プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

5/17【WRESTLE-1】6・6後楽園・近藤との再戦へジャケット死守誓う W-1提供・黒潮“イケメン"二郎インタビュー

 6・6後楽園大会で「ジャケット コントラ ファンサービス」ルールによる近藤修司との再戦を控える黒潮“イケメン"二郎。代名詞のジャケットをかけたリスクある戦いへ向け、「俺は本当にこのジャケットを脱ぎたくない。なんとしても守らなきゃいけないものなんで。お客さんだって、ジャケットを脱いだイケメンよりもファンサービスをする近藤さんを見たいはず」と言い切ったイケメンは、「勝って楽しいイケメンが望まれているんで、そう望まれた時の俺は強いです」と豪語。ジャケット死守を誓っている。WRESTLE-1提供のイケメンインタビューは以下の通り。

【イケメンインタビュー】
──イケメン選手、復帰おめでとうございます! 休んでいる間はどんな気分でした?

▼イケメン「快適でした(笑)」

──快適だった(笑)。現在の足の状態はいかがなんですか?

▼イケメン「いいか悪いかで言ったら良くはないですけど、プロレスやっている以上は万全な身体の部位なんてないんで、ケガしててもしてなくても一緒ですね。まあ、とにかく心身ともにリフレッシュできたし、ケガしちゃった以上はプラスに考えないとしょうがないですからね。だから、ポケモンセンターに行ったようなもんですかね。とにかく回復はしました」

──しかし、後楽園ホールでのファンの歓迎ぶりは凄かったですね。

▼イケメン「そうなんですけど、その歓迎ぶりとは裏腹に動けなかったですね。太ってました(笑)。あとブランクがあって感覚が掴めなかったですね。ケガする前の自分の試合のVTRと見比べると全然違いましたからね。ただ、そのあとの岐阜大会(5月6日)で動きを取り返した感じもあったんで、試合をすればするほど完全に戻りますよ。身体に染み込むのは早いほうなんで」

──ブランクはすぐに埋まると。

▼イケメン「はい、すぐ埋まります。まあ、休みが身体に染み込むのも早かったんですけどね(笑)」

──でも、復帰戦の相手が近藤選手だったというのはかなり厳しかったんじゃないですか?

▼イケメン「チクショーって思ったもん(笑)。まあ、結果的に6月につながるような試合になったのでそこは良かったかなと思っています。最近、W-1はわかりにくい話が続いてないですか?」

──と言いますと、どういうことですか?

▼イケメン「NEW ERAの中で児玉さんと吉岡さんと稲葉が異様にギクシャクしている。ギクシャク度で言ったら結構えげつないんですよ、あの3人。でも、その様子がお客さんに伝わっているかって言ったら、そうでもなさそうなんですよね」

──それは欠場中に端から見ていて思ったことですか?

▼イケメン「はい。ギクシャクしちゃっているから本人たちはそんな意識はないのかもしれないけど、他にもここは大事だよっていうところにインパクトがないというか、物語として浸透してないんじゃないかって思いましたね。児玉さんや吉岡さんも稲葉さんに対してのいろいろな思いがあるなら、もっとリング上で出すべきですよね。そういう意味では僕はお客さんにもわかりやすい物語をすぐに書けたと思っているんで」

──たしかに先程6月につながった試合をしたって言われましたけど、強引につなげた感がありますよね(笑)。

▼イケメン「そうですね(笑)。ただ、ああでもしないと近藤さんだって居場所がないでしょうし、今のW-1には」

──副社長に対してなんてことを言うんですか(笑)。

▼イケメン「いや、タイトルマッチに負けたばっかりだったし、ターゲットを見つけないと。でも、あんな無愛想な人間を見たことがないんですけど、近藤さんも僕とやっててW-1で一番か二番じゃないかっていうぐらい活き活きしてなかったですか?」

