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1/4【NOAH】「杉浦貴みたいな“中途半端なヤツ"に負けるわけにはいかない」 1・7後楽園GHC戦へ中嶋勝彦インタビュー

 年初大会の1・7後楽園大会でいきなり杉浦貴を挑戦者に迎えるGHCヘビー級王者・中嶋勝彦。ノア全体にケンカを売った“渦中の男"とのリマッチを前に、新しいノアの顔役が意気込みを語った。


【中嶋勝彦インタビュー】

――12.24後楽園で北宮選手に勝利したことで、中嶋選手は初めてGHCヘビーのベルトを持って年越しすることになりましたね。

▼中嶋「本当によかったです、うれしいですね! 正月は餅を食べてお酒を飲んで、よりヘビー級になって……。まあ、これは冗談ですけど(笑)」

――でも、実際のところ、体重的にはジュニアのカテゴリーですよね?

▼中嶋「そうですね、90kgなんで。だから、個人的には無差別級という意気込みで試合に臨んでいるというか。少しずつ身体も大きくしていっているんですけど、もうちょっと鍛え込んで増やしたいなとは思いますね」

――では、12.24後楽園の北宮戦を振り返っていただきたいんですが、健介オフィスのおとうと弟子とノアの年内最後の戦いを締めくくったという部分で、何か感慨のようなものはありましたか?

▼中嶋「いや、そこはファンのかたがたに、過去と照らし合わせながら観ていただくのは構わないんですけど、俺にとっては現在進行形というか、ノアでの戦いなので。むしろ、そういう感慨に浸らせなかったのが、マサの成長だと思うし。ジ・アグレッションの二人が年内最後のトリを、ベルトを賭けて戦うことができたということが、俺はうれしかったですね」

――16年から始動したジ・アグレッションでというところが、重要なんですね

▼中嶋「そうですね、あらためて、マサは組んでも戦っても最高の男だなって思いました。試合が終わってから、どちらからともなく『ありがとう』という言葉を交わしてましたね」

――これで二度の防衛に成功しましたが、GHCヘビー級王者、そして新しいノアの顔役としてさらなる自信がついたのでは?

▼中嶋「自信というか、自分が王者になったタイミングで会社も新体制になって、リング内外でいろいろな動きがある中、ベルトと共にやってきたという自負はあります。この2カ月というのは非常に濃いものだったと思いますし」

――王者・中嶋勝彦に対する周囲の反応というのはどう受け止めていますか?

▼中嶋「10月にベルトを巻いたときは『中嶋に任せて大丈夫か?』っていう声も聞こえてきましたけど、北宮と戦った後楽園では、最後にお客さんと『止まらねえ!』の合唱があったので、そこはひとつのかたちを残せているのかなと思っています。」

――試合後には「防衛するたびにこのベルトの重さ、凄さを実感してます」という言葉もありましたが、過去のGHCヘビー級王座戦を意識する部分は?

▼中嶋「意識しないことはないですけど、かと言って、俺には俺のファイトスタイルがあるし、俺にしかできない戦いがあると思っているので。それを2017年の戦いでは、もっと打ち出していきたいと思っています」

――そして、2017年最初の防衛戦では杉浦選手を迎撃することになりました。北宮選手に勝利した直後、杉浦選手から「来年の後楽園、一発でベルトをもらいにいく。時代をまた戻してやる」とアピールされたときの心境は?

▼中嶋「新しいノアを作っていく中で、時代を戻すつもりも、もちろんベルトを渡すつもりもないし。そして、杉浦貴がいま、何を思って行動しているかもわからない状態である以上、俺はそんな“中途半端なヤツ"に負けるわけにはいかないし」

――中途半端、ですか。

▼中嶋「はい、杉浦が何をしたいのかが、明確に見えてこないんで。鈴木軍を裏切って、また俺たちとやっていくのかと思ったら『ノアでは戦っていくけど、オマエたちとはやっていかない』と発言してましたし、まだ思惑が見えてこないという部分では、俺は中途半端って言いたいですね」

――ただ、杉浦選手の影響もあってか、何人かの選手が自己主張を始めています

▼中嶋「たしかにそれはありますけど、杉浦自体の狙いがノアの活性化なのかなんなのか、いまの時点ではまだわからない。そのあたりを、戦いを通して感じてみたいですね」

――では、鈴木軍を脱退して以降の杉浦選手の戦いぶりはどうご覧になっていますか?

▼中嶋「イス攻撃をしなくなってよかったな、と(笑) まあ、もともとひじょうに強い男ですし、それはコッチもイヤっていうほど体感してきているので」

――杉浦選手がノア全体にケンカを売った時点で、早い段階でGHCヘビーを狙いにくることは想像していましたか?

▼中嶋「はい、そもそも俺の前にベルトを巻いていた人間ですしね。でも、いまは真逆の立場になって、それも時代が動いたことを象徴していると思うので、この流れを戻したくはないです」

――先ほどのお話にもありましたが、前戦にあたる10.23横浜での杉浦戦では、勝負こそ中嶋選手が勝ったものの、内容的には杉浦選手の猛攻が目立った一戦でした。そういう部分で、今回の戦いは違ったものにしたいというお気持ちは?

▼中嶋「そうですね。10月のときは、執念だけで結果をつかみ取ったような試合だったので。あれからまだ2カ月ちょっとしか経ってないですけど、個人的には自分自身が大きく変わったという実感はあります。メインもずっと務めてきましたし、このベルトが俺を変えてくれたというか。そういう意味でも、ベルトの重みを感じますね」

――厳しい王座戦になると思いますが、どんな試合を見せたいですか?

▼中嶋「いままでノアを背負ってきたのは、丸藤正道と杉浦貴だと思うんですよ。団体にとっても俺にとっても大きな存在であり、そのうちの一人を今回、挑戦者として迎え討つわけで。この新たな状況の中で、俺は新たなものを生み出したいと思っています。世代交代の波は作ったと思うので、あとは王者として内容と結果を見せたいですね」

――では、最後に新生ノアの顔役として、2017年のノアをどう盛り上げていきたいか、展望をお願いいたします。

▼中嶋「いま、団体内でいろんな動きがありますけど、その中で俺はGHCヘビー級王者として、このノアを引っ張っていくような戦いを見せていくだけです。2017年も、俺は絶対に止まらねえ!」

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