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3/5【NOAH】「勧善懲悪」「器量のなさを呪え!」 横浜GHCタッグ王座決定戦へヨネ&北宮インタビュー

 2・24後楽園大会で拳王に裏切られ、GHCタッグ王座を失ったマサ北宮。そこに救いの手を差し伸べたのがモハメド ヨネだった。3・12横浜大会では因縁の杉浦貴&拳王組とのGHCタッグ王座決定戦に臨む。屈辱的事象を機にタッグ結成にいたった両雄が、横浜決戦に向けた決意と思惑を語った――。


【マサ北宮&モハメド ヨネ インタビュー】

──まず拳王に対する心境は?

▼北宮「まあ、心底失望したと。これから上がっていこうという時に、予想もしてなかったことなんで」

──ヨネ選手はどんな思いから救出に駆けつけた?

▼ヨネ「見てられなかったっていうか、居ても立ってもいられなかったですね。自分はクワイエット・ストームと組んでベルトに挑戦するっていう間際で、パートナーのケガがありまして、タッグ王座挑戦ならず。そのままクワイさんが欠場になって……。まあ、これはケガだから仕方ないんですけどね。なんて言うのかな? タッグパートナーを思う気持ちって、凄く大きなものだと思うんですよ。だから、拳王の行動については「なんで?」っていうクエスチョンマークばっかりでね。マサ本人はもっと怒りでどうしようもないと思いますけど、端から見てた俺にしても、タッグ愛というものがなかったのかと。なんのために組んだんだって。そういうところで思わずリングに行ってしまった感じなんですけどね。だから、こうなると思ってなかったですけど、それが結果的には北宮と拳王の闘いに手を貸した感じになるんだったら、俺は俺で全力でベルトを取りにいくつもりですね」

──タッグを大事にするからこそ裏切られた人間の気持ちがよく分かったと

▼ヨネ「うん。だから、今回クワイさんにも『今回はこうなったので、マサとベルトを狙う』って言ったら、『俺も同じ立場だったら、同じことをしてた』と。『同じように行動してたし、行くよって言ってたと思う』って言ってたんでね。その言葉で俺もひとつ引っかかってたものが払拭されたし、あとはもうマサと全力で取りに行くだけですね」

──タッグベルトを持っている時にパートナーを裏切るというのも、なかなか無いシチュエーションだが…

▼北宮「そうですね。しかも1回も防衛戦をせずに。1カ月天下でしたから」

──しっくりかいかない部分を感じていた?

▼北宮「拳王とのタッグは個の力で取りにいくチームだったんで、連携とか合体技もなかったんですよ。ただ、タッグチームとしてこれからできあがっていきそうな予感はしてたんですよね。まあ、過ぎたことなんでもうしょうがないですけど」

──拳王は自分がもっと上に行くためには優等生的な北宮選手と一緒だとダメだと、先ほどインタビューで語っていたが?

▼北宮「まあ、よくある言葉を使えば、方向性の違いなんですけどね。ただ、あいつのその選択は間違っていたと後悔することになる。3月12日の横浜、そして25日にもシングルマッチがあるでしょ?」

──そこでも後悔させてやると。

▼ヨネ「まあ、こんなヒゲモジャの優等生はいないですからね(笑) 立派なプロレスの優等生ですよ。結局、それぞれ目指すスタイルが違いますから、自分でやりてえことが見つかったんだったら、それはそれでいいですけど、せっかく組んで掴んだベルトをないがしろにしたことは許せないですね。これを許したら、今後ノアにとっては悪例を残すだけですから。ただ強けりゃいい、チャンピオンになりゃいいなんてことになったら、それもうプロレスじゃないですよ。だから、俺とマサでそこをなんとか食い止めないと。日本人は水戸黄門が好きですから」

▼北宮「勧善懲悪!」

▼ヨネ「勧善懲悪ですよ。横浜では悪を倒すところを皆さんにお見せしますよ。世の中はこうじゃなきゃいけないんですよっていうのを12日に横浜で見せつけてやりますよ。ちなみにチーム名は“ヒゲとアフロ"ですけどね(笑)」

──杉浦は『むさ苦しい』と言っていたが?

▼ヨネ「それは見た目でしょ? こっちは見た目がワサっとなってるだけ。そんなの関係ないよ」

▼北宮「あいつらにそんなこと言われる筋合いはない」

──杉浦&拳王組というタッグチームに関してはどうみる?

▼ヨネ「まあ、個人個人では強い2人ですから。厄介なことにならないうちに早めに潰したほうがいいなと」

▼北宮「結果的に自分が利用されたのか、踊らされたのか、とにかく屈辱にまみれたわけですからね。許さない。あの野郎を許さない!」

▼ヨネ「うん。根底には北宮vs拳王というものがあると思うけど、そこは遺恨というものではないと思うんですよね。本当に許されない行為だと思うから。だから、許されないことへの闘いなんですよ」

──あれを見逃すとノアのリングがめちゃくちゃになってしまうと。

▼ヨネ「許しちゃいけないことなんです。プロレスの長い歴史にはたくさん裏切りとかありますけど、ベルトを持ったチャンピオンがああいう行動に出て、勝てば正当化されるようなことを許したらどうしようもないんでね。あれは悪ですよ。その悪を倒すために、やっぱり“ブルブルアフロ"でいくしないですね」

──ブルブルアフロ…

▼ヨネ「それもチーム名の候補のひとつです。まあ、マサは今、昇りに昇っている状態だと思います。行き先が見えないぐらい昇っている。年齢的にも体力的にも精神的にも一番充実しているんじゃないですか? 僕にしてみれば羨ましいっていうのがありますよ(笑)。そんなマサといろいろあって組むことになりましたけど、それがタイトル戦ですからね。一発花火で終わらせたくないなって思いもありますよ」

──その先にはタッグリーグ戦もあるが、そこへ向けてもタッグチームとして継続したい?

▼ヨネ「もちろん、もちろん! ブルブルアフロTシャツも着ると思いますし。今、チーム名を決めかねているんですよね。“ヒゲとアフロ"か“ブルブルアフロ"か(笑)」

──北宮選手は何か案はない?

▼ヨネ「ないでしょう(笑) マサには怒りしかないんだから。俺はどうせだったら何かつけようってことで提案しているだけだから」

──最後に横浜大会を楽しみにしているファンの皆さまにメッセージをお願いします

▼ヨネ「拳王のああいう行動からついつい飛び出してしまって、そのままの流れでタッグのタイトルマッチをやることになりました。ただ、俺もマサをヘルプするだけじゃなくて、せっかくのチャンスですから、全力で取りに行きたいなと思いますし、3月12日は見ている人が『ああ、よかった。悪が倒れた』という日にしたいと思います」

▼北宮「優等生についていけないと言うならば、ついてこれなくなったてめえの器量のなさを呪え! あとは人を利用して、駒のように使って上がっていく人間は先が見えてるから、それも肝に銘じておけ! 覚悟してこい!」

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