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2/7【NOAH】“蹴りvsチョップ”、愛弟子同士が「小橋vs健介」にも言及 横浜GHC戦へ中嶋と潮崎が調印式

 3・12横浜文体大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)中嶋勝彦vs潮崎豪(挑戦者)」に向けた調印式が7日、都内ノア事務所で開かれた。

 同じ2004年デビューの両雄が、ともにヘビー級として初のシングルマッチ。舞台は“新生ノア"移行後初めてのビッグマッチとなる横浜文体メインでのGHCヘビー級王座戦だ。

 シングルマッチ自体は約6年ぶりだが、過去2戦でいずれも敗れている中嶋が王者で、勝っている潮崎が挑戦者という構図。状況も環境も違った過去は揃って“参考外"と強調した。

 新生ノアを大舞台で印象付ける戦いであり、“中嶋vs潮崎"真のライバルストーリー幕開けとなりそうな一戦。かつて“エース"の期待を背負いながらも一度団体を飛びだした潮崎は「自分はまだ何も創り上げていない」危機感があり、中嶋には「俺たち2004年デビュー同士。同世代を盛り上げるためにも、俺と潮崎豪。この二人の戦いは今のノアにとってはポイントとなる大きな試合。俺が改めて今のノアのエースだっていうことを証明したい」思惑がある。

 中嶋は蹴り、潮崎はチョップ。やはり壮絶な打撃戦が予想される。ノアで伝説の打撃戦といえば、かつて東京ドームで繰り広げられた“小橋建太vs佐々木健介"の一戦だ。中嶋は健介、潮崎は小橋を師匠に持つが、潮崎は「自分は小橋建太とは違うし、中嶋選手も佐々木健介とは違う。潮崎豪と中嶋勝彦の戦いというものを植えつけられるよう」と強調。中嶋も「舞台が東京ドームなら意識したかもしれないですけど、今回は違いますし。もちろん僕は佐々木さんとはスタイルも違いますんで。ただ、どういう風にお客さんが当日見るかは分かりませんけど、僕はチャンピオン・中嶋勝彦としてもっと先を行きたい気持ちがある」と話した。

 とはいえ、決戦は1カ月以上先。まだ前哨戦すら始まっていない。潮崎は「2月のナビ(ツアー)もあるんでね。そこで前哨戦もあるんで、そこで(チョップvsキックとは)違う二人の戦いも生まれると思っています」と見据えたが、「彼の蹴りに対して一歩も退くつもりはないし、すべて受け止めたうえで俺が勝ちます」とキッパリ。中嶋も「彼がインタビューで言ってましたよ。俺の蹴りはナンバーワンだって。彼が思ってるところを超える蹴りで今回のタイトルマッチは勝ちにいく。俺の蹴りの前では彼のチョップは通用しない」と言い切った。まずは横浜決戦に向けた意地の張り合いを通じて何が産み落とされるのか。前哨戦の火ぶたは2・11仙台大会から切って落とされる。

 調印式における中嶋、潮崎の詳細コメントは以下の通り。


【調印式の模様】

――改めて6年ぶりのシングルマッチとなるが?

▼潮崎「同じ2004年デビューの選手として中嶋選手をずっと意識していました。6年ぶりのシングルということですが、以前のシングルマッチとは今回とは意味合いが違うもの。当時中嶋選手はまだジュニアヘビー級の選手だったので、あの時とはまったく別モノの中嶋戦だと思っています」

▼中嶋「6年ぶりですか。随分と時が経ったなと思いますし、あの頃とは本当に状況が違いますが、個人的には借り(※2回実現しいずれも敗退)があるので。今回の(王座戦に至った)借りも含めて、すべて清算するつもりでこのベルトを懸けてる。しっかり結果を出して次のステップに行きたいと思っています」

――潮崎選手からみて、今の中嶋選手はどんなチャンピオン?

▼潮崎「“NOAH the REBORN"という言葉をうたってますけれど、生まれ変わるノアにはふさわしいチャンピオンだと思っています」

――それを受けて?

