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5/24【WRESTLE-1】6・6後楽園でW-1タッグ王座挑戦 W-1提供・征矢&岩石インタビュー

 6・6後楽園大会でWRESTLE-1タッグ王者・河野真幸&伊藤貴則に挑戦する征矢学&タナカ岩石。W-1提供のインタビューは以下の通り。

【征矢&岩石インタビュー】
──改めてお聞きしたいんですけど、岩石選手はなぜ征矢選手をパートナーに選ばれたんですか?

▼岩石「会見でも言ったんですけど、確かに征矢さんとはタッグを組んで試合をしたことはありません。でも、征矢さんの中にある泥臭くて熱い部分や根っこにある強い気持ち、これは通じ合えると勝手に思っているんで、タッグを組むならこの人しかないと思ったんですよ。それで今回、反体制側っていうことで身近にいる人なら征矢さんだなと。それで征矢さんを指名させていただきました」

──根本的な疑問なんですけど、岩石選手は反体制でいいんですか?(笑)。

▼征矢「いいんですか?」

▼岩石「(小声で)いいんですか?」

──あんまり乗り気じゃなさそうですね(笑)。

▼征矢「私はいいんですよ。私は体制に対する不満もあるし、我々のやっていることこそ正義だと声を大にして言っていきたい」

▼岩石「確かに復帰したばかりの伊藤が、W-1タッグのベルトに挑戦するっていうことを会社は許したっていうことですからね」

──あんな簡単に挑戦させるのは正義じゃないと。

▼征矢「そうですよ! それに対して我々は正義を訴えているわけですよ」

▼岩石「僕もおかしいんじゃないかって思いますね」

──なるほど(笑)。征矢選手から見て、岩石選手はどのような選手ですか?

▼征矢「顔がでかい」

──見た目の印象ですか(笑)。

▼征矢「身体の割に顔がでかい。まあ試合を見ていると、武骨な感じはするんですけど、顔の表情が人に伝わるというか、見ている人が『がんばれ!』って応援したくなるようなものを持っていますよね。やっぱ、人間って顔に出るんですよ」

──岩石選手の闘いに対する姿勢は組んでもいいかなと思えるものなんですか?

▼征矢「そうですね。組んでから何かが生まれることもあるし、組んでダメだったらそこで解散することもある。まずは組んでみないとわからないかなと思っています。運動神経がいいとか、プロレスセンスがあるとか、そういう部分は私は重要視してないです。やはり気持ちです。正直、私には判断力がないんで、そこの部分は身近にいないとわからない。だから、まずは組んでみるということですね」

──では、岩石選手に関しては組んでみたら何かが生まれる予感がしたということですか?

▼征矢「まあ、岩石のほうから私をパートナーに指名してきて、タッグ王座に挑戦したいと言ってきたんでね。今回は言ってみりゃ岩石の戦争ですよ。岩石の戦争に私が同盟を組んで協力する。イメージとしてはそういうことになりますね」

──やはり同期なのに自分よりも先に進んでしまっている人間に対して、ライバル意識を燃やしている姿には共感できる部分があるというか。

▼征矢「私には同期のライバルという存在はいなかったんですね。実際の同期というのは猫とネズミとゴキブリくんですから」

──プロレス界に入った当初、無我ワールドプロレスリングの道場で一緒に暮らしていたという方々ですね(笑)。

▼征矢「私には同期と呼べる存在は彼らしかいなかった……。まあ、全日本プロレスに移籍してから、真田聖也(現・SANADA)、KAI、大和ヒロシ、BUSHIという同年デビューの人間がいたということでよく比べられる部分はありましたよ。彼らはプロレスのセンスがあったり、運動神経がよかったですけど、私にはなかった。そういう中で何をお客さんに伝えていけばいいかなと思った時にやはり気持ちだったんですね。そういう気持ちを岩石も持っている。まあ、合うか合わないかは試合をしてみないとわからないです。ベルトを取れれば最高ですけど、それでも合わないなと思ったら、私はすぐにベルトを返却します」

──合わなきゃすぐに返上(笑)。でも、岩石選手は合うと思っているんですよね?

