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3/13【NOAH】GHC3王者登場、清宮高評価のダモールIW副社長は海外修業のススメ 横浜一夜明け会見

 ビッグマッチの3・12横浜文体大会を終えての一夜明け会見が13日、都内ノア事務所で開かれ、GHCヘビー級王者の中嶋勝彦、同ジュニア王者の大原はじめ、同ジュニアタッグ王者の石森太二、内田雅之会長、スコット・ダモールImpact Wrestling(IW)副社長が出席。横浜決戦を振り返ったうえで、それぞれが今後の展望を語った。

 会見ではまず内田会長とダモール副社長が登場。ノアとIWの業務提携の出発点となった横浜文体大会をそれぞれが振り返り、さらなる提携関係の深化を確認した。丸藤正道、中嶋勝彦の招へいを視野に入れていたダモール副社長は、横浜大会で印象に残った選手として石森と清宮海斗の名を上げ、清宮については「道場のあるカナダに招待したい」と“海外修業"を受け入れる用意があることを明かした。

 その後、それぞれ横浜で防衛に成功したGHC3王者が登場。メインで潮崎豪と激闘を繰り広げたうえで方舟の“先頭"を死守した中嶋は「ボロボロです。あっちこっち痛い」とダメージに苦笑しつつも、「昨日の試合は僕らの覚悟を見せられた試合だったかなと思いますし、潮崎選手とリングの中で会話をしたのは初めてでした。僕の中ではとても特別な試合でした。その中で自分が勝ったことはひじょうにうれしいし、また責任感も感じているので、しっかりノアを変えていけるようにまた止まらずにいきたい」と改めて前を見据えた。

 熊野準の挑戦を退けた大原は、自身との防衛戦を通じて「方向性が定まった」と熊野を評価。今後は熊野とのタッグ結成を希望しており「パワーで腰を捻じ曲げる熊野と、技で腰を破壊する自分が組んだら、本当におもしろいタッグチームになる」と語った。

 Hi69との“XX"(ダブルエキス)で原田大輔&タダスケ組の挑戦を退けた石森は、「昨日の試合はHi69に助けられました。XX(ダブルエキス)はノアジュニアを、ノアを僕らなりのやり方で変えていきたい」と改めて語ったうえで、チーム結成の動きが出てきた大原&熊野組にも言及。「誰の挑戦でも受けますよ。まあ、僕らはここだけに限らず、ノア全体に喧嘩売ってるんで」と受けて立つ構えをみせた。

 また、3・25後楽園大会では“60分3本勝負"のノアジュニア8人タッグマッチも決定。大原&熊野とXXが組み、原田率いるRATEL'Sの4人と対決する。石森は「ちょうど10年ぐらい前にノアジュニアがやっていた試合形式なので、僕も凄い楽しみですね。ただ、向こうはRATEL'Sとして4人で組んでいますが、僕らのチームはXXと大原&熊野組が一緒になるっていうのは、ちょっとこれはどうなるかわかりませんけど、まあ良い変化が生まれるんじゃないですかね」と話していた。

 一夜明け会見における詳細コメントは以下の通り。



【3・12横浜文体大会一夜明け会見の模様】

▼内田会長「本日は会見にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。新生ノアになりまして、初めての横浜文体大会を開催させていただきました。いろいろ思うところ等はございますが、ひじょうに中身が濃い大会になったと自負しております。新生ノア、『NOAH the REBORN』を掲げた大会として、ふさわしい内容の大会だったと思いますし、Impact Wrestling(※以下IW)に初参戦していただいて、そこもひじょうに印象を強く与える大会ではなかったかと。やはりこれからのノアに布石を与える大会であったと思います」

▼ダモール副社長「昨日の大会を生で観戦することができて本当に光栄です。第1試合から素晴らしい試合でして、メインイベントの中嶋選手と潮崎選手の試合も本当に素晴らしかったと思います。お客様もたくさんいらっしゃって、本当に素晴らしい大会になったと思います。内田会長、プロレスリング・ノアの皆さん、本当におめでとうございます。そしてIWとしましても今後業務提携を結んだこともありますので、今後も良好な関係を築いていって、その活動を楽しみにしています」

──IW勢の日本でのファイトをみての感想は?

