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10/31【新日本】柴田「“私物"取り上げてやりたい」 中邑「ここが正念場」 11・8大阪IC戦へ調印式(写真あり)

 11・8大阪大会のIWGPインターコンチネンタル(IC)選手権試合「(王者)中邑真輔vs柴田勝頼(挑戦者)」に向けた調印式が31日、東京・中野坂上の新日本事務所で開かれた。約10年ぶりの“巡業帯同"を通じての意識変化を口にした柴田が、「毎日大事そうにしてるんで、(ベルトを)取り上げてやりたい」と話した。

 約10年前の柴田の新日本在籍時代は“水と油"だった両者。柴田の新日本再参戦後も接点はなかったが、今夏G1でその微妙な関係の歯車が再び動き始めた。開幕戦の公式戦で柴田が中邑を撃破。のちにバッドラック・ファレからIC王座を奪回した中邑が、借りのある柴田を挑戦者に指名して、両雄による再戦がタイトルマッチの舞台で実現することになった。

 柴田自身も11・8大阪に向けたシリーズで約10年ぶりに巡業に“復帰"。日々前哨戦を戦うなかで中邑に対する意識が微妙に変化したという。「一番驚いたのは、中邑の口から俺の名前が出たこと」を出発点に、「中邑に関しては、意外とスカさねえんだなって。昔の印象だとスカす印象があったんですけど、やってても先発出たら必ず先発出るし、良い試合になるんじゃないかな、という気がしますね。早く“シングルマッチ"がやりたい」と話し、“良いもの"を生み出す手応えをつかみつつある。

 ベルト自体への興味より“対中邑"への意識が強いことに変わりはないが、「毎日試合して、毎日大事そうにしてるんで、取り上げてやりたいなと。そういう気持ちが少しずつ芽生えてきた。(ベルトには)私物のような印象しかないですね」とも語った。

 一方の中邑も同じ。柴田との前哨戦を通じて「日々いろんな変化を感じます。最終的にどういうものが出てくるのか楽しみではありますが。ここ何年もの間、感じられなかった刺激かな、という部分では自分も同じく楽しみでしょうがないっすね」と話した。

 とはいえIC政権の“再構築"を始めた中邑は「ここが自分の中では正念場」」とも発言。「この大阪を終えれば、その次に続くタイトルマッチが組まれる可能性はひじょうに低い。僕にはカードがないんです。手持ちのカードが」と、大阪のその先に控える1・4東京ドーム大会へ向けて、柴田に続く“刺激"を見つけかねている現状への危機感を口にした。

 ともあれ、噛み合っているようで、やはり微妙に別々の方向を向いているような独特の緊張感。大阪決戦で何が産み落とされるかは予測不能ではある。

 調印式における中邑、柴田のコメントは容量の都合上、別項に掲載いたします。

プロ格 情報局