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12/27【WRESTLE-1】餅つき&ファン感謝イベント盛況 リングアナ初挑戦・武藤、2015年は「首都圏中心になっていくかも」、軽量級ベルト新設プランも告白(写真あり)

 『K-1GYM総本部&WRESTLE-1主催 GENスポーツパレス餅つき大会&ファン感謝祭』が27日、都内・GENスポーツパレスで行われ、たくさんのファンが集まる大盛況。リングアナウンサーを初体験した武藤敬司は2015年へ向け、「まずは首都圏から熱を生み出して、それをどんどん広げていければ」と首都圏中心の興行形態を描き、軽量級ベルトを新設するプランも明かした。

 この日、K-1GYMとW-1の共催でファン感謝無料イベントが開催された。午前11時の餅つき開始前からたくさんのファンが会場前に集まる盛況ぶり。武藤を筆頭とするW-1勢がついたお餅が無料でふるまわれた。

 GENスポーツパレス(W-1道場)を使ってのイベントは今回が初開催。道場開設時から武藤が描いていたことがこの日、ようやく実現した。常設のリングを利用し、武藤&船木誠勝、AKIRA&征矢学、カズ・ハヤシ&近藤修司の撮影会が行われ、大和ヒロシはミニライブに登場。新曲「白熱」を含む3曲を熱唱し、場の空気を盛り上げた。

 最後に行われたのはW-1勢とK-1勢による試合。W-1からは「中之上靖文vs村瀬広樹」、「アンディ・ウー&稲葉大樹vs児玉裕輔&黒潮“イケメン"二郎」の2試合が組まれた。しかもいずれも武藤がリングアナウンサーを担当。「いつまでも地味な永遠の修行僧…中之上靖文!」、「本名は壮士朗(そうじろう)で俺の息子と一緒…黒潮“イケメン"二郎!」、「神戸に彼女がいるらしい…アンディ・ウー!」など選手名の前にエピソードなどをつけてコール。開始のゴングを叩くと、「5分経過!」などの経過時間アナウンスもなぜかスペイン語付きながら欠かさず。試合終了時も「○分○秒、○○選手の勝ち!」とアナウンスしたうえでゴングを鳴らすなど、リングアナ業務を的確にこなした。

 4時間に及んだイベントは盛況で幕。「またこのようなイベントをどんどん仕掛けていくよ」と武藤が集まったファンに誓い、最後は黒潮が「3、2、1、WRESTLE-1!」を叫んで締めた。リングアナ初挑戦を終えた武藤は「意外と難しいことは難しいな。滑舌が悪くなって聞き取りづらかったんじゃないか」と謙虚に自己評価。初の道場イベントについても「いい雰囲気だったよな。これが軸に本戦につながれっていけばいいんだけどな。空間的に明るいし、お客さんは近いし、選手は勉強になるよ」と振り返り、継続開催を見据えた。

 これにて2014年におけるW-1の公式イベントはすべて終了。「その前の年は一番新しい新興団体だから、歴史がない分、いろんなことに挑戦して、多くのことを失敗したり反省したりしたけど、今年の中盤あたりからスタイル、方向性が出来上がってきた」と今年を振り返った武藤は、「何と言っても一つの大きな出来事としてTAJIRI率いる元WNC勢の合流があったからね。所属選手だけで大会を回せるようになった」と選手層の充実を実感。「今のところは若い者が非常に多いから、ネームバリューというような部分はまだ響かないよな。でも若者が多くて本当に希望が持てる状況になったと思うし、土台作りはいい感じでできてると思うよ」とさらなる団体の発展に手応えをつかんでもいる。

 2015年はその足がかりを作るつもりだ。団体設立から1年3ヶ月と日が浅いこともあって、「よく俺の言う言葉で作品ってあるけど、このW-1にはあまりにも作品が足りない」というのが現状。それでも「来年に限らず、そこを意識してやっていかないとな。それが積み重なって作品にお客さんがついてくるから」と一つでも多くの作品を残していくつもり。武藤自身もW-1王者としてその一翼を担う覚悟だが、一方で「8割9割は早く超えてくれよという気持ちがあるんだよ。チャンピオンとして期待に応えるしんどさがあるからさ。団体のためにも早く俺を楽させる人間が現れてほしい」との本音も口にし、下の世代の台頭を求めた。

 さらに武藤は2015年のプランも明かした。今年、W-1にはシングル、タッグの2大王座が誕生したが、来年は「ジュニアなのかクルーザーなのかわからないけど、もう一個ベルトを作る予定」と軽量級部門のタイトルを新設する可能性があるという。また、「団体の歴史がない分、地方が弱い」との課題を痛感していることもあって、「来年はもしかしたら首都圏中心の興行になっていくかもしれない」と興行形態の方向転換も図るつもり。「まずは首都圏から熱を生み出して、それをどんどん広げていければ」との考えを示した。2年目に突入する2015年、武藤は新たな試みを導入しつつW-1の発展を目指す。
※武藤のコメントは別項に掲載します

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