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7/12【MASTERS/W-1】馳が7・26後楽園で11年ぶり復帰 武藤プロデューサーが発表

 武藤敬司プロデューサーが12日、WRESTLE-1後楽園ホール大会の試合前に会見し、7・26後楽園大会『PRO-WRESTLING MASTERS』で藤波辰爾&長州力と組んでグレート・ムタ&ザ・グレート・カブキ&TNTと対戦する「X」として馳浩が11年ぶりに復帰すると発表した。

 MASTERS第2回大会となる7・26後楽園。メインイベントは藤波&長州&Xとムタ&カブキ&TNTが対戦する「プロレスリング・マスターズ集結!“魔界の達人"見参! スペシャル6人タッグマッチ」だ。武藤プロデューサーはカード発表時、Xについて「25年前、30年前は一線で頑張っていた選手」と説明していたが、この日、盟友・馳であることを発表した。

 前文部科学大臣・馳は2006年8月の引退試合以来、11年ぶりのリング復帰。ムタとは90年9月、92年12月に新日本のリングでシングル対決し、血みどろの戦いを繰り広げた。ムタ&TNTとは91年7月、佐々木健介とのハセケンタッグで対戦。武藤プロデューサーとはIWGPタッグ王座を2度戴冠し、93、94年とSGタッグリーグ戦2連覇も成し遂げた仲だ。

 盟友の復帰を導いた形の武藤プロデューサーは打診に際し、議員会館に馳を表敬訪問。「両国でやった引退試合のリング上で『大臣になったらまた戻ってくる』と公言してるんですよ。俺、ちゃんと覚えていて、映像もちゃんと残っていて、本人もそれをしっかり自覚していまして、政治家たる者うそはつけないもの」と口説き落としたという。「ブランク11年、ジャイアントスイングで11回は回したいと今、勝手に俺が言ってるんですけど、それ以上回してくれるんじゃないか」と期待を込めた武藤プロデューサーは、往年のムタvs馳戦を振り返りつつ、「あの時も大量の血を流してたよな馳。国会議員が血だらけになっていいものなのか」と代理人として当時の再現をほのめかした。

 気になるのは馳のコンディションだが、武藤プロデューサーは「非常にコンディションはよさそうで、議員会館って地下にトレーニングジムがあるらしいですよ。もしかしたら俺より練習してるんじゃないか」と証言。プロレスラーとしてプライドの高かった馳だけに、当日は万全で11年ぶりのリングに上がるはず。「我ながら非常にセンスのいいマッチメークだと自負しております」と武藤プロデューサーが胸を張ったように、馳の復帰もあって、今回も90年代の熱が再現されることになりそうだ。

☆7/26(水)東京・後楽園ホール『PRO-WRESTLING MASTERS』18:00開場、19:00開始

▼FIRST MASTERS スペシャルシングルマッチ
大矢剛功
(1/15)
リッキー・フジ

▼ルチャマスター・ザ・ベスト スペシャル6人タッグマッチ
FUJITA
MAZADA
NOSAWA論外
(1/30)
SATO
獅龍
ザ・グレート・サスケ

▼WONDERFUL MASTERS WORLD スペシャルタッグマッチ
佐野巧真
獣神サンダー・ライガー
(1/45)
冨宅飛駈
藤原喜明

▼MASTERS BATTLE!平成維震軍vs大日本プロレス スペシャル6人タッグマッチ
岡林裕二
関本大介
グレート小鹿
(1/60)
齋藤彰俊
AKIRA
越中詩郎
with青柳政司

▼プロレスリング・マスターズ集結! “魔界の達人"見参! スペシャル6人タッグマッチ
TNT
ザ・グレート・カブキ
グレート・ムタ
(1/無)
馳浩
長州力
藤波辰爾


【会見の模様】
▼武藤「本当は以前から決まっていたんですが、ちょっと本人の事情があってですね、公表ができなかったということでXで。本当はこっちとしてはね、公表したかったんだけど、本人の事情がありましてXとしてでしか発表できなかったのが、ついに許可が出て発表できて非常にうれしいです。これで全てのマッチメークが決まりました。先日、実は議員会館にちょっとお邪魔して、馳先生と会ったんですけど、非常にコンディションはよさそうで、議員会館って地下にトレーニングジムがあるらしいですよ。もしかしたら俺より練習してるんじゃないかというような状況で、何か燃えてました。たぶんブランク11年、ジャイアントスイングで11回は回したいと今、勝手に俺が言ってるんですけど(笑)。それ以上回してくれるんじゃないかななんて思ってます。これで全てのマッチメークが決まりました。我ながら非常にセンスのいいマッチメークだと自負しております。長州、馳の師弟コンビ、そして対するグレート・ムタvs長州っていうのはなかなか因縁があり、グレート・ムタvs馳ももちろん因縁がありますし、90年代の人間模様というか、時を経て、またどういうファンタジーなのか、リアルなのか、とにかく7月26日ぐらいは非常に暑い夏だと思いますので、その暑さを吹き飛ばすような試合をみんながしてくれると思いますので、期待してください」

――どうやって口説いた?

▼武藤「実はですね、彼の引退試合、両国でやった。引退試合のリング上で『大臣になったらまた戻ってくる』ということを公言してるんですよ。俺、それをちