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5/29【全日本】世界タッグ再戦、秋山-TAJIRI6人タッグ対決、!BANG!TV王座戦「西村vs不動」が決定 6・11後楽園大会全カード発表

 全日本は29日、6・11後楽園大会の全カードを発表。世界タッグ選手権試合「真霜拳號&KAIvsゼウス&ボディガー」、秋山準とTAJIRIの6人タッグ対決、!BANG!TV世界ヘビー級選手権試合「西村修vs不動力也」が新たに決まった。

 TAJIRIは昨年11・27両国大会以来の全日マット参戦。吉江豊&田中稔とトリオを結成し、ウルティモ・ドラゴン&丸山敦と組む秋山と6人タッグで対戦する。WWEとの契約を終えたTAJIRIにとってこれが帰国後初戦。秋山とは正真正銘の初遭遇となる。「プロレス人生を日本で燃焼しつくすさだめだったのかなと。戦ったことのない相手と戦っていきたい。その一発目が秋山さんというのは光栄です」と話したTAJIRIは、「僕なりの方法で失礼のないように戦いたい」と秋山との初対決を満喫するつもり。「全日本さんには触れてみたいベルトがたくさんあって、三冠も含めて全部巻いてみたい」とベルト獲りにも色気をみせた。

 !BANG!TV王座戦は5・21後楽園大会に続く全日マットでの開催となる。前回は8人参加バトルロイヤルを制して初防衛を果たした西村がV2戦で不動を挑戦者に迎え撃つ。「ドリーさんが一番重んじていた歴史に流されない、左右されない、とにかく基本に忠実な、ドリーさんに自慢のできる、恥じない試合内容にしたい」と意気込む西村は、渕正信、AKIRA、ヒロ斉藤らを挑戦者候補に描き、後楽園での防衛を誓っていた。

☆6/11(日)東京・後楽園ホール『2017ダイナマイト・シリーズ』開幕戦 12:00開始

▼6人タッグマッチ
阿部史典
岡田佑介
中島洋平
(1/30)
崔領二
渕正信
大森隆男

▼!BANG!TV世界ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
不動力也
(1/60)
西村修
[第3代王者]
※西村2度目の防衛戦

▼6人タッグマッチ
岩本煌史
青柳優馬
野村直矢
(1/30)
佐藤光留
青木篤志
ジョー・ドーリング

▼6人タッグマッチ
田中稔
吉江豊
TAJIRI
(1/30)
丸山敦
ウルティモ・ドラゴン
秋山準

▼世界タッグ選手権試合
[挑戦者組]
ボディガー
ゼウス
(1/60)
KAI
真霜拳號
[第74代王者組]
※真霜&KAI初防衛戦

[既報カード]
▼特別試合
諏訪魔
(1/60)
宮原健斗

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ジェイク・リー
(1/60)
石川修司
[第56代王者]
※石川初防衛戦


【会見の模様】
▼TAJIRI「4ヶ月ぶりの日本、一発目は全日本プロレス後楽園大会でこういうカードを組んでいただきました」

――初対決となる秋山の印象は?

▼TAJIRI「同じコーナーに立ったこともないし、対角線に立ったこともない。触れ合ったこともないですね。僕、わりと日本で正真正銘、初対決が結構多くてですね。そのうちのひとりで。ヒザは全然大丈夫なんですけど、アメリカの規定では引っかかってWWEでは試合ができないと。これはプロレス人生を日本で燃焼し尽くすさだめだったのかなと。一人ひとり未対決、まだ戦ったことのない相手と戦っていきたいなと。その一発目が秋山さんというのは非常に光栄なことでございます」

――秋山の存在が全日本に選んだ理由になる?

▼TAJIRI「去年、アメリカに行く前に何回か全日本に出させてもらって、僕の中でよかったんですね。生意気な言い方ですけど。フィットしたといいますか。上がるなら全日本。一発目で社長さんと。非常にこれ、いい扱いしてくれたなと思いますね」

――当日はできる限り秋山に触れたい?

