野坂上の新日本事務所で直前調印式が開かれた。

 中邑としては約11年半前、大みそ日・猪木祭でのMMAルールマッチで敗れた“雪辱戦"ともなるが、自身が最重要視するは、現在のシチュエーションそのものだ。「明日はグレイシーがプロレスのチャンピオンシップに出てくるという歴史的な試合。10年以上前なら(グレイシーがプロレスの王座に挑戦するなど)誰もが否定したこと。そこを彼らからやりたいと言ってきたわけで。興奮というか…たぎりが止まりません!」と得意のセリフで“興奮ポイント"を説明した。

 一方のダニエルは平然。「確かに新日本はプロレスではベストだ。でも世界のベストはグレイシー。ベスト同士で戦って、グレイシーがベストだと証明する」と、誇り高きグレイシー一族らしく“一番"と“勝ち"へのこだわりを垣間見せ、「柔術は武器になる。打撃もそうだし、サブミッションもそう。どんなポジション、シチュエーションからも試合を決められる」と中邑攻略に自信をみせた。

 むろん中邑も「グラウンドはいくらか自分もできると自負してはいますが、相手は柔術の世界チャンピオンです」と警戒。「肌を合わせた人間じゃないと分からないものですけど、重心の低さ。攻める自分が疲れる」と分析したものの、「ただ、警戒しすぎても自分の流れが絶たれる部分もある」と“さじ加減"をポイントに挙げ、自分らしさのラインを崩すつもりはない。

 王座戦でありながら、異種格闘技戦でもあり、11年半越しの雪辱戦でもあって、グレイシーがプロレスの王座に挑戦するという時代の流れもある。中邑は「これこそ僕がとらえる“プロレス"ってもんだなと思います。異種格闘技戦だとかなんだとか、そういう表面的なものはあるんですけど、あらゆるジャンルを超越して、それをリングに落とし込むっていうのがプロレスの醍醐味」とプロレスの“魔力"も強調した。なお、今回の道着着用については「プロレス自体が異種格闘技戦のようなものです。自分はプロレスラーとして戦います」と中邑。あらゆるカオスが産み落とした一戦を、中邑はどう料理するか。決戦は間もなくだ。


【調印式の模様】
――直前の心境を

▼ダニエル「確かに新日本はプロレスではベストだ。でも世界のベストはグレイシー。ベスト同士で戦って、グレイシーがベストだと証明する。ナカムラには一度勝ってる。今回も勝てるのを楽しみにしている。あのベルトは俺のものだ」

▼中邑「これが初防衛戦だと。そんな感じがまったくしないわけなんですが、明日はグレイシーがプロレスのチャンピオンシップに出てくるという歴史的な試合。っていうか、そういう位置づけとして僕はとらえていて、興奮というか…たぎりが止まりません! これぞプロレス…というか、これこそ僕がとらえる“プロレス"ってもんだなと思います。異種格闘技戦だとかなんだとか、そういう表面的なものはあるんですけど、あらゆるジャンルを超越して、それをリングに落とし込むっていうのがプロレスの醍醐味かなって。そういう意味では、これ以上無いビッグネーム。グレイシーファミリーですよ。世界の。10年以上前なら(グレイシーがプロレスの王座に挑戦するなど)誰もが否定したこと。そこを彼らからやりたいと言ってきたわけで。そこに立ち会えるのは光栄。確かに強敵です。彼のポテンシャルは他の誰よりも身をもって体験してる。でも、柔術だろうが他のバックボーンだろうが、すべては闘いです。闘うんです!」

――前哨戦で戦った印象と対策は?

▼ダニエル「柔術は武器になる。打撃もそうだし、サブミッションもそう。どんなポジション、シチュエーションからも試合を決められるから」

▼中邑「肌を合わせた人間じゃないと分からないものですけど、重心の低さ。攻める自分が疲れるっていうポイントもある。あとは踏み込みすぎると引き込まれる部分もあって。グラウンドはいくらか自分もできると自負してはいますが、相手は柔術の世界チャンピオンです。ただ、警戒しすぎても自分の流れが絶たれる部分もある。関節技、絞め技だとかは、もちろん警戒はしますが」

――プロレスのタイトルマッチに出る意義について。獲ったら何がしたい?

▼ダニエル「どんな戦いだろうがグレイシーはベストに向かって行くだけだ。もしベルトを獲ったら誰からでもキープして、勝ち続ける。どんなファイターからも。ファイターなら誰もがそうだが、負けることは考えてない。王者であり続ける。それが目標だ」

――道着は着る?

▼中邑「プロレス自体が異種格闘技戦のようなものです。自分はプロレスラーとして戦います」

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