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7/11【新日本】2度目のG1へYOSHI-HASHIがキックボクシング練習を公開、ノブ・ハヤシトレーナーも太鼓判

 『G1 CLIMAX 27』(17日開幕)に出場するYOSHI-HASHIが11日、東京・世田谷区野毛の新日本道場で練習を公開。トレーナーのノブ・ハヤシ氏を相手にミット打ちするなど、普段行っているキックボクシング練習の一端を披露し、「出るかもしれないし、出ないかもしれないし、それは公式戦の時にみてください」と打撃技を武器として活用する可能性を示した。

 今夏、YOSHI-HASHIは2年連続2度目のG1出場を果たす。初出場となった昨年はケニー・オメガ、EVIL、中嶋勝彦を破ったものの、3勝6敗でBブロック最下位に終わった。「去年は3勝だったんですけど、それ以上にいって、今年は最後の両国まで絶対残ってやろうと思ってます」と誓うYOSHI-HASHIは、これまで見せてこなかった一面をこの日の公開練習でお披露目した。

 それはキックボクシングだ。中邑真輔の勧めで約3年前から神奈川・川崎市溝の口にある「インスパイアードモーションキックボクシングスタジオ」に通い、密かに打撃技術を磨いてきた。当初は慣れない打撃に戸惑ったというが、元K-1ファイターであるハヤシ氏の指導のもと練習を重ね、「自分がやったことないスキルが少しずつ補えてるっていう部分では凄く自信になっていってますね」と言えるほどになった。

 この日の公開練習ではシャドーボクシングと2分2ラウンドのミット打ちを披露。ハヤシ氏が持つミットにストレート、フック、アッパーといったパンチや、ミドルキック、ハイキック、ヒザ蹴りなどの蹴り技を打ち込み、道場内に快音を響かせた。トレーナーのハヤシ氏は「段々動きがよくなってきて、巡業で回ってる時とかも個人的に練習されてると思うんですね。だからジムに帰ってきて受けると、また変わってる、よくなってる」とYOSHI-HASHIの打撃技術向上に目を細めるばかり。その威力に太鼓判を押したうえで、「体がごついんで、ヒザ蹴りとか相手を飛ばすぐらいのキックをやったらいいんじゃないかなと思ってます」とG1での使用を希望した。

 「ハイキックとかそういうのはもしかしたら出るかもしれないです。それはG1で出るかもしれないし、出ないかもしれないし、それは公式戦の時にみてください」と自信をのぞかせながら話したYOSHI-HASHI。7・17札幌大会での初戦の相手は打撃を得意とする永田だ。ここでキックボクシング特訓の成果が見られるかもしれない。密かに磨いてきた打撃技がG1初優勝の原動力となるか。

【公開練習におけるYOSHI-HASHI】
▼YOSHI-HASHI「もともと僕がキックボクシングに通い出したのは、10代の時から寝技とかしかやったことなかったので、打撃というのはやってみたいなっていうふうに思っていて。今ちょうど僕が通っているジムに昔、中邑真輔さんが通っていて、中邑さんから『やってみるといいよ』というふうにアドバイスをいただいて、そこから通ってます。オフの時に。巡業がある時とかはもちろん行けないんですけど、仕事がなくて空いた時間はいつもノブ・ハヤシさんにミット持っていただいたりとか、いろいろアドバイスをいただいたりしています」

――いつ頃から通っている?

▼YOSHI-HASHI「3年近く前ですかね、行き出したのは。その時は足が全然上がらなくて。全然、蹴りとかやったことなかったんで。でも徐々に足が上がるようになって。あと試合前のコンディションも行った時と行かない時で全然違うので。シリーズの前は時間がある時は絶対行くようにしてます」

――試合でキックボクシングの片鱗を見せたことがないが、公開練習で披露したということはG1で見せる?

▼YOSHI-HASHI「出るかもしれないですね、それは。もしかしたら出るかもしれないです」

――自信はある?

▼YOSHI-HASHI「自信はいろいろ教えていただくようになってから、だいぶというか、かなり自信はつきました。自分がやったことないスキルが少しずつ補えてるっていう部分では凄く自信になっていってますね」

――その中で一番自信がある技は?

