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7/4【WRESTLE-1】7・12後楽園W-1GPへ「まずは1回戦・征矢戦にすべてをかける」 W-1提供・熊ゴローインタビュー

 7・12後楽園大会で開催される『WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017』に出場する熊ゴローは1回戦で征矢学と対戦する。「同じようなパワーファイターだし、超えなきゃいけない壁だっていうのはワイルドにいた時からずっと思っていた」という熊ゴローは「僕はトーナメントの先のことよりも、まずこの1回戦にすべてを懸けています。じゃないと、自分がこの1年間やってきたことのすべてが不正解になっちゃうんで。正解にするためにも勝たなきゃいけない」と征矢超えを誓った。W-1提供・熊ゴローインタビューは以下の通り。

【熊ゴローインタビュー】
──熊ゴロー選手、今年も『W-1 GP』の季節がやってきましたね!

▼熊ゴロー「やってきましたねえ。グランプリはあまりいい思い出がなくてですね、デビューした年のグランプリでは浜(亮太)さんに秒殺で負けちゃったんですよ。で、去年は中之上(靖文)さんとめっちゃ打ち合う試合をして、結果返り討ちに遭い負けるという。ここまでのグランプリは全部負けてるんで、これといったいい思い出はございません(笑)」

──しかも、結果として2人とも退団してしまい、リベンジの機会もなくしてしまったという(笑)。

▼熊ゴロー「そうなんですよ(笑)」

──でも、まだ3回しかやってないグランプリなのにデビュー間もない頃から3年連続で出ているっていうのは凄いことですよね。

▼熊ゴロー「あの頃は何もわからなかったですけど、今は多少は経験を積んでいるんで、違いを見せなきゃいけないなと思います。そういう気持ちは強いですね」

──特にこの1年はベルトも取りましたし、濃密な時間を過ごしてきましたよね。

▼熊ゴロー「しかも、1回戦の相手が征矢学という(笑)。これは何なんですかね? 当てつけなんですかね」

──ワイルド因縁対決はそれだけ注目度が高いということですよ。

▼熊ゴロー「そうなんですかね? まあ、僕は元々征矢さんとAKIRAさん、葛西(純)さんの4人と同じチーム、new Wild Orderでやっていたんですけど、去年の文体以降、僕のわがままというか、その時の1人でやってみたいという気持ちで抜けたんですよ。お客さんも理解しがたいようなところはあったんかもしれないんですけど、土肥さんとタッグを組むことになって、結果チャンピオンになることができたんですよね。ただ、5月28日の長野大会でUWA世界6人タッグのタイトルマッチをやったんですけど、征矢さんに直接負けてしまって。その時にふと思っちゃったんですよ。あの時にnew Wild Orderを辞めてたのは正解なのか、それとも不正解なのかって」

──自分の行動に疑問が湧いてしまったと。

▼熊ゴロー「そうなんですよ。土肥熊としては結果を残したんですけど、俺個人は果たして成長しているのかって、そんな感情を抱いちゃったんですよね。そんな時に6月4日の君津大会でまた征矢さんたちが持っているUWAのベルトに挑戦して、ジェイとイケメンさんのアシストもあったんですけど、なんとか僕が征矢さんから勝つことができたんですよ。『これは絶対まぐれじゃない』、『俺の力も絶対伸びてきてる』って思ったんですけど、この間の6月24日の清水大会のUWAのタイトルマッチで、また僕が征矢さんにフォール負けをしてしまって……。そんなこともあって、『やっぱり勝ったのはまぐれだったのかな……』って思っちゃったんですよね」

──ワイルドを抜けたのが正解か、不正解かでグラグラ揺れてしまったんですね。

▼熊ゴロー「そうなんですよ。ただ、ずっと一緒にやってきた人だし、同じようなパワーファイターだし、超えなきゃいけない壁だっていうのはワイルドにいた時からずっと思っていましたからね。まあ、何回かシングルをやっているんですけど、いつもボコボコにされてきたし、結局タイトルマッチで勝てたのもジェイとイケメンさんのアシストがあってのものだったんで、そういう意味ではグランプリの1回戦では僕自身の手でキッチリとケリをつけなきゃいけないと思っています。熊ゴローはこんなに成長しましたよ、というところを見せたいですね」

──征矢選手を超えて、自身でも成長しているという確信を得たいし、征矢選手にも成長の証を見せたいということですね。

▼熊ゴロー「そうなりますね。だから、僕はトーナメントの先のことよりも、まずこの1回戦にすべてを懸けています。じゃないと、自分がこの1年間やってきたことのすべてが不正解になっちゃうんで。正解にするためにも勝たなきゃいけないなと思っています」

──それだけ征矢選手は熊ゴロー選手にとって特別な存在なんですか?

▼熊ゴロー「デビューした頃からいろいろなところに連れて行ってもらったりしましたし、お世話になった先輩なんで特別な意識はありますね」

──最近は記者会見で訳のわかんないことをしゃべったり、似てきていますよね。

▼熊ゴロー「いやいや! 僕の場合はちゃんとしゃべろうとしているんですけど、頭の回転が悪いのでしゃべってても自分でもわかんなくなってきちゃうんですよ。僕の場合は本当に頭がヤバイだけなんで(笑)」

──頭の問題でしたか(笑)。

▼熊ゴロー「パートナーの孝司さんにいつも言われるんですよ、『おまえ、改めて見るとおかしい』って(笑)」

──でも、征矢選手からは実際にフォールも取っていますし、超えられるという手応えはあるんじゃないですか?