▼TAJIRI「そうですね。僕なりの方法でですね、社長さんに対して失礼のないように接しさせていただこうかなと思いますね」

▼大森取締役「プロレスラーにとってリングの上で戦うことがどんな意味なのか非常に楽しみですね」

▼TAJIRI「大森さん、狂言回しなんですね」

▼大森取締役「ちなみに自分は2009年のG1でTAJIRIさんに反則勝ちでございました」

▼TAJIRI「そういうことありましたね」

▼大森取締役「すいません。余談でございます。ミスト攻撃で…」

▼TAJIRI「1分ぐらいで終わったんですよね。長州さんと小鉄さんがリングサイドからにらみつけてきましたね(苦笑)」

▼大森取締役「鬼軍曹が?」

▼TAJIRI「ええ」

――いずれは秋山とシングル対決をしたい?

▼TAJIRI「秋山さんとシングルというか、全日本さんには歴史と伝統がありまして、三冠、世界ジュニア、世界タッグ、アジアタッグ、あと最近、日本で話題になっている西村さんが巻いているベルト、それと秋山さんが巻いているGAORA TV選手権。触れてみたいなっていうベルトがいっぱいあって。実は日本でベルトってほとんど巻いたことがないんですよ。三冠から全て今、口にしたベルト、全部一回巻いてみたいなと。そうなると時間がかかってくるけど、一気にはできないですけど、今回はそういうことさせてもらいたいなと思ってますね」

▼大森取締役「全日本のことを凄く把握していらっしゃって、全日本での戦いぶりが非常に楽しみでございますね」

▼TAJIRI「大森さんがそうやって横で背広着て、からかってるのかなと(苦笑)」

▼大森取締役「僕がからかうことに何の意味があるんですか?」

▼TAJIRI「そうなんですけど、こういうことをされてると知らなかったんで衝撃だったんですけど」

▼大森取締役「まったく他意はございません」

――ヒザの状態は大丈夫?

▼TAJIRI「全然大丈夫です。たぶんなんですけど、WWEって昔、脳震とうを起こした選手たちから集団訴訟を起こされて、それでケガしてるってわかってる人に凄くナーバスなんですよ、ビンスが。それで医者が3人いて、二人は全然OK。もう一人もOKだけど、ちょっとリスキーかなって言っちゃったらしい。それでダメになっちゃって。なんてことだっていう。まぁ、しょうがないんですけど。あと僕46なんで、これが若ければいいんじゃないかとなったと思うけど。そういうこともあったと思うんですよね。それでしばらく教える方をやっていてくれってことでパフォーマンスセンターで3ヶ月ぐらいずっとコーチをやってたんですけど、一緒にやってて全然動けちゃうわけですよ。それで試合ができないでコーチだけでアメリカにいるのはとてもできなかったですね。その思いを日本でぶつけていきたいなと思って」

▼大森取締役「戦いぶりが非常に楽しみですね」

――ウルティモとは元WWE対決になるが?

▼TAJIRI「そうですね。けど、秋山さんですね、今回はね。ウルティモさんはWWEで一回シングルやったことがあって、タッグでは結構対戦していて、メキシコでアレナ・コリセオで一回シングルやったことがあって、日本では触れたことないのかな。いや、あるかな。けど、やっぱり秋山さんですね、今回は。あともう一人、丸山選手。元タイガースマスクですね。そういうことあんま言っちゃいけないんですかね。TAJIRI公認バズソーキックを確か今、使ってると思うんですけど、同じリングに上がることになったらそろそろ返してもらおうかなと」

▼大森取締役「よく考えるとゆかりのある選手ばかりですね」

▼TAJIRI「そうですね(苦笑)」


【会見の模様】
▼西村「団体は小さいんですけど、このベルトの創設者が偉大なる第46代NWAヘビー級チャンピオン、ドリー・ファンク・ジュニアさんということで、その人の思いをベルトに託して、自然に歴史と伝統を重んじる戦い方というか、このベルトを通じてですね。それにはずっと私が提唱しております無我の精神、今は団体がなくなってしまいましたですけど、そういうものを引き継げる試合内容、また引き継げる関心のある団体、もしくは対戦相手ですね。どうしてもそういう試合内容になってくると思います。何度か不動選手と試合やりましたけど、意外にキャリアを持っていらっしゃるんですね。橋本さんの弟子の時から。やっぱりでかいし、客のアピールも長年長けたものがありましたし、そういう意味で味わい深い、また改めて古典的、クラシックというものを見直していきたいと思いますし、そういう戦いで彼を丸め込みなのか、一瞬のスキをついて。ドリーさんに自慢のできる、恥じない試合内容にしたいと思います」

――ドリーからこのベルトを保持するにあたって言われたことはある?