▼ダモール副社長「IWの選手は本当に素晴らしい試合をしたと思います。プロレスリング・ノアの最高の選手と闘って、お互いに素晴らしい選手を持った団体同士、いい試合を観ることができました」

──大会を観てみて、丸藤や中嶋のほかにIWに参戦して欲しいと思った選手は

▼ダモール副社長「皆さん本当に素晴らしい選手が揃っていましたが、その中でも特に石森選手は本当に素晴らしかったと思います。それから昨日、ジェームズ・ストーム選手と試合をした清宮選手、この選手も本当に素晴らしいと思いましたので、ぜひとも私の道場があるカナダに招待したいなと思います。いずれは清宮選手もアメリカでもいい試合ができるような選手になれるんじゃないかと思います」

※内田会長と握手、抱擁を交わしてダモール副社長が退席、入れ替わって中嶋、大原、石森3選手が着席。内田会長から3月〜4月ツアーのカードと、エディ・エドワーズ継続参戦、コーディ・ホール参戦が発表される

――改めて前夜の横浜文体大会を振り返って?

▼石森「RATEL'S(ラーテルズ)のメンバーと闘いました。隠し玉があるとは言ってましたが、それもなんだったのかわからず、試合も僕らの完勝したような感じで終わっちゃいましたが、振り返ってみたら昨日の試合はHi69に助けられました。でも、本当に無茶をしすぎて、今日の会見もダメージを負いすぎて欠席しちゃうぐらいなので、そのへんは自分とHi69で今後話し合っていきたいと思います。それとXX(ダブルエキス)はノアジュニアを、ノアを僕らなりのやり方で変えていきたいと思います」

▼大原「まずはご来場ありがとうございました。熊野とは闘う前から言っていましたけども、お互いの腰を破壊し合って、最後どっちが立ってるかというような試合になるって言ってましたけど、案の定そういう試合になって、最後はお互い立つことができない試合になりました。特に熊野は12月から新体制になって、目立たなかったですけど、ひじょうに自分を変えよう変えようという行動が見られて、その中で自分のプロレスの方向性を打ち出してきて、プロレスラーとして確立した。そして昨日の試合はタイトルマッチにふさわしい試合となったと思います。パワーで腰を捻じ曲げる熊野と、技で腰を破壊する自分が組んだら、本当におもしろいタッグチームになるんじゃないかと思いますし、熊野が生え抜きというのはこのノアにとって宝ですし、ノアのお客さんも感情移入できる部分が大きいと思うので、熊野が活躍することはノアの未来につながることだと思うので、団体の分裂や消滅をたくさん経験した自分なんかは、帰るところがないというかね、生え抜きで試合をする場所がない自分が熊野に伝えていけるものは凄く多いと思いますし、そんな自分と熊野が組むことで、おもしろいチームが生まれて、もっともっとノアジュニアが活性化すると思います。横にいる石森さんもそうですけど、やっぱりRATEL'S、XX、ひじょうにおもしろいチームが出てきているので、自分もその輪に入って、もっともっとノアジュニアをおもしろくしていきたいと思います。そして、さっき会長から聞いたんですけど、熊野と組めることが決まったみたいで、まあ熊野自身からはまだ言葉はありませんけど、清水(3月19日)でタッグを組めるそうなので、そこで何か生まれればいいなと。とりあえずそういう機会が生まれたことは自分にとっては凄くプラスになりましたし、一緒にタッグも目指して頑張っていけたらなと思います」

▼中嶋「昨日はたくさんのご来場ありがとうございました。昨日の試合は僕らの覚悟を見せられた試合だったかなと思いますし、潮崎選手とリングの中で会話をしたのは初めてでした。僕の中ではとても特別な試合でした。その中で自分が勝ったことはひじょうにうれしいし、また責任感も感じているので、しっかりノアを変えていけるようにまた止まらずにいきたいと思います」

──中嶋選手、純粋に昨夜のダメージは?