▼熊ゴロー「たぶん前にシングルをやった時に比べて、僕も筋力が増えていますし、パワー自体が上がっていると思うんですよね。体重も増えましたし、あの頃と同じようにはならないですね。僕の中では現状では直線的なパワーでは同等ぐらいにはなっていると思うんですよ。もしかしたら、一瞬の力だったら僕のほうがあるんじゃないかなっていうぐらい充実したトレーニングをしています。だから自信はあるんですよね」

──なるほど。パワーファイター同士、これまでトレーニングで培ってきたパワーをぶつけ合うということですね。

▼熊ゴロー「僕みたいなタイプは作戦を立ててもうまくいかないですからね(笑)。思いっきりぶつかって、正面衝突でいきますよ。それで倒せたら僕自身も納得できるし、お客さんもそういうぶつかり合いを求めてるんじゃないかなって思うんですよね。力と力の試合をしたうえで、僕が勝利しないとダメだなと思っています」

──でも、その直線的なファイトを土肥選手とのタッグでこの1年間、磨き上げましたよね。

▼熊ゴロー「そうですね。2人とも同じような体型なのでやりやすかったですね。あとやっぱりたくさんの経験を積めたので。筋力がアップしても経験を積めないと実際の試合にそのパワーを活かせないじゃないですか? そういう意味で大きな舞台を一緒に経験できたのは大きいですね」

──なるほど。それで、もし熊ゴロー選手が1回戦を勝ち上がったとすると、準決勝はイケメン選手と土肥選手の勝者との対戦になるんですよ。

▼熊ゴロー「ああ、土肥熊対決なのか、イケメン熊対決なのか……。お客さんはどっちを見たいんですかね?」

──でも、今この時点で土肥熊対決をやりたいという希望はないですか?

▼熊ゴロー「土肥熊対決としては4月23日の川口大会でリザルト選手権でやったんですけど、しんどかったですね。思いっきりグーパンチをされましたからねえ(笑)」

──パートナーにも容赦なし(笑)。

▼熊ゴロー「K-1の梶原(龍児/K-1総本部代表)さんいらっしゃるじゃないですか? 梶原さんの腕がしびれるぐらいの威力のあるパンチをアゴに食らいましたからね(笑)。まあ、そういう体力的なことを考えたらイケメンさんのほうがいいですけど、熱い試合をっていうことを考えたら、やっぱり土肥熊対決なのかなと思います。まあ、どっちでもいいです。とりあえず1回戦を超えなきゃいけないんで。征矢さんが高すぎる壁なのかわからないですけど」

──まずは目の前の征矢学だということですね。

▼熊ゴロー「その壁を飛び越えるのか、あるいはぶち壊すのか? まあ、とにかくがんばりますよ」

──そうすると、優勝とか横浜文化体育館大会のメインに立つとか、そういう先のことまではまだ見てないという感じですか?

▼熊ゴロー「見ていないわけじゃないですよ。現チャンピオンには僕もあれだけ挑発されているんでね。結構偉そうにいろいろ言っているじゃないですか? 『第1試合でぬるい試合やってんじゃねえ』とか言われましたからね。ぬるい試合に見えちゃったのかなって思って」

──そこは納得がいかないと。

▼熊ゴロー「まあ、彼も去年は相当悔しい思いをしているんでね。そういう悔しさがあるから、俺が文体の大会を盛り上げてやるって思いで、僕らにもああいう口の利き方をしているんでしょうけど、もし僕が彼の前にたどり着けば、それ以上の思いをもって彼を倒しますよ。たしかシングルマッチの通算成績では僕のほうが勝っているはずなんでね。もう2年ぐらいシングルをやってないんで、彼もそういう都合の悪いことは忘れちゃってるんでしょう。だから、もう一度ガツンとやって、思い出させてやろうかなって思ったりはしています」

──芦野選手とは同期じゃないですか? 向こうのほうが一歩先に進んでいる現状をどう思っているんですか?

▼熊ゴロー「どうなんですかね? お客さんからもよく言われるんですよね。『一歩以上、先にいかれているね』って。ただ、僕もタッグのベルトを取ってるし、タッグとシングルでシングルのほうが上みたいな言い方をされるのは心外ですね。タッグのほうが絶対に難しいし、ベルトの価値としては同等だと思っているんで。だから、そこを試合で見せないといけないなって思っていますね。ただ、さっきも言いましたけど、とりあえずは1回戦を突破しないと」

──まず、征矢学という難関を突破しなければたどり着けないですもんね。

▼熊ゴロー「まあ、べつに2回戦が楽な試合というわけではないんですけど(笑)。1日3試合ですもんね?」

──優勝するには1日で3回勝たないといけないですね。

▼熊ゴロー「しんどいですよね。体力保つかなあ……」

──会社はリングの板が保つかなって思っているんじゃないですか?(笑)。

▼熊ゴロー「いやいや! それは会社に多めに買ってもらって、僕の試合が終わるたびに板を交換してもらいますよ(笑)。まあ、とにかく自分が選択した行動を正解にするために、1回戦で征矢学を倒し、トーナメントで優勝します。文体で同期の芦野が待っているんでね。そこでガツンとあいつをぶちのめして、僕がW-1のトップに立とうかなと思っています」

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