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3/29【WRESTLE-1】4・19後楽園でアンディとクルーザー王座V1戦「上の世代の人たちがやってきた試合を越える試合を」 W-1提供・吉岡インタビュー

 4・19後楽園大会でアンディ・ウーとのWRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ初防衛戦に臨む吉岡世起。「旗揚げからずっと一緒にやってきたんで仲間という意識は強いですよね。その一方で同じ若手としてずっと一緒にやってきた分、負けたくないという思いもある」と挑戦者への対抗意識を燃やし、「キレッキレの一番いい状態のアンディ・ウーで来てほしい」と希望。新体制発足後、初の後楽園大会で迎えるタイトルマッチへ向けて「若い世代同士のタイトルマッチですし、上の世代の人たちがやってきた試合を越えられるような試合をやろうと思っています」と意気込んでいる。W-1提供の吉岡インタビューは以下の通り。

【吉岡インタビュー】
─―まずは3・20後楽園大会でのクルーザー王座奪取おめでとうございます!

▼吉岡「ありがとうございます!」

─―初奪取ではあるんですけど、もっと早く取っててもおかしくなかったような印象もあるんですよね。

▼吉岡「よく言われるんですよ(笑)。もしかしたら、一番挑戦回数が多いんじゃないかっていうぐらい挑戦しているような気もするんですけどなかなか取れなくて。実はWRESTLE-1のベルトだけ一度も取ってなかったんですよ」

─―ああ、そうなんでしたっけ?

▼吉岡「はい。他の団体のベルトはチョコチョコ取ってるんですよ。イギリスのベルト(ブリティッシュ・ライトヘビー級王座)やZERO1のベルト(NWAインターナショナルライトタッグ王座/パートナーは近藤修司)やUWA世界6人タッグは取っているんですけど、WRESTLE-1の冠がついたベルトだけは取ってないっていう。あとシングルのタイトルマッチをやると必ず欠場するという凄いジンクスを持ってるんですよ」

─―嫌なジンクスですね(笑)。

▼吉岡「試合中にケガしちゃって、次の日から入院みたいな。毎回欠場していて、前回アンディさんとタイトルマッチをやった時(2015年12月24日後楽園ホール大会)はケガをせずに済んだのに次の日に盲腸になって、結果欠場するという(笑)」

─―今度は内臓が(笑)。

▼吉岡「これはもう運命なのかと思って(笑)。だから、シングルのタイトルマッチは本当に呪われてましたね。でも、ようやくベルトを取って、なおかつ欠場しないでいられるし、ついにジンクスを乗り越えられたかなと思っているところですね」

─―その嫌なジンクスを払拭できた理由はご自分なりにわかります?

▼吉岡「いやあ、なんなんですかね?(笑)。ただ、今回はかなりの覚悟を持って臨んだというのもありますし、去年1年間は欠場しないようにがんばったんですよ。それまでは半年にいっぺんは欠場して、治りきらないのに1カ月ぐらいで復帰。結局古傷を引きずりながら闘うっていう状態だったんで、この1年間はとにかく欠場しないようにしようとやってたんですね。でも、イマイチ結果が伴わない。だから、今年はそこを両立させようと思って臨んだんですよね」

─―ケガをしないようになったというのはちゃんと身体のケアができるようになったということですか?

▼吉岡「そうですね。ノウハウを掴んだじゃないですけど、習慣をつけるようにしました。僕はめちゃくちゃ身体が硬いので柔軟性を上げたり、身体作りをいろんな人に聞いてみたり。あとは総合格闘技と整体をやっている房野(哲也)さんという人がいるんですけど、身体のメンテナンスを見てもらったり、ケアの仕方を習ったりとかしたんですけど、こういう取り組みの効果が出たのかなって気がしますね」

─―そういう中でWRESTLE-1のクルーザーのベルトを取れたのは感慨深いものがあるんじゃないですか?

▼吉岡「念願のWRESTLE-1のベルトを取れたというのはうれしいですし、いろんな人から『待ってた』っていう話を聞くんで本当にうれしいですね」

─―そうですよね。で、早速初防衛戦が4月19日の後楽園ホール大会で決まりましたけど、相手はアンディ・ウー選手です。向こうからの挑戦表明という形でしたけど、3・20後楽園大会では結構ヒートアップしたやり取りをしてましたよね。

▼吉岡「普段アンディさんもおとなしいし、僕も突っかかるほうじゃないんですけど、あの時はちょっと口論というか珍しくヒートアップしちゃって(笑)。この前、山形(3月26日)で前哨戦をやりましたけど、あんな好戦的なアンディ・ウーは初めて見ましたね。僕もイラッとしちゃって、最後に全然関係ないのにバズソーキックをぶち込んでしまったりとか。ちょっと楽しみですね。おもしろくなってきました」

─―アンディ選手は吉岡選手にとってどういう存在になりますか?