▼岩石「はい。初めてタッグを組んで、いきなりタイトルマッチですから、どっかで噛み合わないかなとか心配があるかもしれないですけど、正直自分はないです」

──あ、不安はなし(笑)。

▼岩石「なんて言っていいかわからないですけど……」

▼征矢「なんて言ったらいいんですか?」

──若い人間が一生懸命言葉を探してしゃべろうとしてるんですから、口を挟まないでくださいよ(笑)。

▼征矢「(聞かずに)なんて言ったらいいんだ?」

▼岩石「でも、普段から征矢さんの試合を間近で見せてもらって、この2人だからこそ生まれるものとか見せられるものが出てくるんじゃないかと思っていますね」

──そこは信頼していると。

▼岩石「はい」

──でも、征矢選手は信頼してないわけですよね。

▼征矢「まあ、そうですね。40%か30%ぐらいですね、信頼度は」

──会見の時は50%って言ってたのにさらに低くなっていますね(笑)。

▼征矢「これは本当にしょうがない。タッグを組んで試合をしたことがないんで。ということはタナカが私のことを160%信用するしかないんですよ。岩石が私のことを160%信用して、私が岩石のことを40%信用してくれれば割合的には200%でしょ?」

──平均してお互いに100%になればいいと(笑)。

▼征矢「そういうことです」

──征矢選手は人のことを信用しないタイプですか?

▼征矢「しないですね。今までいろんな人たちとタッグを組んできましたけど、彼らも私のことを信用してないはずなんですよ。逆に100%信用しないほうがいいんですよ。だって、100%信用していて、『返せ! 返せ!』と檄を飛ばすだけでカットに入らずに負けてしまったら、どうするんですか? 100%信用するということはそういうことですからね。だから、60%ぐらい信用していて、『返せ! 返せ!』って言いながらも心の中では『あいつたぶん返せない』と判断して何がなんでも助けにいく。だから、100%相手を信用するということは逆にマイナスなんじゃないかなと思ってます」

──なるほど(笑)。征矢選手は10年間、プロレスラーとして活動されていますけど、そこにタッグマッチの真実を見たと。

▼征矢「そうですね。まあ、言われた側は『何だこいつ!』って思うかもしれないですけど、100%は信用してないよと」

──よくタッグを組むと「パートナーを信頼しています」なんてコメントを出しますけど、実はそれじゃあいけないと。

▼征矢「そこは大人の対応で言っているだけでしょう。本当にパートナーを100%信用しているチームは絶対に勝てませんよ。これが私のタッグマッチの理論です」

──でも、今の言葉を聞いたら、逆に岩石選手は安心ですよね。信用してもらえてないわけですから、征矢選手はピンチの時には100%助けに来てくれますよ。

▼岩石「そうですね(笑)」

▼征矢「私は助けには行きますよ」

──では、話を変えますけど、チャンピオンチームに関してはどのような印象をお持ちですか? 結成してすぐにベルトを取ってしまったわけですけど。

▼征矢「河野さんありきなのかなって思いますけどね。ぶっちゃけ伊藤選手は知らないんで。試合もしたことないですし、ケガをして欠場してたので。まあ、あれだけの丸っこい体型でアンコ型なのに身体も柔らかくて、素速い蹴りができるというのは凄いセンスを持っているんだなと思いますけど。ただ、試合をしたことないのでなんとも言えない」

▼岩石「まあ、伊藤に関しては今さらしゃべらなくてもいいかなと思います。河野さんは普段は結構静かな感じじゃないですか?でも、身体は大きいし、全身が凶器という感じがしますね」

▼征矢「河野さんは明らかに人を殺す技術を持っています。総合格闘技やK-1もやってきているし、お客さんに伝わらないような人を殺すための高度な技術を持っている人ですよ。まあ、普段はボーっとしてますけど」

