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1/6【NOAH】新キャッチは『NOAH the REBORN』 「一人ずつ潰していく」杉浦は自身の防衛記録更新を視野に 1・7後楽園へ会見&調印式

 あす(7日)の後楽園大会におけるGHCヘビー級、GHCタッグ両選手権試合に向けた調印式、およびGHCジュニア王者決定戦に向けた会見が6日、都内ノア事務所で開かれた。年頭にあたって今年のキャッチフレーズ『NOAH the REBORN』(ノア再生)が発表されるとともに、年初大会に向けて各選手が意気込みのほどを述べた。

 ノアは昨年末に“純血の内部充実"路線を掲げた新体制に移行。会見の冒頭で年頭のあいさつを行った内田雅之会長が「今年は創業者の意思を再び取り戻して、今年は『NOAH the REBORN』(ノア・ザ・リボーン)を合言葉に、ノア内部の群雄割拠を皆様にみていただくために選手スタッフ一同まい進してまいりますので、よろしくお願いいたします」と新キャッチフレーズを発表した。

 その年初大会のメインを飾るのが「(選手権者)中嶋勝彦vs杉浦貴(挑戦者)」のGHCヘビー級選手権試合。杉浦を初めて王者として迎え撃つ中嶋は調印式で「ここ半年間くらいの期間で立場が変わった。それも時代の流れというか、ノアに求められてるものが少しずつ形になってると僕は思っているので。杉浦貴という今までのノアの顔を、良い意味で早速ぶっ壊して、今年新たな光を俺が見せたい」と改めて意気込んだ。

 一方で中嶋への雪辱と3か月ぶりの返り咲きを狙う杉浦は「俺はノアに喧嘩売ってんだよ。ノアの選手一人ずつ相手にして防衛していって、俺の防衛記録塗り替えるだけ」と宣言。ノア勢を片っ端から叩き潰して、自身が持つ最多防衛記録「14」を自ら更新する青写真を描いてみせた。

 潮崎豪&マイバッハ谷口組のGHCタッグ王座には、ヘビー級に転向した小峠篤司が挑戦。転向初戦でのタイトル戦なだけに、昨年末は一抹の不安ものぞかせていたが、「正月を返上して必ずタイトルを獲る覚悟で練習してきました。タイトルマッチに向けてメンタル面も仕上げてきて、今は自信あります! 今は勝つイメージしか湧いてません。デカいからって安心してるヤツらをガンガン食っていってやろうと思ってますんで、のっけから荒れていきます!」と明言してみせた。

 その小峠とタッグを組む丸藤も「小峠篤司という人間は僕とフィーリングが似ていると思うんで、試合でそこは見せつつ、見せられつつ、お互いの歯車が合った時に結果が出るんじゃないかと思うんで、可能性は無限大」と新たな挑戦に手応え。迎え撃つ潮崎は「ヘビー級に来た覚悟があると思うんで、そこをしっかり受け止めたうえではじき返して、叩き潰したいと思います」と堂々と言いきってみせた。

 その小峠が返上したGHCジュニア王座を新王者決定戦で争うのは石森と大原。会見で目立ったのは大原の問題意識で、「なぜこの決定戦に僕の名前が挙がったのか。これは僕が思うってことは、お客さんの大半が思ってることだと思う」と内田会長に自身選抜の理由を問うシーンも。鈴木軍ジュニア4選手、小峠、拳王のヘビー級転向と一気に“戦力"を欠いた状況でリスタートするノアジュニアだけに、大原は「『NOAH the REBORN』の言葉通り、新しいものを見せなきゃいけない。人がいなくなったことによって、お客さんも心配してる部分も多々あると思います。ただ例えるなら食材が少ないなかでいかに良い料理を作るか。アイディアを出しながら、今ある人材でいかに良いものを作っていくのかが重要になってくると思うんで、そこを率先して舵取りしていきたい」と調理師免許取得者らしい言い回しで、新生ノアジュニアへの思いを語った。

 一方のGHCジュニア最多防衛記録保持者・石森も「ジュニアは小峠、原田、拳王ら正直下の世代に譲ろうかな。と思ってる自分もいました。でも今回、いろんなヤツがヘビーに上がって、やっぱりもう一度ノアジュニアを再生させるためにも自分が上がっていくべき…と思ったので、今回の決定戦は望むところだと思います。必ず勝って『NOAH the REBORN』…再生させてみせます」と大原と同じく“ノアジュニア再生"へ決起する覚悟をのぞかせた。

 調印式、会見での詳細コメントは以下の通り。


◇会見冒頭◇
▼内田会長「今年は創業者の意思を再び取り戻して、今年は『NOAH the REBORN』(ノア・ザ・リボーン)を合言葉に、ノア内部の群雄割拠を皆様にみていただくために選手スタッフ一同まい進してまいりますので、よろしくお願いいたします。昨年は鈴木軍を排除し、ノアのエメラルドグリーンを取り戻すためにノアの選手も頑張ってまいりましたが、これからは一丸となって敵に立ち向かうのではなく、内部のすべての選手にチャンスが与えられます。すべての選手がGHCのベルトを目指して戦っていく様をどうぞご期待ください」


◇GHCジュニアヘビー級選手権者決定戦◇
大原はじめ
(1/60)
石森太二
※勝者が第33代選手権者に認定される

【会見の模様】

――改めて直前の意気込みを

▼大原「タイトルマッチの前にいくつか確認したいことがあります。ベルトを小峠選手が返上したこと、自分は納得がいっていないというか『ちょっとこの状況どうなんだろうか』とは思っております。決定戦なんですが、石森選手は最多防衛記録保持者ですし、ここに並ぶことは申し分ないんですけど、なぜこの決定戦に僕の名前が挙がったのか。これは僕が思うってことは、お客さんの大半が思ってることだと思うので、調印の前に会長のほうから皆様に説明してもらいたいと思うのですが、いかがでしょうか」

▼内田会長「ノアの試合をいろいろ見せていただいて、巡業にも帯同させていただいて、大原選手のことも良く存じておりますので。彼自身もメキシコ・アレナメヒコでベルトを獲ったこともありますし、保持しておりましたので。私はこのカードは申し分ないものと思っておりますので、決定しました。『NOAH the REBORN』の旗印のもとで行う試合としては十分みていただく価値があると思います。アドリブは弱いので、いきなり振られてこういうことですけど…実際そういう方向でやらせていただきたいと思います」

▼大原「ありがとうございます。今の会長からの言葉を聞いてお客さんがどう思われるかは分かりませんが、決まった試合なので自分は『NOAH the REBORN』の言葉通り、新しいものを見せなきゃいけないと思っておりますので。石森選手はノアのジュニアの顔ですが、中嶋選手が時代を変えて新しい風を吹かせていっているなかで、自分が勝つことがそれに続けることだと思っています。自分が新しいノアジュニアの顔になるためにやっていきたいと思います」

▼石森「正直、今回の決定戦なんですが、ジュニアは小峠、原田、拳王ら正直下の世代に譲ろうかな。と思ってる自分もいました。でも今回、いろんなヤツがヘビーに上がって、やっぱりもう一度ノアジュニアを再生させるためにも自分が上がっていくべき…と思ったので、今回の決定戦は望むところだと思います。必ず勝って『NOAH the REBORN』…再生させてみせます」

――改めてこのGHCジュニアベルトへの思い入れは?

▼大原「ノアに所属する前からフリーとしてノアに上がらせていただいて、3年半、もうすぐ4年になるんですけど、自分のキャリアの中で一番長く戦わせてもらってるリングがノアなので、このリングのベルト…まだ一度も巻いたことがないベルトなので、どうしても巻きたいという思いは強く持ってます。ノアへの感謝の気持ちも持ってますし、相手が石森太二というシチュエーションですね。これも僕にとっては特別なもので、練習生の頃からみている先輩であり、その時からチャンピオン。言うなれば雲の上の存在ですよね。そういった先輩とこういったシチュエーションで当たれる…っていうのは、凄く特別な思い入れがありますよね。このシチュエーションを凄くありがたいと思っていますし、今までのノアに無かった試合を僕らで創り出せればな…とは凄く強く思ってます」

▼石森「このGHCジュニアのベルトを獲るために6年かかりましたし、7回目の挑戦でやっと獲れたベルトなので、その辺を価値あるものにしていきたいですし、誰にでも巻けるベルトじゃないんで。もう一度、再生させます」

――ノアジュニアは鈴木軍ジュニアが4人撤退し、小峠、拳王がヘビー級転向で合計6名が抜けた状況だが、どんなビジョンを持ってどう引っ張っていきたい?

▼大原「先ほど会長が言った通り、ノア内部の戦いを活性化させることがテーマだと僕も先月から思っていたので、自分も発信しなきゃいけないと思って、石森選手や小川選手に『やりたい』という意思表示はしてきました。人がいなくなったことによって、お客さんも心配してる部分も多々あると思います。ただ例えるなら食材が少ないなかでいかに良い料理を作るか。アイディアを出しながら、今ある人材でいかに良いものを作っていくのかが重要になってくると思うんで、そこを率先して舵取りしていきたいと思います」

▼石森「正直、今はこのタイトルマッチのために頭がいっぱいなので、将来的なビジョンはまだまだ考えてる最中なんで、ちょっと待ってください」

――大原選手から闘龍門時代の話も出たが?