▼吉岡「キャリアで言うと僕のほうが先輩なんですよ。ただ、アンディさんが全日本プロレスでデビューしたあとに僕は全日本の練習生になったので、全日本で考えると先輩なんですよ(笑)。そういう複雑なところはあるんですけど、WRESTLE-1では旗揚げからずっと一緒にやってきたんで仲間という意識は強いですよね。その一方で同じ若手としてずっと一緒にやってきた分、負けたくないという思いもあるんですよ。だから、このクルーザーのベルトを田中稔さんからアンディさんが取った時にはカチンと来たというか、嫉妬ですかね」

─―嫉妬!

▼吉岡「やっぱり、僕が先に稔さんから取りたかったんで」

─―稔選手とはタッグを組んだりされてましたもんね。

▼吉岡「稔さんがクルーザーのチャンピオンの時に2回ぐらい挑戦しているんですけど、やっぱり先に取られたのは悔しかったですね。そっから意識するようになりましたね」

─―そういう意味では同志的な気持ちもありつつ、ライバル意識も強いと。

▼吉岡「そういう複雑な気持ちはありますよね。だからこそ、『一番負けたくない相手』と言ったんですけど」

─―シングルの戦績的も拮抗しているんですけど、2勝1敗1分けで吉岡選手が勝ち越してますね。

▼吉岡「僕が憶えている限りではそうですね。ただ、その1敗がクルーザーの懸かった試合での負けなんで。だから、もの凄く悔しい1敗なんですよね」

─―ここ最近のアンディさんの印象はどうですか?

▼吉岡「ベルトを取ってから変わりましたよ。レスラー間で噂になってましたけど、人が変わったようになりましたね。プロレスが凄く巧くなったっていう言い方はおかしいかもしれないですけど、キレが凄い増して」

─―キレが増した!

▼吉岡「あの時は凄かったですね。ただ、それからは波があるような気がします。凄いキレがある時とちょっと精彩を欠く時があって。ただ、本人はずっとクルーザーのベルトに関してこだわってるんで、ベルトが懸かってくるとそのキレが出てくるのかもしれないですね。とにかくキレッキレの一番いい状態のアンディ・ウーで来てほしいですね」

─―やはりベルトを持っているといつも以上の力が湧いてくるものなんですか?

▼吉岡「どうなんですかね? ただ、立場が人を作るっていうのを体現したんじゃないかって、ベルトを持っている時は言われてましたね。あの時は本当にキレッキレでしたから」

─―キレッキレ(笑)。吉岡選手も今ベルトを持っていますけど、そういう作用ってありますか?

▼吉岡「まだベルトを持って2試合しかしてないんで、なんとも言えないですね。こっからじゃないですかね? こっから自分がどう変わるかっていう。今はとりあえず実感がないです(笑)。なんかフワフワしてます」

─―ベルトがまだ腰にしっくり来てない(笑)。

▼吉岡「そうですね。まだ馴染んでないかもしれないですね。1日でも早く馴染んで自分の物にしたいですね」

─―それこそタイトルマッチを経験するとまた違うのかもしれないですけどね。NEW ERA同士でのタイトルマッチについてはどう思われますか?

▼吉岡「僕はそこにあまり興味がないというか。一応目指すところが一緒なので組んでますけど、対戦することになればガッチリやるだけですね。試合をするとなればバチバチいきますよ」

─―ちなみにWRESTLE-1も4月から首脳陣が一新されて新体制となります。新生WRESTLE-1と言っていいかもしれないですけど、その一発目の後楽園ホールで若い世代でタイトルマッチをやることに関してどう思われていますか?

▼吉岡「この団体の上の人たちは最盛期と同じぐらい動けるんですけど、僕らがその人たちと対等に渡り合い、ずっと勝ち続けるようにならないとWRESTLE-1はダメだって、旗揚げの時から言っているんですよ。今回は若い世代同士のタイトルマッチですし、上の世代の人たちがやってきた試合を越えられるような試合をやろうと思っていますね」

─―なるほど。カズ・ハヤシ新社長体制となって最初の後楽園ホール大会ですし、注目度も高いと思います。

▼吉岡「プレッシャーですね(笑)。新体制一発目の若手同士のタイトルマッチ。クルーザーとタッグは若手同士なんで、NEW ERA同士でいい試合を見せてメインを食うような試合をしなきゃいけないなと思いますね」

─―新しいWRESTLE-1は違うなっていうところを見せてほしいですね。

▼吉岡「そうですね。新体制になってもやることは変わらないんですけど、もっと覚悟を持って臨まないといけないなと思いますね」

─―では、最後に応援してくれているファンに向けてメッセージをお願いします。

▼吉岡「WRESTLE-1の未来と呼んでもらって3年経ちましたけど、ようやくWRESTLE-1のベルトを取れました。変わらず応援してくれる人も、その頃を知らない人も、ずっと声援があって心が折れない部分があったのでありがとうございます。これからもこのクルーザーのベルトを持って、防衛して、いい試合をしていきたいと思っているんで応援よろしくお願いします」

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