▼中嶋「ボロボロです。あっちこっち痛いですよ」

──次期防衛戦に向けて“上の世代"言っていたが、過去具体名を上げていた丸藤という認識で良い?

▼中嶋「丸藤選手はじめ上の世代というのは本当にノアにとって大きな存在なので、そういう壁を僕らが突破していかないかないことにはノアには何もないと。それこそ新生ノアになって何も結果を出せてないと思うので、しっかりそういうところを俺が作っていきたいなと思ってます」

──大原選手、熊野選手の変化を問いたいと言っていたが、実際戦ってみての評価は?

▼大原「振り返れば、12月頃から自分だったり、石森さんもそうですけど、いろんな選手に突っかかってくるシーンがたくさん見受けられたんですね。その時は自分のプロレスの方向性がないような感じがして。自分が感じたのはやる気とか情熱、熱意、ゴールを一生懸命模索しながら歩くんだけど、地図もコンパスもなくてたださまよう、そんなイメージを僕は熊野に持っていたんですね。で、タイトルマッチが決まってから2月のシリーズを通して、彼はしっかりと自分のプロレスの地図やコンパスを持ってゴールを目指して歩き出したんですね。それは何かと言うと、彼は自分のパワーを売りにしていたりですとか、腰攻め、ベアハッグをはじめとした胴体部への技を使うようになって、最後はMNだったりSHという必殺技につなげるようになって、ひじょうに自分のプロレスをできるようになったなと。そこがこの1カ月間でだいぶ変ぼうしたなと思っています。だいぶ変わりましたね」

──石森選手は大原&熊野組を迎え撃つ可能性が出てきたが?

▼石森「誰の挑戦でも受けますよ。まあ、僕らはここだけに限らず、ノア全体に喧嘩売ってるんで」

──石森選手はヘビー級のタッグ王座にも挑戦を表明していて、4月にはグローバル・タッグリーグ戦もある状況下で、まだまだ入り込んでいく隙間がありそうだが?

▼石森「隙間さえあれば僕らはどんどん入っていきます。僕らはそういうことをどんどん入っていく意味で組んだチームでもあるんで、チャンスがあれば僕らは出ていきます」

──3・25後楽園では60分3本勝負という形でRATEL'Sと、そして大原&熊野とXXがカルテットを結成しての8人タッグ戦もあります

▼石森「ちょうど10年ぐらい前にノアジュニアがやっていた試合形式なので、僕も凄い楽しみですね。ただ、向こうはRATEL'Sとして4人で組んでいますが、僕らのチームはXXと大原&熊野組が一緒になるっていうのは、ちょっとこれはどうなるかわかりませんけど、まあ良い変化が生まれるんじゃないですかね?」

──大原選手は60分3本勝負に向けては?

▼大原「まあ60分3本勝負に関して言えば、最近ではノアでは観られなかった試合形式だと思うのでおもしろいと思いますし、自分自身は闘龍門でデビューしてからすぐCMLLに上がって、CMLLにいた3年間、基本的に3本勝負しかしてないですから。そういう意味では3本勝負のプロフェッショナルと言っていいと思いますし。ただ、さっき石森さんも言いましたけども、自分自身まだ熊野と組んでないし、話も聞いてないので、実際タッグが自分の描いた青写真そのままに進んでいくかわからない状態なので。今の状態だと後楽園でどうなっているのか、今の時点ではまったく想像ができないです。ただ、自分自身のことで言えば、3本勝負はお手の物というか、たぶん8人の中で自分自身が一番得意なんじゃないかなっていう自信はありますね」

──内田会長、コーディ・ホール選手は新日本の練習生でもあったと思うが、ノアに参戦するようになった経緯は?

▼内田会長「今年の年頭にコーディ・ホール選手から一度会いたいという連絡がありまして、会う時間を取って、いろいろ面談させていただいて、それでは一度ウチに上がって戦ってみて、それでノアに定期参戦するかどうか決めたらという話で。元々、ノアの情報は持っていらっしゃったので、ぜひとも上がりたいという熱意を感じましたし、そもそも身体が大きくてポテンシャルも感じていたので、上がってもらうということになりました」

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