▼石森「大原とは長い付き合いで、まさかめぐりめぐって、またこういう状況でタイトル懸けてやる…っていうのは感慨深いものはありますよね。でも僕は先輩ですし、負けられないですし、まだ負けてないと思ってるんで、その辺はカン違いしないで欲しいと思ってます」



◇GHCタッグ選手権試合◇
[挑戦者]
小峠篤司
丸藤正道
(1/60)
マイバッハ谷口
潮崎豪
[第36代選手権者]
※潮崎&谷口組初防衛戦

【調印式の模様】

――改めて直前の意気込みを

▼小峠「今年1年、真価が問われる1年だと思ってます。タイトルマッチに向けてメンタル面も仕上げてきて、今は自信あります! 今は勝つイメージしか湧いてません。デカいからって安心してるヤツらをガンガン食っていってやろうと思ってますんで、のっけから荒れていきます!」

▼丸藤「今回は小峠の発信でこのタイトルマッチにつながったわけですけど、会長が言ったように誰にでもチャンスが与えられるというなかで、やはり行動に出るか出ないか。それで表に出ていける人間、そうでない人間というのが決まって来ると思うんで、それがベルトを持っていたとしても変わらないと思うんで。せっかくこういう機会ができたんで、二人でベルトをかっさらって、とにかく…とにかく明るいタッグチャンピオン…みたいなものを目指していきたいと思います」

▼谷口「新年一発目からタイトルマッチ。『NOAH the REBORN』という言葉にあるように、自分も今年から生まれ変わったつもりで臨みたい。小峠選手がヘビー転向ということで、自分も食われないようにして、自分たち二人で防衛したいと思います」

▼潮崎「2017年一発目の大会で、こうして自分と谷口が持ってるGHCタッグのタイトルマッチができると。そしてその相手が丸藤選手、小峠選手。そこでヘビー級転向した小峠選手に、ノア・ヘビー級選手の厳しさ、激しさというのを知ってもらうとともに、ノアのヘビーのリングに立つ覚悟をしっかり受け止めて、『NOAH the REBORN』…このGHCタッグとともに生まれ変わっていきたいと思います」

――改めて小峠の印象と警戒点を

▼潮崎「彼がノアに所属になった一発目の試合の相手は自分だったんでね。その時はジュニアvsヘビーでしたけど、あの時も覚悟を感じた。今回もヘビー級に来た覚悟があると思うんで、そこをしっかり受け止めたうえではじき返して、叩き潰したいと思います」

――丸藤選手はこのタッグチームの可能性についてどう考えている?

▼丸藤「可能性は無限大にあると思うんで。ただ彼がジュニアで戦っていた時のスタイルをそのままヘビー級に持ってくるのか、それとも対ヘビー級に応じた何かを練ってきているのか。そこはまだ聞いていないので。でも、変に話し合うよりは、小峠篤司という人間は僕とフィーリングが似ていると思うんで、試合でそこは見せつつ、見せられつつ、お互いの歯車が合った時に結果が出るんじゃないかと思うんで、可能性は無限大。それを見せたいなと思います」

――小峠選手はどのように年末年始を過ごした?

▼小峠「最終戦が終わってから、明けの会見でチャンスをいただいたんで、正月を返上して必ずタイトルを獲る覚悟で練習してきましたし、それも今の自信につながってます」



◇GHCヘビー級選手権試合◇
[挑戦者]
杉浦貴
(1/60)
中嶋勝彦
[第28代選手権者]
※中嶋3度目の防衛戦

【調印式の模様】

――改めて直前の意気込みを

▼杉浦「意気込み? 俺が中嶋からベルトを奪い返す。それだけ」

▼中嶋「一発目からホントにデカい壁が立ちはだかったなと思いますけど、これを越えなきゃ意味がないと思いますし、今年2017年は俺の年にしたいと思っていますから、新年から俺は止まらずにいきたいと思います」

――改めて初めて王者として杉浦を挑戦者に迎えるシチュエーションから2017年がスタートすることについて?

▼中嶋「去年は別の立場だったと思うんで。ここ半年間くらいの期間で立場が変わった。それも時代の流れというか、ノアに求められてるものが少しずつ形になってると僕は思っているので。杉浦貴という今までのノアの顔を、良い意味で早速ぶっ壊して、今年新たな光を俺が見せたいと思います」

――去年2戦は杉浦がイスを使っていたが、現在は使っていない。今回は肉体の削り合いになるのでは…と期待する向きもあるが、どんな戦いを描いている?

▼中嶋「正直言って想像つかないですね。今までイスを使ってきたし、最近になって使わなくなっただけで、明日は分からないし。そもそも言ってることの真意も分からないので、明日の試合でそれをハッキリさせたいなと思います」

――杉浦選手はこのベルトへの思い入れと、奪取後に見据えるものを教えていただきたいのですが…

▼杉浦「……(※会見に遅刻した薄毛の記者に)お前さ、遅れて来たんだろ? なに偉そうに質問してんだよ? お前のせいでみんなに迷惑かかってんだよ。あやまれ」

――すみませんでした…

▼杉浦「カメラに向かってあやまれ。頭(こうべ)を垂れろ!!」

※薄毛の記者がカメラに向かって頭を下げる

▼杉浦「なにハゲ見せてんだコノヤロー! 下がれ!!……で、なんだっけ?」

――あらためて…ベルトを獲って、やってみたいことを…

▼杉浦「テメーなに笑ってんだコノヤロー! ふざけてんのか! …俺はノアに喧嘩売ってんだよ。ノアの選手一人ずつ相手にして防衛していって、俺の防衛記録塗り替えるだけだよ。分かったかハゲ!!」

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