プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/18【WRESTLE-1】TAJIRIが船木との一騎打ち視野に、AKIRAは同期対決へ「化学変化」予感(写真あり)

 7・21後楽園大会でAKIRAと組んで武藤敬司&船木誠勝と対戦するTAJIRIが18日、都内・WRESTLE-1事務所で会見。この一戦を“元WNC勢査定試合"と設定し、船木との一騎打ちを視野に入れた。

 7月1日付で元WNC勢がW-1に入団。TAJIRIは7・6両国大会で所属としての初登場を果たし、7月ツアー4大会にも参戦した。

 そして入団後初の聖地・後楽園大会となる今回、AKIRAと組んで武藤&船木と激突するタッグマッチが組まれた。「このメンツの中にいられることは素直に嬉しい」と興奮を隠せないTAJIRIは、新天地となったW-1での戦いに「今までやってきたことと比べてスケールが大きい」と新たな刺激を受けている。「今回の試合はWRESTLE-1からしたら“元WNC勢の査定試合"なのかもしれない」と団体から与えられたテーマを想定した。

 中でもTAJIRIが闘争心をかき立てられているのは船木の存在だ。7月ツアーでは7・12出雲、7・13広島と2度タッグ対決が実現。「デビュー当時はルチャ、その後はアメプロの自分にとっては、ひじょうに刺激的な相手でした。とにかくすべてが新しかった」と高揚しながら振り返ったTAJIRIは「常にナイフを突きつけられてて、何かあったらすぐブスリと刺されてしまうような感覚」を味わったという。

 そこでTAJIRIは「プロレスの体型の究極系は一騎打ちだと思うんですよ」と船木とのシングル対決を見据えた。「ただ、船木さんもそう簡単にシングルをやれる相手じゃない。(対戦する)回数を重ねなければ、その輝かしい歴史の中に入れてもらえないと思う」とも考え、実現へ至る流れを作っていく構え。そのためにも7・21後楽園で何らかの爪あとを残す必要もありそうだ。

 一方、TAJIRIのパートナー、AKIRAは7・21後楽園大会へ向けてコメントを寄せた。相手の武藤、船木とは新日本に同期入門。若手時代に出世争いを繰り広げた間柄だ。「それぞれの道をリスペクトして、また、自分の今までが間違いで無かったことの証明がこの試合のテーマになる」と“歴史の勝負"を見据えたAKIRAは、「武藤、船木それぞれのプロレスにAKIRAが挑みTAJIRIの劇薬が化学変化を魅せるかも知れません」との予感も抱いている。

 AKIRAと武藤&船木の同期関係に、TAJIRIと船木の一騎打ちをにらんだ絡みが加わり、豪華タッグ対決が今後につながる何かを生み出すことになるか。

【TAJIRIのコメント】
――後楽園に向けて?

▼TAJIRI「このメンツの中にいられることは素直に嬉しいですね。この前、ツアー中に船木さんと戦ったんですよ。デビュー当時はルチャ、その後はアメプロの自分にとっては、ひじょうに刺激的な相手でした。とにかくすべてが新しかった。今回の試合はWRESTLE-1からしたら“元WNC勢の査定試合"なのかもしれないですけど、自分の頭の中は船木さんが締めちゃってる。モード的にはそっちだな」

――船木の印象を改めて?

▼TAJIRI「試合中常にナイフを突きつけられてるような相手でしたね。今までの相手はゴージャスなビックリ箱からどんどん何かが出てきて、出てくる瞬間も何が来るか何となく分かる感じ。ただ、船木さんの場合は常にナイフを突きつけられてて、何かあったらすぐブスリと刺されてしまうような感覚でした。たまたま当たった人が、いきなり“よそ見したくなくなる相手"でしたね」

―― 一騎打ちまで見据えていく?

▼TAJIRI「そうですね。プロレスの体型の究極系は一騎打ちだと思うんですよ。ただ、船木さんもそう簡単にシングルをやえる相手じゃない。(対戦する)回数を重ねなければ、その輝かしい歴史の中に入れてもらえないと思うんですよ。ファンの人に限らず、世の中全体がそうなんですけど、あらゆることに何でも慣れてしまう。常にやる側が戦うたびに新しいものを探していかないと、みんな飽きてしまう。…あと、武藤さんと戦ったことがほとんどない。普通だったら、武藤さんと戦うだけで“それオンリー"になるのが普通。でも今回はそこに船木さんがいる。幸運ですね」

――久々に所属イチレスラーとしてツアーに参加してみて?

▼TAJIRI「今までやってきたことと比べてスケールが大きい。あんまりこういうこと言うと、旧ファンから攻撃の対象になるかもしれませんけど、WNC時代は練習時間もなかった。試合前も何から何まで仕切ってたので時間が無かった。準備運動もままならなかった。それが“試合だけをします"という環境になって、スクワットも5年ぶりにやったんじゃないかな。知らずのうちに薄い膜で重ね貼りされてきた幕が、だんだん剥がれてきたような…プロレスラーに戻ってきてる感じがしますね」

【AKIRAのコメント】(書面にて)「同期に入門したもの同士が、それぞれの道を経て30年の月日を歩んで来ました。その戦友と巡り逢う運命に喜びを感じます。それぞれの道をリスペクトして、また、自分の今までが間違いで無かったことの証明がこの試合のテーマになることでしょう。自分のプロレスを追求して、そこで出会った“TAJIRI"の存在こそ次の世代へのプロレスの扉を開ける鍵になると俺は信じております。武藤、船木それぞれのプロレスにAKIRAが挑みTAJIRIの劇薬が化学変化を魅せるかも知れません。俺にとっての新団体での査定試合に必要以上に期待しております」

プロ格 情報局