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9/25【ドラディション】還暦初シングルで藤波が丸藤と初の一騎打ち、GHC王座にも興味 丸藤は「60分ぐらいやるかも」(写真あり)

 11・19後楽園大会でシングル初対決が決まった藤波辰爾、丸藤正道が25日、都内・西調布格闘技アリーナで会見。還暦を迎えてから初のシングルマッチで、自ら希望した丸藤との初の一騎打ちが実現する藤波は、「奥の中に自分がつかみきれない丸藤選手がいるんでね。今回それを引き出したい」とノアの天才を味わい尽くすつもり。GHC王座にも興味を示す藤波に対し、丸藤は「60分ぐらいやるかもしれない」と尊敬するドラゴンを堪能する構えをみせた。

 昨年12月に還暦を迎えた藤波だが、60歳となった今なお年齢を感じさせないコンディションを維持している。今大会の名称は『IMMORTAL DRAGON』。“不滅の飛龍"と題されたように現役続行に色気たっぷりの藤波は、還暦を機に「自分がリングに立つ以上、ただ立つだけじゃなくて、どっかに刺激がある試合というのがやりたい」と気持ちも前のめりだ。

 そこで藤波が11・19後楽園大会での相手に指名したのがノアの現GHCヘビー級王者・丸藤だった。丸藤とは昨年11・19後楽園大会におけるタッグマッチ(藤波&金本浩二vs初代タイガーマスク&丸藤)で初遭遇。「あの時はじっくりみるっていうわずかな時間だったけど、自分の中でもう一回シングルで」と希望し、ノア側に打診したところ、快諾を得てシングル初対決が実現することになった。

 藤波のシングルマッチ登場は昨年7月14日、レジェンド博多大会における長州力戦以来、1年4ヶ月ぶり。還暦を迎えてから初のシングルマッチ登場となる藤波は、「当たった感触としては奥の中に自分がつかみきれない丸藤選手がいるんでね。今回それを引き出したい」とノアの天才を味わい尽くす構えを見せた。

 しかも相手は現GHC王者。自身がIWGP王者だった当時に45歳で挑戦し、60分フルタイムの激闘を繰り広げたアントニオ猪木を今の自分に照らし合わせた藤波は、「あの時の猪木さんのコンディションに匹敵するぐらい、残された11月19日までの時間を有意義に使わないと」と万全のコンディションで臨むつもり。「もしやれるとしたら最後の挑戦でしょうね。反対に彼から指名されるような試合をしたい。それにはレスラーとして自分自身がどれだけ出せるかでしょうね」とGHC王座にも興味を示した。

 対する丸藤は「自分の中で藤波さんには尊敬の念しかありません」とプロレス界の先輩に敬意を表しつつ、「指名していただいた以上、全力で藤波辰爾を倒しにいかせていただきたい」と言い切った。ノアの10・12横浜大会では関本大介とのGHC王座V4戦も決定済み。「それはもちろん防衛していくつもりなので、ノアの代表、ノアの顔として藤波さんの前に立ちたい」との構えをみせた。

 1年前のタッグ対決を振り返った丸藤は「正直言って空気には呑まれてしまったかなという実感があった」と藤波の存在感を認めた。43年ものキャリアを持つ藤波のような大ベテランと対戦する機会はめったになく、「前回も相対するだけで楽しかったのが、今回はシングルマッチ。前回以上に楽しみ」と言うように刺激を感じている。「藤波さんに対してもお客さんに対しても、僕もまだまだ発展途上のレスラーだと思ってます」と謙虚に話した丸藤は、「これを一つの自分の大きな大きな糧となるような、そんな試合をしたいなと思ってるので、それを味わうためには60分ぐらいやるかもしれない」と藤波を心ゆくまで堪能するべくロングマッチに持ち込むことも思い描いた。

 昭和の天才と平成の天才のシングル初対決。この一戦で藤波と丸藤はともに相手の全てを味わった上で雌雄を決する。
※藤波、丸藤のコメントは別項に掲載します

☆11/19(水)東京・後楽園ホール『IMMORTAL DRAGON』18:00開場、18:30開始

▼スペシャルシングルマッチ
丸藤正道
(1/60)
藤波辰爾

プロ格 情報局