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6/5【Fortune Dream/インタビュー企画】「豪が王者でありエースを目指すなら…」 熱血プロデューサー・小橋さんが語る6・14後楽園の見どころ

 約1年半ぶりの開催となる小橋建太プロデュース興行『Fortune Dream3』(6月14日、後楽園ホール) 引退後も熱血プロデューサーとして“熱いプロレス"を求め続ける“鉄人"小橋さんが語る全6試合の見どころとは――。



【小橋建太さんインタビュー】

――まずはメインイベントのタッグマッチですが、カード発表時は無冠だった潮崎選手がGHCヘビー級王者になりました。

◇〜Fortune Dream〜◇
岡林裕二
潮崎豪
(1/30)
関本大介
火野裕士

▼小橋「(潮崎)豪からは報告があったんだよ。大阪でチャンピオンになった翌日に。だから『チャンピオンベルトを持ってきてくれ』って言ったんだけど、その後すぐにベンジャミンとの防衛戦が決まって。6月12日の後楽園だよね。だからチャンピオンとしてFortune Dreamに出られるかは、まだ分からない部分もあるよね」

――もちろん師匠としては、ベンジャミンに勝ってベルトを持ってきて欲しい?

▼小橋「うん。持ってきてくれることを期待してるんだけど、それ以上に豪がこの4人のなかでどれだけ抜きに出るか。もしかしたら埋もれちゃうかもしれない。それだけのメンバーだからね。関本君、岡林君の闘いがあるなかで、そこで目立っていってこそチャンピオン。豪が今後、チャンピオンでありエースを目指すのであれば、場所や団体、環境…状況がどうあれ目立って存在感を残し続けていかないといけないからね」

――潮崎選手が紆余曲折の末、GHC王者に返り咲いたことについては、小橋さんとしてはどう感じていますか?

▼小橋「実際ノアに戻ってきて、ブーイングを浴びている時、豪に言ったんだよ。『自分の行動で見せるしか、ファンのみんなを納得させることはできない』と。ノアに戻って来た豪は良く言ってた。『ノアのために』と。もちろん“ノアのため"でもあるんだけど、まずもって自分のために行かないとダメだと。自分が上がっていくことが、ノア全体が上がっていくことにつながる。豪が抜きに出ることで切磋琢磨が生まれて、すべてを引き上げて、結果的にノアが上がっていく。そのためにはまず“自分のため"にやらないと」

――それだけに今回のFortune Dreamでも抜きに出ないといけない?

▼小橋「そうなんだけど、みんな団体背負ってメンツがあるからね。そういうプライドが強い人間ばかりを集めたつもりだから」

――やはりこの4人が揃うと“チョップ"抜きには語れない部分もあります。

▼小橋「このカードを組んだのは、佐々木さんとのトークバトルが決まったからなんだよね。引退後はプロレスの舞台に出てくることは無かった佐々木さんが出てきてくれる。その気持ちに応えたくて、あの東京ドームでの一騎打ちを思い起こさせるようなチョップの使い手を選んだ。それとセミファイナルには佐々木さんの一番弟子である中嶋勝彦、俺の付け人だった(マイバッハ)谷口を据えて、そこにツインタワーズを絡めるカードを組んだ。ツインタワーズもこの前、大日本のタッグ王者に返り咲いたからね。豪もそうだけど、カードを決めてからチャンピオンになる人間が出てくるっていうのは面白いね」

――佐々木さんとのトークバトルは初になりますが、どんなことを話そうと思っているのでしょうか?

◇〜Fortune Dream 3 special talk battle〜◇
佐々木健介
(1/30)
小橋建太

▼小橋「東京ドームでの一騎打ちの裏話とかを話したいね。今まで話したことの無いようなことを話せれば。他の試合に負けないくらいの熱いトークバトルをしたいよね」

――ただ“言葉で熱い試合"となると、互いに口下手な部分もあって…

▼小橋「うん(笑) そうそう、東京ドームでの一騎打ちが決まった時も、試合当日までにお互い(メディアに向けて)話をしなかったんだよね。この前ニュースを読み返して思いだして。『俺たちに言葉はいらない。東京ドームの試合を見てくれ。それまで言葉はいらない』って言い続けてて」

――確かに過剰なまでに言葉が飛び交いがちな現在のプロレス界では考えられないことでした。ただ、何も言葉で煽りたてなくても、見事に歴史的名勝負で雄弁に語ったというか…

▼小橋「うん……でも今回、『言葉はいらない』ってやったら成立しないからさ(笑)」

――不安になってきました…

▼小橋「まぁ今回はそうはいかないからさ(笑) いろいろ戦略を考えて頑張るよ」

――その他のカードでは第1試合で「LEONAvs秋山準」が組まれました

◇〜Feel the Burning Dream〜◇
秋山準
(1/15)
LEONA

▼小橋「うん。LEONA君が出ることは決まってて、全日本で流れがあって『やっぱり(秋山)準しかいない』と。で、準に言ったら『僕はもういいですよ』って言うから、『お前が俺の大会に一回も出ないのはダメだろ』って言ったら『分かりましたよ!』と。相変わらずだな、準は(笑)」

――LEONA選手への評価というのは?

