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5/31【WRESTLE-1】欠場中・稲葉に熱烈ラブコール「僕だけを見て」 W-1提供・児玉インタビュー

 NEW ERAのリーダー・稲葉大樹が脳震とうにより欠場中。稲葉との絆を事あるごとにアピールし、NEW ERA離脱も勧めていた児玉裕輔は今、付きっ切りで看病しているといい、「僕だけを見て。僕も稲葉さんしか見ないですから、稲葉さんも僕に集中してほしい」と熱烈なラブコールを送った。WRESTLE-1提供・児玉インタビューは以下の通り。

【児玉インタビュー】
──児玉選手には最近のNEW ERAについてお話をお聞きしたいんですけど、よろしいでしょうか?

▼児玉「はい、お願いします」

──3月20日の後楽園大会でW-1タッグ王座、クルーザーディビジョン王座、UWA6人世界タッグ王座、そして土肥選手が今でも持っているリザルト王座と、NEW ERAがW-1チャンピオンシップ以外の王座を独占したと。それから4月19日の後楽園大会ではNEW ERA同士のタイトルマッチが組まれたわけですけど、その日を境にNEW ERA内でゴタゴタが始まりましたよね。

▼児玉「はい」

──児玉選手は稲葉選手とのタッグで土肥熊のW-1タッグ王座に挑戦したわけですけど、試合に敗れてしまい、その後の4月23日の川口大会で「自分が稲葉さんの足を引っ張っているので離れたい」とおっしゃっていました。あの時はどのような心境でそんな言葉を言ったんですか?

▼児玉「いや、僕は稲葉さんとのタッグには絶対の自信を持っていたんですね。だから、NEW ERA同士の闘いだったんですけど、チームメイト同士でいい試合を見せつつ、僕と稲葉さんでタッグ王座を取りたいっていう気持ちが強かったんですよ。ただ、土肥熊の成長度合いのほうが数段上回っていたようで……。僕は認めたくはないんですけど、どっちも後輩ですからね。だから、凄い自信があっただけにそれがショックだったというか……。結局、NEW ERAで稲葉さんとタッグを組んでガンガンやっていけると自分では思っていたんですけど、僕自身はたぶん成長していなかったんだと思うんですね。そのせいで僕が稲葉さんの足を引っ張ってしまい、後輩の土肥熊にも負けてしまったという思いが強くなっていったというか……」

──土肥熊に対して絶対の自信を持っていたのに、敗れてしまったことで心が折れてしまったという部分もあるんですか?

▼児玉「それはありますね。でも、2人のチームワークは絶対に一番いいと思っているので、そこは譲れないですね」

──チームワークに関しては今でも自信があると。

▼児玉「はい。だからこそ稲葉さんと一緒にやっていきたいんですよ。ただ、土肥熊に負けた直後はそのショックが大きすぎたし、やっぱり稲葉さんの悲しい顔を見たくないし……。本当は一緒にはやりたいんですけど、僕のせいで稲葉さんが悲しい顔をするぐらいなら、いないほうがいいんじゃないかなと思ったんですよ」

──心が揺れているんですね。ただ、川口大会では別の動きもあって、稲葉選手が「新クルーザー王者のアンディ・ウーです」と紹介したことで、そのアンディ選手に敗れた吉岡選手が怒ってしまって、「もっと気を遣え。リーダー失格だ」と言ったじゃないですか?試合後に食ってかかっていましたし、その後も稲葉選手に対してはつらく当たっている。その行動はどのように見ているんですか?

▼児玉「あれは眼中に入ってないというか。僕は稲葉さんのことしか見てないので……」

──どうでもいいと(笑)。

▼児玉「そのゴタゴタはよくわかんないですね。まあ、稲葉さんもリーダーとしてNEW ERAをうまくまとめていきたいという思いがあるんでしょうけど、そんなことはどうでもいいんで、僕だけを見てって思いますけどね」

──僕だけを見て……。5月14日の浜松大会ではUWA世界6人タッグ王座に稲葉選手と藤村選手と組んで挑戦しましたけど敗れてしまって、その試合後には「NEW ERAを抜けて、僕と一緒にやっていきましょう」というような発言がありましたよね。

▼児玉「はい、僕も稲葉さんしか見ないですから、稲葉さんも僕に集中してほしいんですよ。僕しか見ないでほしいんです。リーダーとかそういうのはもういいから。稲葉さんに見つめられると僕ももっとがんばれるし、タッグでもう一度結果を残すためにも、稲葉さんにこっちを向いてほしいんです」

──NEW ERAというユニットは今の稲葉選手と児玉選手にとっては足かせになっているっていうことですか?

▼児玉「そうですね。今は僕はNEW ERAという枠にハマらずにやりたいですね。いや、僕だけじゃなくて、稲葉さんも僕と2人だけでやりたいはずなんですよ」

──本当にそうなんですか?(笑)。でも、最初は自分が足を引っ張るから離れたいと思っていながら、今度は「僕だけ見て」ってかなり感情が不安定になっていますけど、児玉選手自身の精神状態は大丈夫なんですか?

