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6/30【全日本】稔との世界ジュニアV4戦へ佐藤が自信満々、両国ダブルヘッダーへ挑戦者候補に青木をリストアップ

 7・17後楽園大会で田中稔との世界ジュニアヘビー級王座4度目の防衛戦が決まった佐藤光留が30日、神奈川・横浜市の全日本事務所における発表会見に出席。実力者・稔突破に自信満々の佐藤は、改めて8・27両国大会でのタイトルマッチダブルヘッダーをぶち上げ、次期挑戦者候補にアジアタッグを保持する盟友・青木篤志を挙げた。

 佐藤は6月シリーズ、過酷なタイトルマッチ連戦をこなしてきた。復帰戦となった8・16函館大会で中島洋平を退け、世界ジュニア2度目の防衛に成功。6・20帯広大会では青木と組んで渕正信&大仁田厚からアジアタッグ王座を奪回した。そして最終戦の6・28旭川大会では岩本煌史を返り討ちにし、世界ジュニアV3を果たした。

 だが、2冠王に安息の時はない。7月シリーズでも両王座の防衛戦が決定。開幕戦の7・17後楽園大会では稔を迎え撃つ世界ジュニア4度目の防衛戦が決まった。稔は「新日本プロレスにいた10年間から全日本プロレスに移って世界ジュニアを獲った2011年ごろのようなギラついた感情を取り戻し、ジュニア戦線のトップに戻るための最短手段は再び世界ジュニアを巻くこと」と6年ぶり2度目の戴冠にかける思いをあらわにしているが、佐藤は意に介さず。「田中稔選手の居場所は大丈夫です、ないですから。それを試合でピシっとみせることが今、世界ジュニアの全日本ジュニアの最前線にいる佐藤光留の役目」と言い切った。

 稔にはシングル未勝利。それでも佐藤は自信に満ちあふれている。「自分でケガしたところをどうこう言うのもどうかと思うし、どこをケガしたとか言わないですけど、この症状でリングに上がって試合してる奴ってたぶんいないと思うんですよ。それを乗り越えてきた。何かこう、何だったら俺止まるんだろうと思う」と言うように、負傷欠場明けでシリーズ3回のタイトルマッチを全て勝利で突破したことが裏づけとなっているからだ。

 それに2月の『Jr.BATTLE OF GLORY』における稔の戦いぶりを見て、「僕が初めて田中さんとシングルマッチやったのって、まだ全然、僕がいわゆるプロレス、3カウントのあるルールの中に入ってからほんのちょっとした時にやったんですけど、そのあと全日本のリングでも何度もやりましたし、自分のリング、ハードヒットでもやりました。その時に感じたスケール感はなくて、ただのリーグ戦を構成する1選手だった」と感じた。「田中さんにはギラつきよりもスケール感を取り戻してほしいですね。そういう田中稔に勝ちたい」と挑戦者に注文をつけた佐藤は、「今の田中さんのスケール感なら飲み込めちゃうんじゃないかなって気はしますね」と自信をみせた。

 稔戦に加え、7・23那須大会ではタンク永井&本田アユムとのアジアタッグ初防衛戦も決定。またも過酷なタイトルマッチ連戦となるが、佐藤はいずれも突破し、8・27両国大会で異例のタイトルマッチダブルヘッダーを敢行するつもり。世界ジュニアの挑戦者は「アジアタッグ終わってから、そのままタイトルマッチすれば互いに2試合目ですから。これ僕、結構いい案だと思うんですけどね」とアジアタッグを保持するパートナー・青木を最有力候補に挙げた。

 「全日本のジュニア、完全に今、佐藤光留色ですから。明るくもなければ、楽しくもないですから。激しいのはありますけど、もっとこう何かね、ドロっとしてるじゃないですか。変えれるもんなら変えてみろ」と強気に豪語した佐藤。真夏のビッグマッチへ向けた青写真はすでに出来上がっている。

