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8/28【全日本】ユニオン・福田洋が10月から半年間のレンタル移籍、秋山社長も「化学反応」に期待(写真あり)

 秋山準社長、DDT・高木三四郎社長が28日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見し、ユニオン・福田洋が10月22日の後楽園大会から半年間、全日本にレンタル移籍すると本人同席のもと発表した。来年4月までの半年間、全日マットに専念することになる福田は「海外遠征に行く心積もりで全国を行脚していきたい」と意気込み、秋山社長も「ウチの選手の中に入ってどういう化学反応が起きるのか楽しみ」と期待を込めた。

 選手派遣など協力関係にある全日本とDDTが選手のレンタル移籍という新たな試みに取り組むことになった。全日本内の若手の底上げを図りたい秋山社長が「誰かいい若い選手がいれば、こちらにお貸し願えないか」と打診し、高木社長も快諾して実現するもの。DDT、ユニオン内で希望選手を募ったところ、真っ先に名乗りを上げたのが福田だった。

 期間は10・22後楽園大会から来年4月のチャンピオン・カーニバル終了までの半年間。その間、福田はDDT、ユニオンなどには上がらず、全日マットのみに専念する。今月31日からDDTで実施される『DDTドラマティック総選挙2014』も辞退することが高木社長から発表された。

 ミスター・パーフェクトの異名を持つ福田は1987年8月15日、東京都小平市出身の27歳。2011年5月4日、ユニオンでデビューし、日本人でありながら英語を駆使するなどアメリカンプロレスを前面に押し出したスタイルで活躍。現在はMEN'Sテイオーと組んでUWA世界タッグ王座を保持している。

 この日、秋山、高木両社長同席のもと、全日本事務所で会見した福田は「星の数ほどあるレスリングカンパニーで最も古典的かつトラディショナルなレスリングを体現しているのがオールジャパンプロレス」と考えた上で、「オールジャパンの選手の方々、果てはキョーヘー・ワダさんなんかもアメリカンプロレス、非常に造詣が深いと思われますので、そういうところを吸収したい」とレンタル移籍に立候補した動機を説明。「海外遠征に行く心積もりで全国を行脚していきたい」と新天地での戦いへ向けて意気込んだ。

 今までできなかった経験を全日マットでたくさん積めるのは間違いない。「私のミスターイズムとオールジャパンさんの王道イズムをケミストリーさせて、ユニオンの最強外国人としてカム・バックしたい」と成長した姿で半年後、ユニオンに凱旋するつもりの福田は、「父がガチガチの四天王プロレスファンだったので、やっぱり秋山選手と戦ったら父が喜ぶかなと思います。父親とあまり仲良くないので、これを機に関係も修復できるかなと」と秋山との対戦に色気たっぷり。秋山社長の顔色をうかがいながら大胆にも三冠挑戦を視野に入れた。

 全日マットにはいない特異な個性を持つ福田だが、秋山社長は「同化するような選手よりは逆に福田選手みたいな選手が来てもらって、融合するのかそれとも反発し合うのか、それも楽しみなんで、逆にこのスタイルのままいってもらいたい」と歓迎。「ウチの選手の中に入ってどういう化学反応が起きるのか楽しみ」と期待を込めた。送り出す高木社長も「半年間は全日本の選手として、彼が何を吸収するか楽しみにしてます」とエールを送った。

 これを機に両団体間でレンタル移籍が活発化する可能性も出てきた。日本マット界におけるレンタル移籍は2012年4月に全日本から新日本に貸し出されたBUSHIが史上初。当時は新日本から全日本に選手がレンタルされることはなかった。もし全日本からDDTに選手が送り込まれれば、史上初の相互レンタル移籍となる。「常にマンネリと戦ってるようなものなので、活性化していかないといけない」と新しい血の導入を見据える高木社長から打診され、秋山社長はSUSHIを候補に提示。思わず苦笑いした高木社長も「相互レンタルを前提に検討します。期間は短めでお願いします」と応じていた。
※会見におけるコメントは別項に掲載します


☆福田洋(ふくだひろし)
▼身長
180cm
▼体重
95kg
▼生年月日
1987年8月15日
▼出身地
東京都小平市
▼得意技
パーフェクトプレックス
▼デビュー戦
2011年5月4日、東京・後楽園ホール
vs趙雲子龍&曹彰(パートナー:ゲイロン・サマーズ)
▼タイトル歴
アイアンマンヘビーメタル級王座
ユニオンプロレス非認定U.S.ヘビー級王座
世界アイポケ級王座
STRONGEST-K TAG王座
第1回WORLD NICE GUY選手権覇者
UWA世界6人タッグ王座
▼スポーツ歴
柔道三段

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