▼YOSHI-HASHI「今やってることだったらスピンキックですかね、試合中に出す。ハイキックとかそういうのはもしかしたら出るかもしれないです。それはG1で出るかもしれないし、出ないかもしれないし、それは公式戦の時にみてください」

――ハヤシさんから見てYOSHI-HASHI選手の打撃について?

▼ハヤシ氏「YOSHI-HASHI選手が言ったように最初は僕がミットを持った印象だと、コンディション作りだけでやってるのかなって感じだったんですけど、段々動きがよくなってきて、巡業で回ってる時とかも個人的に練習されてると思うんですね。だからジムに帰ってきて受けると、また変わってる、よくなってるんで。この間も久々に帰って来られて受けたんですけど、蹴りとかよくなって。今日もびっくりしてます」

――YOSHI-HASHI選手の打撃のセンス、技術は?

▼ハヤシ氏「僕は試合で使ってほしいんですよ(笑) キックとかも。顔面によくないかもしれないけどパンチとか。ヒザ蹴りとかフックとか、体がごついんで、ヒザ蹴りとか相手を飛ばすぐらいのキックをやったらいいんじゃないかなと思ってます」

――それだけ破壊力があると?

▼ハヤシ氏「全然あります」

――初戦の相手である永田は打撃を得意としているが?

▼YOSHI-HASHI「そういった意味も込めて今日この公開練習をキックボクシングに選んだっていうのもあるので。そういった部分では自信を持って戦いにいこうと思ってます」

――2年連続2度目の出場となるが?

▼YOSHI-HASHI「去年は3勝だったんですけど、それ以上にいって、今年は最後の両国まで絶対残ってやろうと思ってます」

――中邑から「通った方がいい」とアドバイスされた真意は理解できた?

▼YOSHI-HASHI「そうですね。通い出してから、『行った方がいいよ』という意味はなんとなく僕にはわかってきたつもりですね。そういうのもあって去年G1出場できたのもつながったんじゃかなと。自分の中のステータスを増やして幅を広げたりとかっていう部分で凄くめちゃくちゃ役に立ってますね。コンディション作りもそうですし。最初の動き出しの動作ですね。プロレスにはないものがいっぱいあるので。中邑さんのアドバイスを聞いて、通ってよかったなと今凄く思ってます。ノブ・ハヤシさんもいろいろ…ミット打ちもいろんな方のミット打ちやらせていただいたんですけど、ノブ・ハヤシさんのが一番きついですね。今日は2分で刻んだんですけど、だいたい3ラウンド、3ラウンドみたいな感じでやってるんですけど、もう1ラウンドでめちゃくちゃ息が上がります。そういうのをやっていただいて、試合前にやると凄い自信になります」

――G1で個人的に楽しみにしている対戦は?

▼YOSHI-HASHI「普段やってないのは、去年タッグで対戦したんですけど、CHAOS。オカダは別ブロックなんですけど、僕と石井さん、後藤さんが同じブロックで。後藤さんにいたってはシングル初対決なんですよ。後藤さんがCHAOS入る前、本隊の時、インターコンチ巻いてる時から僕は後藤さんとシングルやらせろとずっと言ってたんで、その願いがようやくかなったなって感じで凄く楽しみにしてますね。石井さんに関しては昔、LION'S GATEの前に『Leonis』っていう若手の(大会が)、僕がまだデビューして間もない頃にあったんですよ。それで一回だけシングルやってるんですよ。それ以来やってないんで、そういった部分ではその時やった僕と今の僕、どれだけ幅が広がったか、そういう部分では一番測れる相手だと思うんで。これだけシングルやってない期間があるんで。だから凄く楽しみですね。あとは内藤哲也ですね。僕、今年の7月6日でデビューしてようやく9年経ったんですけど、ちょうど9年前の後楽園ホールの僕のデビュー戦、覚えてる人って記者の方でも何人いるかわからないと思うんですけど、2008年7月6日、後楽園ホールの第0試合、後楽園ホールで僕のデビュー戦の相手が内藤哲也でした。その相手と9年後、同じ後楽園ホールで今度はメインイベントです。その9年でどれだけ変われたか。たぶん、もしかしたら内藤哲也もそのことを覚えてるかもしれないですよね。9年前、後楽園ホールで僕のデビュー戦の相手をしたっていうのは覚えてるかもしれないですけど。そういった意味で僕自身は今度の後楽園ホールは凄く重みがあるというか、今はメインでやるんだなってちょっと興奮してますね」

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