7/15【NOAH】「いつか地元・熊本でGHC戦を」 被災地訪問で潮崎決意も…杉浦暴走で再び屈辱 GHC戦調印式
7・30後楽園大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)潮崎豪vs杉浦貴(挑戦者)」に向けた調印式が15日、都内ノア事務所で開かれた。地元となる被災地・熊本を視察したばかりの潮崎は「いつか熊本でGHC戦」の思いを強くしたものの、挑戦者・杉浦貴に再びイスで襲撃される屈辱を味わった。
潮崎は前日、今年4月に発生した熊本地震後初めて地元・熊本に帰った。被災地の現状を目の当たりにし、復興支援活動を続けるサッカー元日本代表の巻誠一郎(現ロアッソ熊本)とも面会。復興に向けたアスリート発信の支援活動で連携することを約束した。
会場での募金活動もGHC決戦当日の7月30日まで延長することも決意。調印式に先立って潮崎は「自分の力でしっかり行動していきたいですし、いつか熊本でGHCのベルトを懸けて、熊本でGHCタイトルマッチをやりたいという気持ちが強くなりました」との思いを語った。
だが、一方の杉浦はぶ然と無言。潮崎は、調印式や防衛戦後の乱入行為で潮崎を襲い続けている杉浦に「次はそのような行動に出れないくらいの試合をする。足腰に力が入らないような結果を出して、この右腕で杉浦貴の首を刈りたいと思います」と通告したものの、杉浦は何も言い返さない。
だが、沈黙の後に再びテーブルをひっくり返すと、潮崎の顔面に迷わずエルボーを叩きこみ、イスをフルスイングしてKO。その場に居合わせた大原はじめ、小峠篤司らノアジュニア勢が止めに入って追撃はまぬがれた潮崎だが、両肩を担がれて力なく退場するほかなかった。「いつか熊本でGHC戦」への道は険しい。
調印式における両選手のコメントは以下の通り。
【調印式の模様】
――調印式に先立って前日訪問した熊本について?
▼潮崎「昨日、熊本地震後初めて地元・熊本に帰って今の熊本の状況を見てきました。数か所回るなかで、被害の大きさ、避難所での生活の苦しさというものも知りまして、自分の故郷がああいう苦しい状況にある。そこで今、復興支援に向けて動いてるサッカーの巻選手とお会いしまして、熊本のアスリートで連携しながら行動を起こしていきたいと話をしまして、快く承諾を得られました。自分の力でしっかり行動していきたいですし、いつか熊本でGHCのベルトを懸けて、熊本でGHCタイトルマッチをやりたいという気持ちが強くなりました」
※その後両者調印書にサイン
――王座戦に向けて意気込みを
▼杉浦「……」(※無言)
▼潮崎「自分が杉浦貴からこのGHCを獲って、ベンジャミンと初防衛戦をやった。その後に、ああいう襲撃という卑劣な形で襲いかかってきた。次はそのような行動に出れないくらいの試合をする。足腰に力が入らないような結果を出して、この右腕で杉浦貴の首を刈りたいと思います」
――潮崎の言葉を受けて?
▼杉浦「…………!!」
※しばし無言の杉浦だったが、テーブルをひっくり返して潮崎に詰め寄ると、エルボーを叩きこむ。すかさずイスをフルスイングしてKOしたが、ノアジュニア勢が駆けつけて追い打ちを阻止。潮崎が肩を借りて退室するなか、止めに入ったノアジュニア勢を蹴散らした杉浦は玄藩に何度もイスを振りおろして憂さ晴らし