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9/9【リアルジャパン】9・10有明で対はぐれIGF軍第2R リアルジャパン提供S・タイガーインタビュー

 9・10有明大会で折原昌夫&間下隼人と組んでケンドー・カシン&鈴木秀樹&将軍岡本のはぐれIGF軍を迎え撃つスーパー・タイガー。リアルジャパン提供のインタビューは以下の通り。

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 前回6・23後楽園ホール大会ではケンドー・カシン率いるはぐれIGF軍団に不覚を取ったスーパー・タイガーだが、全日本プロレスに夏のシリーズ参戦を経て、プロレスラーとしてさらに進化。折原昌夫、間下隼人とタッグを結成し、必勝を期して抗争第2戦へと向かう。より太く幅の広いストロングスタイルを見せんとするS・タイガーが、決戦を前に闘志の炎を燃やす。

――前回6月大会ではカシン選手に不覚を取ってしまいましたが、対戦しての印象をお願いします。

▼S・タイガー「ああやってこちらが見ていないところで技を掛けたりしてくるのは、やはりインサイドワークと言いますか。僕はまだプロレスっていうものをちょっと真っすぐ取りすぎているのかなと思いました。そこがプロレスの奥深さではありますけど、そこは僕自身の弱さだったり甘さだと思うので、今回はそういったところも踏まえて挑まないといけないと思います。ただ、今回は折原選手と組んでやってもらえるということで、向こうも構えてくると思います。前回のストロングスタイルそのまんまだった長井(満也)さん、アレク(サンダー大塚)さんのチームとはまた違いますし、なんでこのパートナー、チームを選んできたのか? それはお客さんもそう思うんじゃないかと思いますが、そこが今回こちらの作戦でもあります」

――前回実際に手を合わせて、カシン選手からストロングスタイルを感じるところはありましたか?

▼S・タイガー「それはもうやる前から分かっていましたし、実際やってみて流石だなと思いました。その印象は全く変わりません。将軍岡本にしても鈴木秀樹にしても、実力があるのは分かっていますし、やっていて楽しかったです。ただ、楽しかった先に油断ができると言うんですかね。“ただ仲良しこよしでやっているんじゃないよ"っていう部分、戦いの厳しさというのがその間、間で入ってくると言いますか」

――カシン選手が持つそうしたインサイドワークといったものが、逆にタイガー選手にしてみれば長く望まれてきたものではないかと思います。

▼S・タイガー「真っすぐとらえなきゃいけないと思っていた部分がどうしてもありましたが、今まで鈴木みのるさんや、全日本さんでもEvolutionの諏訪魔先輩でしたり、そういった方たちと接するうちに段々ちょっとずつ分かってきたというか、そうやって自分の力に変えていかなきゃいけないと思っています。今回はこのタッグパートナーに意味を込めて、僕自身が動ける部分と動けない部分、そしてエサとして出す部分をどう組み合わせるか、そこを考えていますし、向こうが1番ビックリすると思います」

――こうした話の中でも、今までになかった相手への揺さぶりが感じられます。

▼S・タイガー「前回はあまりにも正攻法で行き過ぎました。長井さん、アレクさんと組んでバチバチのストロングスタイルでと思って行ったら肩透かしを食らって……。腹も立ちますし怒りも出ましたけど、やっぱり“上手いな"っていう悔しさですよね。あるいは自分がまだまだ甘いなっていう」

――やはりストロングスタイルを意識すると、どうしても正攻法で真正面から行き過ぎるきらいがあるのでしょうか。

▼S・タイガー「でも“それだけがプロレスじゃないよ"っていうのをケンドー・カシンさんに学ばせてもらったっていうか。今回の会見でも代表に歌を歌わせたり、ああいった要求をしてきましたけど、あれも実力があるからこそです。我々がガッチリ組んでいこうと思ったら、まずああやって油断をさせて、その上でリングではガチっとやるっていう。やっぱりその辺はスゴいし、ケンカを知ってる人たちだと思います」

――カシン流の仕掛けをしてきた、今回の会見からすでに戦いは始まっているのですね。その上で今回は折原選手とのタッグ結成となりますが、こちらに関してはいかがでしょう。

▼S・タイガー「折原選手は長くリアルジャパンを支えてきてくれましたし、間下(隼人)を育ててくれた部分もあります。同じリアルジャパンという団体に出ていて志、思いは同じですから、向こうよりこっちの方がチームワークは長けていると思います。その上で今回はデコボコ感がキーワードだと思うので、それをケンドー・カシンにぶつけたいです。前回と違って今回はデコボコですが、それは本当に勝ちに行くからこそです」

――一筋縄ではいかないIFG軍団やカシン選手との戦いを経て、S・タイガー選手の中でストロングスタイルに対する思いが変わるようなところがあったのでしょうか。

▼S・タイガー「思いは一緒なんですけど、やっぱり“厚み"が足りなかったなって。もうただただ、真っすぐだけを求めていたのが、ケンドー・カシンにああいう戦いを見せられて、“お前の思いなんてすぐに折れるぞ"“これからもっと広いプロレスっていう世界でやっていくには、お前のストロングスタイルっていう思いだけでは細すぎるぞ"って前回の試合で言われた気がしました。その部分を前回の試合で見させてもらったので、それに対するアンサーを今回返せるようにと思っています。前回6月から今回の9月の間、僕は全日本さんのシリーズに出させてもらってきたので、この間で僕がどれだけ変わったかを見せたいと思います」

――ご自身ではどういったところが変わったと実感していますか?

▼S・タイガー「もう全然変わりました。なんかやっと“プロレスラーになってきたな"という実感があります。今までの試合間隔からしたら、下手すると5年分ぐらいを今年一気にやった感じがあります。でもそれが今楽しくて、嬉しくてしょうがないというか。ケガもいろいろありますけど、それ以上に僕自身が燃えています」

――たしかに全国を回って試合を重ねていくのがプロレスラーというイメージはあります。

▼S・タイガー「その通りだと思いますし、やっぱり反省をすぐに活かせるんですよね。試合でアッと思っても間が空いてしまうと、もうその時には忘れてしまっていますし、やっぱり100の練習より1の試合ですね。試合で恥をかくなり何なりしても、その中で掴むものというのはすごく大きいです。だから6月から僕自身は進化していますし、あの時だったらただ『悔しい』『この野郎』っていうことしかなかったと思うんですけど、それがこの3ヵ月で“こういうことだったのか"って、ケンドー・カシンのメッセージを読み取れるようになりました」

――では、そのメッセージに対するアンサーを今回はどのように返しますか?

▼S・タイガー「本当に今回はタッグパートナーの2人が僕の意気込みだと思うので、そこをどう取ってもらえるかがキーワードだと思います。でもストロングスタイルを追求することは何も変わらないし、プロレスラーとしての幅であったり厚みを戦い中で見せていきたいので、そこを感じ取ってもらえればと思います」

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