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12/16【DRAGON GATE】MAD BLANKEY入りのCIMAが暴走 ミレニアルズ制裁、次回後楽園で5対5全面対決決定もYAMATOとの握手は拒否 後楽園大会(写真あり)

 『FANTASTIC GATE』後楽園ホール大会が16日、行われ、CIMA、Gamma、ドン・フジイがMAD BLANKEY加入初戦としてメインの土井ダーツスペシャル10人タッグマッチに出場した。終了後、MBがミレニアルズを集団リンチしたことで、1・16後楽園でミレニアルズとの5対5全面対決が決定。しかし、CIMAとGammaはYAMATOとの握手を拒否し、波乱を予感させた。

 12・3後楽園の全試合終了後、欠場中の土井成樹がリングをジャック。年末恒例の"ミラクル土井ダーツ"で、今宵のメインイベントで行われる10人タッグマッチの出場メンバーを抽選した。ちびっ子ファンのダーツによって決まったカードは、「CIMA&新井健一郎&パンチ冨永&ヨースケ・サンタマリア&林悠河vsドン・フジイ&斎藤"ジミー"了&ジミー・神田&Gamma&しゃちほこBOY」。ユニットの枠を超えた年末らしい組み合わせとなった。

 対戦カードと同じくミラクル土井ダーツによってMB入りが電撃決定したCIMA、フジイ、Gammaはこの日から正式加入。3人とも黒と黄色を基調としたMB仕様のコスチュームで登場した。ところどころで俺たちベテラン軍時代を思わせる動きを披露したものの、試合ではヒールファイトを繰り広げた。

 お祭りムードの試合とはいえ、CIMAとGammaはリング上で対峙しても戦おうとしない。最初に相対した時はそれぞれが相手コーナーに突っ込み、そのまま場外戦に持ち込んで、場内を大混乱に陥れた。

 敵対する相手と呉越同舟のタッグマッチとなったが、試合を壊すような行為はしないまでも、タッチする時はぎこちなく、連係攻撃の要請にもほとんど応じない。斎藤がCIMAを攻め込んで汚水攻撃のお膳立てをしても、Gammaは仲間であるはずの斎藤の顔面に水を噴射。後半戦でもGammaはしゃちほこBOYをアシストして合体ボディプレスに繋げたものの、2発目をしゃちほこBOYが狙った場面では、体を捕獲したまま離さず、CIMAのスーパードロルを呼び込んだ。

 フジイも斎藤から何度も合体攻撃を求められたが、ラリアットが誤爆して不協和音が発生。それでも同時にカニバサミを決めると、斎藤は自転車兄弟時代を彷彿させるサイクリングヤッホーの共演を狙ったが、フジイは付き合わなかった。

 試合は若手の活躍が光った。特に林は序盤から捕まる場面が目立ったものの、存在感を発揮。終盤でも一方的に攻め込まれながらも、フジイのチョークスラムを腕ひしぎ逆十字固めで切り返し、大歓声を誘った。

 試合を決めたのも林だった。斎藤のジャーマンスープレックス、神田のエクスプロイダー、フジイの雪崩式チョークスラム、神田のジョンウーと畳みかけられて虫の息になりながらも、必死の形相で神田の背後に回り込むと、CIMAはトラースキック、富永がフロントハイキック、サンタマリアがキス攻撃でアシスト。ふらついた神田をジャーマンスープレックスで引っこ抜き、林が殊勲の勝利を挙げた。今年の4月にデビューしたばかりの林は、これが念願の初勝利。年内最後の後楽園大会で大先輩の神田から奪った白星に喜びを爆発させた。

 しかし、場内のお祝いムードをCIMAたちがぶち壊した。他のメンバーを襲撃してリングをジャック。サンタマリアを助けようとT-Hawk、Eita、フラミータがリングに飛び込むが、CIMAたちはMB軍総出で制裁し、一方的に殴りつけてもはやリンチ状態に。

 オレたちベテラン軍はミレニアルズとの決戦に敗れ、解散を余儀なくされた。CIMAはその怒りを忘れていなかった。「ダーツによって全ての風向きが変わったんや」とぶち上げたCIMAは、「今までの分を倍返しじゃ済まない」と言い放つと、来年の1・16後楽園大会でのMB軍vsミレニアルズの5対5全面対決をアピール。「お前らをギタギタにしてやるからな。俺らはゾンビなんや。呪い倒してやるからな。メキシコに帰らしてくださいと言うぐらいまで追い込んだる」と通告した。立ち上がったT-Hawkは「お前らがそう言うんだったら、来月の後楽園で5対5、やってやるよ」と同意。両軍の対決が決定的となった。

 CIMAのマイクを頼もしそうに見守っていたYAMATOは、「T-Hawk、流れは一気に俺たちのものになった。お前みたいな青二才が何を言ったところで、運命に抗うことはできやしない」と高笑い。改めてCIMAたち新メンバーと向き合うと、「ダーツで決まったこととはいえ、こうなった以上、MBとしてともにやっていこうじゃないか?」と握手を申し出た。

 K-ness.とフジイはすぐに応じたが、CIMAとGammaは応じず、そのままリングを去って行く。さすがのYAMATOも動揺を隠せなかった。

 ダーツによる偶然の産物とはいえ、大所帯になったMB軍だが、CIMA&Gammaはあくまでもミレニアルズ壊滅を目的としており、現時点では一枚岩とは言えない。また、ミレニアルズも全ユニットに宣戦布告しており、来年に向けてドラゲーマットの勢力争いは早くも加熱している。最後はMBを除く全選手がリングに集まり、ドリームゲート王者・B×Bハルクが笑顔で大会を締めたが、風雲急を告げる大きなうねりが来年のドラゲーマットに巻き起こりそうだ。

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