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3/22【FMW】故ハヤブサさん1周忌追悼試合で同期生・雁之助が師・大仁田と激闘を展開 新木場大会

 昨年3月3日、くも膜下出血のため、亡くなった故ハヤブサさんの『1周忌追悼興行』が22日、東京・新木場1stRINGで開催された。メインイベントでは故ハヤブサさんと熊本商科大(現・熊本学園大)での同級生で、ともに2期生として旧FMWに入門したミスター雁之助が、黒田哲広、雷神矢口、橋本友彦と組み、大仁田厚&保坂秀樹&リッキー・フジ&マンモス佐々木と有刺鉄線ボード・バンクハウス8人タッグデスマッチで対戦した。

 出場した8選手のうち6人は旧FMW出身で、故ハヤブサさんの追悼試合の名にふさわしいメンバーが集結した。

 試合は両軍がリング内外で入り乱れ、公認凶器のギター、有刺鉄線バットなどが飛び交う激しい闘いとなった。最後は黒田を捕らえた大仁田がテーブルの破片で脳天をぶっ叩き、バックドロップを決めて3カウントを奪取した。

 試合後、大仁田は旧FMWで長きにわたって敵対関係にあった雁之助とガッチリ握手を交わして抱擁。この日ばかりはノーサイドとなった。大仁田は「リング上の皆さん、オレたち、雁之助ともども仲間です。雁之助はハヤブサと同級生で、オレは師匠になると思います。世間ではいろいろ言われますが、オレもハヤブサを好きだったし、雁之助もハヤブサを好きだったと思う。ハヤブサは、このリングに永遠だと思います」とアピール。雁之助らを交えて、大仁田は「ハヤブサよ永遠に! 1、2、3、ファイヤー」と絶叫した。

 現FMW初参戦となった雁之助は「ハヤブサの、この特別試合がなかったら、来てなかったかもしれない。ハヤブサがオレをここに呼んでくれたのかもしれないし。過去にはオレにも、大仁田さんにも、ハヤブサにもいろんな感情があったと思うけど、なんだかんだ言って、あの人(大仁田)がいて、FMWというものがあって、FMWがあったからこそ、オレもハヤブサもプロレス界に存在できた。そこはリスペクトしてるし。大仁田さんもラストだと言ってるし、いい機会だった。昔の仲間がいて、改めてFMWってすごい団体だったんだなって思った。ハヤブサがケガしないで、FMWが続いていたら、どうなっていたか、ちらっと思った。いちばん上に行ったんじゃないかって。みんな40歳、50歳近くになって、オレも来年50だし、金村(キンタロー)はやめたし。FMWに入って、レスラーになってよかったって思いました。プロレスに入るきっかけがFMWで、あのFMWじゃないけど、今日ハヤブサの記念試合で来れたのはよかった」と感慨たっぷりに話した。

 今後の参戦について、雁之助は「オファーがあれば拒む理由はない。出るとして、大仁田さんと組むのか、闘うのかはわからない。また呼んでいただければ断る理由はない」と前向きだった。

 控室に戻った大仁田は「人が何と言おうと、FMWで育ったハヤブサ、雁之助と、こうやってやれたのはうれしい。オレもハヤブサがリングにいると思って、がんばりたい。オレもあと7カ月、突っ走っていこうかなと思います」と話した。

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