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1/7【レジェンド】真価問われる2年目に突入 LEONAは自力初勝利狙う 1・12後楽園見どころ(その2)

 レジェンド・ザ・プロレスリング提供の1・12後楽園ホール大会見どころ(その2)は以下の通り。【構成・文:村上謙三久】

 セミファイナルは「藤波辰爾&金本浩二&LEONAvsNOSAWA論外&MAZADA&FUJITA」。注目すべきはデビュー2年目に突入したLEONAだろう。

 LEONAは2013年のドラディション11・19後楽園大会でデビュー。昨年末に1周年を迎え、真価が問われる2年目に突入した。昨年はドラディションのみならず、WRESTLE-1などにも参戦し、着実に成長を見せているが、LEONA本人が想い描く理想とはまだまだの状況だ。

 昨年のドラディション11・19後楽園大会では、大日本プロレスの関本大介とシングルマッチで対戦。ドラゴンロケットを初公開して場内を沸かしたが、関本を追い込むには至らず玉砕し、悔し涙を飲んだ。

 一時的なドラゴン殺法封印を宣言し、「藤波という名前を背負い、プロレスというジャンルを背負う。その覚悟がこの1年で固まりました。僕は逃げないで冒険します」と決意を新たにしたLEONAにとって、今回は大事な2015年初戦となる。

 偉大な父・藤波。かつてその藤波の付き人を務め、LEONAとタッグを組んだ経験もある金本。頼れる2人をパートナーに、LEONAはどんな自己主張を見せるのか。対する東京愚連隊は当然LEONAを狙ってくるはず。確かなテクニックとチームワークを武器にしているだけに、2年目の若手レスラーを翻弄するのはたやすいことだろう。しかし、それを突破しなければ、「藤波」という名前や「プロレス」というジャンルを背負うことなどできない。新春から自力初勝利を狙いたいところだが…。

 アンダーカードにも魅力的な試合が組まれた。第4試合は「船木誠勝&カズ・ハヤシvsヒロ斉藤&AKIRA」。WRESTLE-1所属選手3人の中にヒロが加わったタッグマッチだ。新日本の1・4東京ドーム大会に出場して大きな歓声を集めたヒロは、WRESTLE-1の1・11後楽園大会にも参戦を予定。にわかに注目を集めている。実力的に考えれば船木&カズ組が優位だが、ヒロ&AKIRAは新日本時代にT-2000として共闘経験があり、ベテランらしいインワイドワークで挽回を狙ってくるだろう。ヒロ得意のセントーンは見逃せない。

 第3試合は「関本大介&高岩竜一vs石井智宏&齋藤彰俊」。プロレス界屈指のパワーファイターによるタッグマッチだ。実はこの4人、2013年の1・13後楽園大会でも対戦している。その時は「関本&石井vs齋藤&高岩」という組み合わせだったが、試合後に関本&石井が仲間割れを起こしている。

 関本と齋藤は昨年2度一騎打ちを行っている。LEGEND THE PRO-WRESTLING1・13後楽園、プロレスリング・ノア10・18後楽園で実現したが、関本が2連勝。タッグマッチとはいえ、齋藤は虎視眈々と雪辱を狙っているはずだ。また、高岩と石井はかつてZERO1マットでNWAインターナショナルライトタッグ王座を保持していた、言わば元・盟友。それぞれの関係性の中で、4人の気持ちが交錯する好勝負になりそうだ。

 特に注目なのは石井。新日本プロレスの1・4東京ドーム大会で真壁刀義に敗れ、NEVER無差別級王者から陥落したばかり。リマッチも決定しているだけに、他団体での試合で勢いをつけたいところ。

 第2試合は「岡林裕二vsベアー福田」。今大会唯一のシングルマッチだ。大日本プロレス所属の岡林は、昨年1月のドイツ遠征で左肩を負傷。長期欠場を余儀なくされたが、12月に復帰。当初は苦しい戦いを強いられたものの急速度で復調し、今は欠場前の状態にまで回復している。大日本の2・2後楽園大会で石川修司の保持するBJW認定世界ストロングヘビー級王座挑戦が控えているが、福田も一筋縄ではいかない相手。第2試合にはもったいない肉弾戦が期待できそうだ。

 第1試合もオープニングマッチにはもったいない「長井満也&倉島信行vsアレクサンダー大塚&スーパー・タイガー」のタッグ戦。実力者揃いの試合となったが、全日本プロレスの1・3後楽園大会でアジアタッグ王座を獲得したばかりの長井は最近充実したファイトを披露しており、この試合でも中心になりそう。そんな長井を崩しにいくのは、昨年の大晦日に両国国技館で行われた『INOKI BOM-BA-YE 2014』で橋本大地を劇的KOで下したS・タイガー。当然、今年デビュー20周年を迎える大塚や倉島も割り込んでくることが予想されるだけに、激しい試合になりそうだ。

 注目のカードが並んだLEGEND THE PRO-WRESTLINGの2015年初戦。団体名の通り、レジェンドファイターたちが伝説に残る名勝負を繰り広げるであろう今大会から目が離せない。

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