▼中嶋「そう言っていただけて、認めてもらってるんだなと思いますけど、それが潮崎選手らしいのかどうかは分かりませんが、今の俺にはそんな言葉は必要ないですね」

――改めて意気込みを

▼潮崎「プロレスリング・ノアらしい戦い、GHCヘビー級のベルトを懸けたノアらしい戦いを見せて、ノアで育った潮崎豪がチャンピオンになりたいと思います」

▼中嶋「今、ノアのなかで“個"の主張が強い波が立ってますけど、そのなかでも俺たち2004年デビュー同士。同世代を盛り上げるためにも、俺と潮崎豪。この二人の戦いは今のノアにとってはポイントとなる大きな試合になると思います。でも、その試合の最後に立ってるのはもちろんこの俺です。そして潮崎豪には新たなノアの痛みとか苦しみ…すべてを味わってもらって、俺が改めて今のノアのエースだっていうことを証明したいと思います。なぜなら!俺は…止まらねえ」

――潮崎選手はチョップ、中嶋選手は蹴り…とハッキリした構図があるが、どんな試合を思い描いている?

▼潮崎「中嶋選手がキックで自分がチョップ。これだけ聞くとガチガチの打撃戦になるとは思いますけど、横浜文体大会までまだ1カ月以上ある。その前に2月のナビ(ツアー)もあるんでね。そこで前哨戦もあるんで、そこで(チョップvsキックとは)違う二人の戦いも生まれると思っています。ただ、彼の蹴りに対して一歩も退くつもりはないし、彼の言う痛み、苦しみ…すべて受け止めたうえで俺が勝ちます」

▼中嶋「彼がインタビューで言ってましたよ。俺の蹴りはナンバーワンだって。彼が思ってるところを超える蹴りで今回のタイトルマッチは勝ちにいく。俺の蹴りの前では彼のチョップは通用しない」

――ノアで打撃戦といえば“小橋vs健介"があるが、それぞれ弟子にあたるだけに、その一戦を意識する部分はある?

▼潮崎「自分はそこは意識せず。自分は小橋建太とは違うし、中嶋選手も佐々木健介とは違う。潮崎豪と中嶋勝彦の戦いというものを植えつけられるように。我が強い二人ですから。しっかりとリング上でその部分を見せていきたいです」

▼中嶋「舞台が東京ドームなら意識したかもしれないですけど、今回は違いますし。もちろん僕は佐々木さんとはスタイルも違いますんで。ただ、どういう風にお客さんが当日見るかは分かりませんけど、僕はチャンピオン・中嶋勝彦としてもっと先を行きたい気持ちがあるので」

――同年デビューの二人がヘビー級になってから初めてのシングルマッチ、新生ノアの看板カードのひとつになって欲しいとの期待もありそうだが?

▼潮崎「この試合が前哨戦も含めてどうなっていくかは、まだ分からない。看板カードになるかどうか、自分はまだ分からないですけど、俺は中嶋勝彦の巻いているGHCヘビー級のベルトが欲しい。それだけなんで。この戦いがノアにとってどんな戦いになるか。それはリング上を見てくれた人たちが決めることだと思ってるんで」

▼中嶋「僕はNOAH the REBORN…新しいノアを代表する試合になると思ってます。そうしていかなきゃいけないって思いもありますし、ノアにとっても、個人的にも、2004年デビュー同士、この試合は大きなポイントになる試合になると思ってます」

――TNAとの業務提携に関しては王者として?

▼中嶋「また新しい刺激がノアに来るのは本当に良いことだと思うので。ある意味、ノアの凄さを知ってもらうチャンスでもあると思っているので、僕は前向きにとらえてます」

――中嶋選手はベルトを獲った横浜文体に王者として戻って防衛戦ができる。そのことについては?

▼中嶋「そもそも僕がデビューしたのも横浜なので。自分にとって横浜という地は本当にポイントとなる出来事が多い土地。今回もその一つだと思います。もちろん負ける気なんてサラサラ無いので、次の横浜にもベルトを持ってきたいですね」

――潮崎選手、このタイミングでベルトが欲しい、その一番の理由とは?

▼潮崎「新しくノアが生まれ変わる。その時期に自分が先頭に立っていないといけないと思っていますので。中嶋選手が言うように自分は欲張りなので。ベルトを獲って先頭に立ちたい。それだけですね」

――30代の潮崎選手は20代選手の追い上げに危機感がある?

▼潮崎「自分はまだ何も創り上げていないと思っているので。俺はチャンピオンの中嶋勝彦とGHCを懸けた舞台で戦って、ベルトを獲って、その後にマサ北宮なりと戦っていきたい。年齢的には下ですが、対等だと思ってる。ただ、俺は彼らの一歩後ろをついていく気持ちはサラサラ無いので、常に先を行きたいと思っています」

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