▼児玉「自分でもよくわかんないんですよね。やっぱり稲葉さんが好きなので……。離れたくないけど、離れたほうがいいのか……。いや、稲葉さんが僕のほうをちゃんと見てくれれば、もっとがんばれるって思ったりもするし」

──悲しい顔を見たくないっていう発言が先程ありましたけど、自分と一緒ならいつも笑顔でいられるという思いもあるんですか?

▼児玉「そうですね。僕は稲葉さんを笑顔にしてあげたいんですよ。ただ、ちょっとこの前の試合で思ったのが……5月20日の小田原大会で稲葉さんとタッグマッチで闘ったんですよ」

──はい。児玉選手がいきなりパートナーを裏切って、稲葉選手たちのチームの勝利をアシストしてしまったという試合ですね。

▼児玉「はい。あれはいいコンビネーションでしたね」

──あれは稲葉選手とのコンビネーションだったんですか(笑)。

▼児玉「そうですよ。ただ、あの試合の中で稲葉さんが苦しんでいる顔を見るのも好きだなと思ったんです、僕」

──えっ……!?

▼児玉「僕がああいう行動に出て、稲葉さんが戸惑っている表情とか、悲しそうな顔とか苦しそうな顔をするんですけど、それが結構気持ちよかったんですよね」

──なんか複雑な心理状態ですね。でも、肝心の稲葉選手はこんな児玉選手をどう思われているんですかね?

▼児玉「いや、なんやかんやで僕のところに来てくれると思いますけどね。稲葉さんにしたって、NEW ERAをまとめるという仕事もだんだん重荷になってきているんじゃないかなと思うんですよ。どっかでプツンと切れちゃったり、心が折れちゃったりするんじゃないですかね?そういうことをしている場合じゃないっていう。リーダーとしての……とかじゃなくて、レスラーとしてどう動くべきかっていうのを考え始める時期だと思っているんですけどね」

──でも、NEW ERAというユニットは若い力でW-1を活性化しよという主旨のもと立ち上げたわけじゃないですか? それはもう必要ないですか?

▼児玉「ある程度、結果も出してますし、みんな個々のクルーザー、タッグ、様々な戦線で台頭していっているじゃないですか? もうユニットを組んでいる時期じゃないんじゃないかなと思っているんですけどね。だから、これからは稲葉さんは一生僕のことを見ていく。そんな時期が始まると思いますね」

──一生ですか……(笑)。では、もうNEW ERAは必要ないというなら、この稲葉選手とのタッグこそW-1を活性化するために必要だというお考えなんですか?

▼児玉「どうなんですかねぇ……。僕はW-1の活性化云々より、稲葉さんが僕を見てくれていればそれでいいっていうことなんですけどね」

──もうW-1も関係ないと(笑)。でも、どういう意味でそこまで稲葉さんがお好きなのかわからないですけど、それリング上で必要あります?プライベートだけで仲良くしていればいいんじゃないですか?

▼児玉「ああ、なるほど、そういう考え方もありますね。でも、そのプライベートの仲の良さもリング上で出していきたいんですよ。そうしたら絶対に結果も出せると思うし、その自信はあるので」

──仲の良さが結果につながると。

▼児玉「はい。タッグだと特にそうですよね。チームワークって必要ですから」

──W-1王者の芦野選手がNEW ERAは解体するっておっしゃっているじゃないですか?今、児玉選手のお話を聞いていると解体もやぶさかではないようなんですが、ただ芦野選手はNEW ERAに自分のほうにつく人間がいるということもほのめかしていますよね?そして5月の後楽園大会では稲葉選手にも声をかけていた。その行動についてはどう思われているんですか?

▼児玉「う〜ん……」

──もしかしたら、稲葉選手がそれに呼応して芦野選手と組む可能性だってあるわけですよね。

▼児玉「そうしたら嫌ですよね。嫉妬しちゃいますね。でも、芦野と一緒にやるっていう奴は誰もいないんじゃないですかね?ただの陽動作戦というか、分裂するのを狙ってメンバーの疑心暗鬼を煽っているだけだと思いますけどね。僕は稲葉さんがどこにも行かなければそれでいいですね。僕のそばにいてさえくれれば……」

──……。今、稲葉選手は小田原の試合で脳震盪を起こしてしまい、しばらくリングには上がれない状態ですよね。

▼児玉「ちょっとした受け身のミスってどんだけ練習していてもあるものなんでしょうがないと思いますけど、僕の稲葉さんへの愛が強すぎたのかもしれないですね」

──愛!

▼児玉「はい、強すぎましたね。だから、今は稲葉さんの看病をしています。30分に1回は稲葉さんの寝顔を見に行っていますね」

──30分に1回ってほとんどつきっきりじゃないですか!

▼児玉「なんか異常が起きてないかとか、安らかに眠っているっていうのを30分に1回ぐらいずっと見ていて」

──見守り続けているんですね。

▼児玉「だから、早くこのインタビューも終わらせて、稲葉さんの顔を見に行きたいんです」

──なるほど(笑)。では、今後についてなんですが、稲葉選手の復帰を待って、NEW ERAを出て2人で活動していく形になっていくんですか?

▼児玉「そうなると思います。もうNEW ERAはどうでもいいです。稲葉さんがそばにいてさえくれれば、僕はそれでいいんです」

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