【会見の模様】
▼佐藤「6月の始めに全日本プロレスを欠場するほどのケガをしたんですけど、努力と根性、運と才能、人間離れした我慢強さで16日、函館で早期復帰しまして、シリーズ2回の防衛戦を乗り越えまして今ここにいます。第43代世界ジュニア王者・佐藤光留です。休む間もなく対戦、挑戦したいと田中さんが現れたのは非常にうれしいことではありますが、結果的に僕が勝ちはしたんですけど、今まで散々ののしってきた中島洋平、自分が発掘したと自負しております岩本煌史も今や田中さんの知る二人ではなかったと思います。その二人の試合を必ずみてたはずですから。佐藤光留vs中島洋平、佐藤光留vs岩本煌史、選手権二つを見て、よくもそこに出てこれたなと。そういう過剰な自信だけはまだあるんだと。ただ、シリーズ全体を通して僕も田中さんの試合、ちょいちょい見てはおりましたが、とてもそのギラギラしたものを取り戻そうという感じじゃなかったですね。そもそも田中稔にギラギラしてた時代はあったのか。そういうところから始まっております。もっと言えば全日本プロレスに帰ってきて、もう一度ジュニアの最前線にとおっしゃっておりますが、勝手にいなくなっただけですからね。勝手にいなくなって、まあまあその焼け野原になったところで必死に支えてきて、やっと今、そこに芽が出て花が咲こうとしておる時に、俺が帰ってきてやったぜみたいなのが正直ありますね。もう田中稔選手の居場所は大丈夫です、ないですから。それを試合でピシっとみせることが今、世界ジュニアの全日本ジュニアの最前線にいる佐藤光留の役目だと思っています。これ防衛して、8月の両国ではダブルヘッダーを公言しておりますので、対戦相手は諏訪魔になるか、青木になるかといったところでございます。アジアも防衛し続ければ、ちょうどいいじゃないですか。一日2試合やった奴に勝って何も意味がねぇとは言われないですからね、青木さんだったら。互いに2試合目ですから。アジアタッグ終わってから、そのままタイトルマッチすれば互いに2試合目ですから。これ僕、結構いい案だと思うんですけどね。今まで田中さんに勝ったことはないんで実は。ですけど、もうとんと昔の話でございます。田中さんがどういうつもりで一回出て行ったか知りませんけど、僕は誰もいなくなった後楽園ホールのリングで、実際に僕の目で見て、今でも思い出して震えがきますからね。そういうところで生き残ってきたんで。全日本プロレスの明るく楽しくない部分、何なら激しいとはもっと違う負の部分で生きてきましたから。ただギラついてるだけじゃ僕には勝てないですよ」

――稔は脅威に感じない?

▼佐藤「ジュニアリーグ見た時に何かこうスケールダウンしてたなと思いましたね。僕が初めて田中さんとシングルマッチやったのって、まだ全然、僕がいわゆるプロレス、3カウントのあるルールの中に入ってからほんのちょっとした時にやったんですけど、その時に感じたスケール感、そのあと全日本のリングでも何度もやりましたし、自分のリング、ハードヒットでもやりました。その時に感じたスケール感はなくて、ただのリーグ戦を構成する1選手だったなと。田中さんにはギラつきよりもスケール感を取り戻してほしいですね。そういう田中稔に勝ちたいですね」

――アジアも含め7月シリーズの防衛は確実だと?

▼佐藤「確実ってことはないですけど、僕、今、変に自信あるんですよ。たぶん負傷箇所、自分でケガしたところをどうこう言うのもどうかと思うし、どこをケガしたとか言わないですけど、この症状でリングに上がって試合してる奴ってたぶんいないと思うんですよ。それを乗り越えてきた。何かこう、何だったら俺止まるんだろうと思うんですね。ただ、全日本のジュニア、完全に今、佐藤光留色ですから。明るくもなければ、楽しくもないですから。激しいのはありますけど、もっとこう何かね、ドロっとしてるじゃないですか。変えれるもんなら変えてみろっていう気持ちと、今の田中さんのスケール感なら飲み込めちゃうんじゃないかなって気はしますね。普段はもっと脅威に思うんですけど」

――8・27両国の世界ジュニア防衛戦の相手は青木が一番有力候補?

▼佐藤「減量してやってやるって言ってる、こっちだけ金髪の人いるじゃないですか。ドリームカードですよ。でもやっぱり青木さんと一日2試合目同士でやるのが一番公平じゃないかなと思いますけどね」

――片方金髪の人も7・17後楽園で三冠戦があり、勝てばタイトルマッチダブルヘッダーは可能だが? 体重の問題はあるが。

▼佐藤「そうですね。全日本プロレスのベルトは三冠ヘビー級ですから。それを解決する方法は暴走している人にはなかなか出てこないですからね。僕は2本、青木さんは1本。三冠というベルトを獲ってきて3になったら話は聞いてあげますよ。現実的なのはやっぱり青木さんとダブルヘッダーですね」


【稔のコメント】「先日の旭川大会で世界ジュニアへの挑戦表明をさせていただきました。旭川でコメントしたように最近は変にオトナになって今の自分の役割を変に理解してその位置に変に居心地の良さも感じつつ…………と、完全に自分の中からギラついた感情がなくなってることに気づきました。明らかに自分の中にギラつきがあった新日本プロレスにいた10年間から全日本プロレスに移って世界ジュニアを獲った2011年ごろのようなギラついた感情を取り戻し、ジュニア戦線のトップに戻るための最短手段は再び世界ジュニアを巻くことだと確信しました。挑戦を受けてくれた現チャンピオン、そして選手権試合を認めてくれた全日本プロレスに感謝します!」

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