▼西村「そこらへんは今、何かしらどうこう教えられるものではないですね。17年かかって私はドリーさんの意志を継いで門下生に入ったものですから。今ここにきてどうだこうだ文句は言われませんし、言われなくてもドリーさんが何を言わんとしてるかわかりますから、ドリーさんが一番重んじていた歴史に流されない、左右されない、とにかく基本に忠実なということですね。それが一番難しいんですけどね。みんな名声とか今の時代の流れとか風とかをみると、どうしても流行りだとか、いかにお客さんが喜ぶか。お客さんが喜ぶかだけを考えてやってしまうと、本質の部分が流されてしまいますから。こっちが選手、こっちがお客さんに教えてあげなきゃいけないですね。だからドリーさんの戦法にしたって攻撃にしたって30年、40年、50年経っても何も風化することなく時代に流されることなく、本当に基本に忠実な。あれってなかなかできるもんじゃないですからね。私の中でもそれしかありませんからね。いまさら時代に合わせたものなんて一切考えておりませんし」

――不動戦を突破したあとも、西村選手の考えに合う挑戦者とやっていきたい?

▼西村「何でもかんでも私自身も受ける意思もありませんし、このベルトを通じていい試合内容、また結局はクラシックというものをお客さんに伝えたいし、ベルトを通じて今の進化しすぎてしまったプロレス界にそういう基本に忠実なプロレスが本当のプロレスなんだよと教えたいし。そこらへんはドリーさんも意見の相違はないでしょうから、そういう対戦相手がいれば。ケアさんもいなくなってしまった、デーブ・フィンレーなんかも今、日本にいないし。久々にTAJIRIさんの団体の中でスターバックという選手が非常にいい選手でしたね。この10年で彼ぐらいですね。基本に忠実なのは。本当にいなくなっちゃいましたね。教えられる人もいなくなったし。そういう意味で渕さんの存在、京平さんの存在は全日本の中で宝ですよね。新日本プロレスに誰がいます? アントニオ猪木の名前すら使っちゃいけない新日本プロレスに。そういう意味では歴史と伝統というものを重んじる全日本のリングだからこそ、ドリーさんの意思を継いだこのベルトをかけてやる価値がある団体だと思いますし、やらせていただきたいと思います。TAJIRIさんとやっても面白いと思うし、渕さんとももちろんまたやりたいし、野上(AKIRA)さんともやってみたい。一度WNCで野上さんが持ってるベルトに挑戦して私が勝ったこともあります。ヒロ斉藤さんだって面白いでしょうし。またそういうプロレスの名選手というか、昔はそういう選手がいっぱいいたわけですね。昭和の時代っていうのは。うまいし強いし。何でもかんでも頭から落とせばいいっていう理論の選手は一人もいなかったですね。本当に技を大切にして。あとはそういうものに興味を持つ若手も育てていかなきゃいけない。ちょっと前は真田なんかいましたけど。征矢も散々育てましたけど、途中で変な方向にいってしまいましたね。そういう意味で今の全日本の若手も私の意志を継いでくれるような人を育てたいかなと」

【不動のコメント】「西村とは年末の最強タッグと1月のシリーズで何回か戦ったけど、毎回レフェリーの和田京平が西村に加担して高速カウント入れたりするから、今回はちゃんと公平に裁くレフェリーを用意しろ! !BANG!TV世界ヘビー級選手権第3代チャンピオン西村修! 俺が第4代チャンピオンになるから覚悟しとけ!」

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