▼小橋「まだプロレスにすべてを注ぎ込んでない部分があったというかね。まだ藤波さんの息子であることが先走りつつ、大学にも在学中だった。でも卒業して進路を決める時『プロレスラーになる』って言ったわけでしょ? だからこそ、その道を選んだのなら準は凄く良い相手だなと。凄く厳しい面があるからね。LEONA君もいろんなトップ選手と当たってるけど、それは藤波辰爾っていう名前があったから。だから(藤波ジュニアではなく)LEONAという道をしっかりと歩むなら、準との試合は良い道しるべになると思うんだよ。プロレス界はこんなに厳しい世界だ…っていうのを感じることができるはず。そこをはねのけて、立ち上がって先に進むLEONA君をファンのみんなは見たいはずなんだよ。はねのける…って言っても、プロレスは勝った負けただけじゃない。その勝負でどれだけ、どれだけ自分を見せられるか。準との戦いで何を見せることができるか。もしかしたら15分では足りないほどの何かを見せることができるのかもしれないしね」

――小橋さんは“藤波ジュニア"ではなく“LEONA"としてオファーをかけたと

▼小橋「そう。俺はそこまで藤波さんと関係が強かったわけではないしね。ただ、LEONA君の試合数が少ない現状も気がかりではあったからね」

――若手に向かう時の秋山準というレスラーは?

▼小橋「冷徹と言われるけど、ホントは熱い気持ちを持ってる男。ただ、ダメなヤツのことはバッサリいくからね。でもその気持ちに耐えたヤツのことは大事にするタイプだから。見込みがあるヤツだからこそ徹底的にやる。…あ、見込みが無いヤツのことも徹底的にやるな…(笑) とにかくLEONA君がどこまで立ち上がってこれるか。俺はこの試合、凄く楽しみ。だからみんな、第1試合から遅れずに観て欲しいね」

――今回も女子プロレスの試合が行われます。Fortune Dreamでは定番になってきました

◇〜Shining Dream〜◇
宝城カイリ
(1/15)
松本浩代

▼小橋「第1回目のFortune Dreamの時は女子プロの試合は入れるつもりは無かったんだけど、その後試合を見て『熱い試合に男も女もないな』と思ったし、『ファン拡大につながるかな』とも思ったからね。男子プロレスしか見ない人、女子プロレスしか見ない人が違う試合に触れる機会を作りたかった。それに応えられる熱い女子プロレスラーを選んだつもりだしね」

――今回は宝城選手と松本選手の一騎打ちです

▼小橋「第1回は里村さんと松本さん。松本さんが金星を挙げたんだよ。2回目は里村さんと宝城さんがやって里村さんが勝った。その流れで来たら3すくみじゃないけど、今度は松本さんと宝城さんにやってもらおうと。そういう意味合いで組んだカードだね」

――ジュニアの“レジェンドvs現中心世代"の6人タッグマッチも組まれました

◇〜Dramatic Dream〜◇
大谷晋二郎
田中稔
ウルティモ・ドラゴン
(1/20)
木高イサミ
旭志織
フジタ"Jr"ハヤト

▼小橋「まず全員団体が違う。ジュニアとか世代の闘いっていうだけじゃなくて、それぞれ背負ってるモノがある闘いだよね。大谷選手、田中稔選手、ウルティモさんは実績的に言うことはないんだけど、そこにBASARAのイサミ選手、K-DOJOのテクニシャン・旭選手、今回も参戦してくれるハヤト選手のトリオがぶつかっていくか。ハヤト選手は東北ジュニアのタイトルマッチが決まってるみたいだからね。是非ベルトを巻いてきて欲しい。そうすれば旭選手もインディージュニアのチャンピオン、イサミ選手はアジアタッグチャンピオン。チャンピオントリオになるからね」

――誰よりもベルトを大切にしてきた小橋さんの興行で多くのチャンピオンベルトが揃いそうですね

▼小橋「大谷選手もZERO1のジュニアのチャンピオンだし、田中稔選手もW-1の6人タッグチャンピオン。関本選手はレジェンドチャンピオンだし…できる限りみんなベルトを持ってきてもらいたいね」

――なかなかこれだけベルトが揃う興行も無くて、ある種まさに“チャンピオンカーニバル"の側面もありそうな興行ですね

▼小橋「そうだね。だからこそ、そのベルトや団体を背負ってきてくれるから。Fortune Dreamのコンセプトは『熱い戦い』なんだけど、“プロレス界の活性化"というのもある。いろんな団体のプロレスに触れることで、自分の団体にファンを連れて帰ってもらう。そういう役割も果たしていきたいからね」

――ただ、今回も『熱い戦い』というコンセプト自体は不動だと

▼小橋「そう。みんな『熱い戦い』のコンセプトのもとで選ばれた…ってことで、どの試合も熱いんだよね。“選ばれた"ってことを意気に感じてくれて、熱い試合をしてくれる。無意識にプレッシャーもあるのかも。今回も良い意味でプレッシャーをかけていきたいね(笑)」



☆6/14(火)東京・後楽園ホール『Fortune Dream 3』17:45開場、18:30開始

▼〜Feel the Burning Dream〜
秋山準
(1/15)
LEONA

▼〜Shining Dream〜
宝城カイリ
(1/15)
松本浩代

▼〜Dramatic Dream〜
大谷晋二郎
田中稔
ウルティモ・ドラゴン
(1/20)
木高イサミ
旭志織
フジタ"Jr"ハヤト

▼〜Fortune Dream 3 special talk battle〜
佐々木健介
(1/30)
小橋建太

▼〜Destruction of Dream〜
佐藤耕平
マイバッハ谷口
(1/30)
石川修司
中嶋勝彦

▼〜Fortune Dream〜
岡林裕二
潮崎豪
(1/30)
関本大介
火野裕士

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