──そうですか?(笑)。

▼イケメン「言葉では『ふざけるなこの野郎! ふざけるなこの野郎!』ってずっと言っているような感じですけど、自分でも気付いてない場所で楽しんでいるのを僕は感じ取っているんです。僕からしたらジャケットを懸けるっていう結構エグい試合なんですけど、そのジャケットも本気で懸けてやろうと思えるぐらい近藤さんの熱というか、活き活きとしたものが初めて伝わってきてますね。でも、笑顔は一度も見せてない」

──そんなに無愛想ですか(笑)。

▼イケメン「無愛想です。マジでゴリラですね。キングコングとか言われてますけど、ゴリラです。ただのゴリラです。キングコングは表情がありますよ。なんたって王様ですからね。でも、近藤さんはただのゴリラですよ」

──そこまで言いますか(笑)。でも、その近藤選手を自分の手のひらに載せたというか、自分の流れに巻き込んだっていう感覚はないですか?

▼イケメン「僕はその感じが凄くあるんですけど、それを言うと近藤さんは怒るんで(笑)。でも、近藤さんが『本当の俺を見てみたい』って言っていたんですけど、俺は俺で6月の再戦までにその言葉の意味を探さなきゃなと思っているんです。俺は本当にこのジャケットを脱ぎたくない。なんとしても守らなきゃいけないものなんで。お客さんだって、ジャケットを脱いだイケメンよりもファンサービスをする近藤さんを見たいはずなんですよ」

──それはそれで見たいお客さんはいますよね(笑)。

▼イケメン「こういう時の俺は強いですよ。基本的に負ける俺が見たいっていうお客さんが多いんですけど、今回に関しては違うんですよ。負けて楽しいじゃなくて、勝って楽しいイケメンが望まれているんで、そう望まれた時の俺は強いです」

──やっぱりイケメン選手と言えばジャケットがアイデンティティですもんね。

▼イケメン「間違いないです。あいつはよくこれを脱げって言ったなって」

──あいつ呼ばわり(笑)。でも、それだけ近藤選手がイケメン選手の素質を買っている証拠だと思うんですよね。飯伏選手を超える才能を持っていると言っていますから。

▼イケメン「まあ遠回しに『W-1を引っ張っていくのはお前だぞ! そろそろ気づけよ!』って言われているような感じじゃないですか? これはどうなんだろうな? W-1を引っ張っていくのは俺だって言われるのは凄くうれしいですけど、俺だけなのかよって俺は俺で反骨心が出ちゃうんですよ。だって、W-1を引っ張る人間がもう1人か2人いたら、俺はもっと自分のやりたいことをできるし。期待されることはありがたいし、うれしいことでもあるんですけど、その反骨心が出ちゃってるのは自分でもわかりますね」

──自分のやりたいことだけやりたいっていうことですか?

▼イケメン「ただ、そういうのもそろそろ受け入れていかなきゃいけない時期に来ているんでしょうね。でも、ジャケットだけは脱がない。絶対に脱がない。他にエースになるべき人間がもう1人か2人いたら、俺に脱げとか言わなかったかもしれない。とにかくいろんな思いがありますけど、このジャケットは守ります」

──まあイケメン選手もキャリア的にはもう若手という位置にいられても困るし、団体を引っ張っていかなきゃいけない立場になりつつあるのは事実ですよ。

▼イケメン「気持ち的には引っ張ってんですけどね。結果的にチャンピオンベルトがついてきてない。そういう感じですかね」

──昨年は全日本でGAORA TVチャンピオンシップを取ったじゃないですか? W-1のベルトが欲しいっていう気持ちはあるんですか?

▼イケメン「もちろんあるんですけど、他の団体にW-1を広めようという気持ちが強かったんで、W-1のベルトよりも他の団体のベルトのほうが欲しかったんですよ。正直、その気持ちは今も変わってないですね。ただ、そんなことを言っていると、選手間で『あの人は練習してない』とか『強くねえ』とか『ベルト持ってねえ』とか言われるんですよ。それってもう僻みとしか受け取れない。ベルトを持っている奴が発言力があるのは確かだと思いますけど、今のW-1で実際に言葉に一番力があるのは僕だと思ってますから。逆にそんなことを言っている奴には他団体でベルトを取ってこいって言いたいですね。まあ、僕はやれと言われたことは全力で挑みますけどね」