▼岩石「ボーっとはしてないと思うんですけど(笑)。静かな感じです。口数が少ない感じで」

▼征矢「いや、プライベートではうるさいよ、あの人は。おしゃべりマシーンだよ」

──確かに割りとおしゃべりは好きなほうですよね(笑)。ただ、自身の強さに加えて、現在は伊藤選手の力もしっかりと引き出しているという印象がありますよね。

▼征矢「それはありますね」

──そうするとタイトルマッチに勝つためには、征矢選手もこの岩石選手の持っている力を存分に引き出す必要があるんじゃないですか?

▼征矢「いや、そこは私が引き出してやるよりは、岩石が自分で覚醒するしかないと思いますね。今回は私はこいつのサポートに回ります。岩サポです、岩サポ! 石をコーティングしちゃいますよ」

──コーティングする?

▼征矢「石も野ざらしにしていると削れて形が変わっちゃったりするじゃないですか? そうならないように周りをコーティングしていくんです。今回の私はそういう役割ですよ。いろいろなプレッシャーがあると思うんですよ。後楽園での試合だったり、初タイトルマッチだったり」

▼岩石「初ではないです(笑)」

▼征矢
「初ではない? あ、UWFやってるのか!」

──UWFじゃなくてUWAの世界6人タッグです(笑)。

▼征矢「そうだ。今のチャンピオンは私だった……。でも、タッグ王座のタイトルマッチは初めてだし、相手も相手だし気持ち的にも違うでしょう。その中で自分で覚醒してもらうために、私はサポートするんですよ」

──わかりました。ちなみに岩石選手は征矢選手が唱えている社内での陰謀論についてはどのようにお考えなんですか?

▼岩石「正直、そこは僕もいきなりNOSAWAさんに『お前はこっちに来い』と言われ戸惑ったんですけど(笑)。ただ、僕じゃなくてもよかったのに選んでくれたわけですから、何かしら理由があると思うんですよ」

▼征矢「顔の大きさじゃねえのか?」

▼岩石「まあ、関係ないと思いますけど(笑)。でも、征矢さんとNOSAWAさんが言う陰謀に対抗するために合った人間として選んでくれたということなんですかね?」

▼征矢「陰謀はいろんなところにひしめいていますからね」

──気になったんですけど、自分の気に食わないことを陰謀のせいにしてませんか?

▼征矢「なんてことを言うんですか! そういうことじゃないですよ。お客さんだって、『これおかしくないか?』って思うものもあると思うんですよ。私はそういう思いを代弁し、会社に抗議しているんです」

▼岩石「でも、陰謀の首謀者みたいに言っている社長と副社長とUWA6人タッグのチャンピオンになっていますよね?」

▼征矢「その話は置いとけや! まあ、ある意味私はスパイをしているんですよ。UWAのチャンピオンでいるということは潜入捜査に近いものがあります」

▼岩石「それをここで言っちゃっていいんですか?」

▼征矢「え?」

▼岩石「読まれますよ、このインタビュー」

▼征矢「……大丈夫、読まないから。そこはモザイクでもかけておいてくれ」

──無理です(笑)。まあ、でもそういう陰謀を崩すためにも今回は岩石選手とベルトを取りたいと。

▼征矢「そうです。ベルトは抗議をする上でも大きな武器になりますからね」

──わかりました。では、とりあえず後楽園で陰謀粉砕のための闘いを見届けます。岩石選手、何か言い残したことはありますか?

▼岩石「伊藤がタッグのベルトを取ったばっかりの時にACEでもタイトルマッチをやりたいと言っていたので、自分も取ったら希望します。僕はACEの人間だし、ACEを上げるためにもW-1タッグのベルトを取って、伊藤じゃなくて自分がACEでタイトルマッチをやりたいと思っています」

──その時は征矢選手もACEの興行に出てくれるわけですね?

▼征矢「私がACEのエースになります」

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