──わりといろいろと反発しちゃうタイプなんですね。

▼イケメン「僕は反抗期なんで(笑)。ただ、もっと尖っていきたいですよね。そのトゲが出てこない。まあ、とにかくW-1で一番なのは俺だっていうのを6月に証明します。今回の近藤さんとのジャケット・コントラ・ファンサービスはタイトルマッチより期待されているんじゃないですか?」

──注目度は高いですよ。でも、若い選手の中ではイケメン選手がガーッと昨年からプロレス界で注目を浴びるようになったイメージがありますけど、ここに来て芦野選手がベルトを持って存在感を出してきましたよね。

▼イケメン「まあ、芦野はベルトを取るべくして取ったと思うんですよね。あいつは強いし巧いし、なんたって努力家ですからね。誰も立ち入る隙もないくらいやってますから。顔もいいし。ただ、いろいろ負ける気はしないです」

──負ける気はしない! 先程、W-1を引っ張る人間が自分以外もう1人か2人いたほうがいいとおっしゃっていましたけど、現在W-1王者の芦野選手は入ってきませんか?

▼イケメン「どうなんだろう? わかんないですね」

──ちなみに『Number』のプロレス総選挙の中間発表では、イケメン選手は6位でしたけど、芦野選手も13位に入っていましたよね。

▼イケメン「やっぱり芦野もファンに響いてるっていうことなんですかね?」

──ファンに期待をさせる何かを持っているんじゃないですか?実際に結果も出してますし。

▼イケメン「イケメン、芦野は期待値として今の票数になっているということですかね?」

──これからへの期待値もあると思いますよ。

▼イケメン「ということは芦野とイケメンでW-1の主軸になっていくことを期待されているわけですよね。でも、本当にそうなるのはまだ時間がかかると思うんですよ。だから、今はがむしゃらにやるしかないですね。新体制になって立て直す時期に来ているし、立場は違いますけど、芦野と俺が誰よりもがんばる時期が来ているんでしょうね。だから、本当に周りの人は置いてかれちゃいますよっていう感じですね」

──では、休んでいた間にみんなに差をつけられたという感覚よりも、まだ俺に追いついてないっていう感覚のほうが大きいですか?

▼イケメン「みんなに差をつけられちゃうというのはなかったですね。まったく感じなかったです。かと言って、俺も追いつかないといけない人はいっぱいいるんで。だから、俺も止まれないし。まあ、ケガで一度止まっちゃったけど、これは神が与えた必要な休みだと思っているんで」

──前向きですね!

▼イケメン「前向きですよ(笑)。今はハヤシさんが社長ですけど、俺が社長になる可能性だってあるじゃないですか?」

──社長の座も狙ってましたか(笑)。

▼イケメン「だって何があるかわからないじゃないですか? 俺はW-1で本当にがんばっていこうと思っていますんで」

──俺が一番W-1のことを考えてやっているという自負はありますか?

▼イケメン「いやあ、ないですね」

──ないんですか!(笑)。

▼イケメン「でも、俺は自分を広めるべくずっと動いているじゃないですか? 試合もそうだし、他団体に出ることもそうだし、メディアへの露出もそうだし。ただ、自分のことだけ考えてやっていても、結局はW-1の所属選手だから、それはW-1の身になると思っているんですよ。他の選手ももっと自分のことだけを考えてやっていったら、W-1はもっと良くなるんじゃないかなって思いますね。W-1はまだまだ世間に知られていないし、選手が大人しい! 大人しい人がいるプロレス団体なんて見たくないですよ。もっとガツガツしていかないと。個性を出して、『俺が! 俺が!』でやったほうがW-1は絶対に良くなる! 芦野はそれをちゃんとやってますよね。やっぱりチャンピオンですよ。だから、今はみんな自分のことだけを考えてやらないとダメですよ」

──これがイケメン流のW-1改革論。

▼イケメン「そうですね。全員自己中! これしかない」

プロ格 情報局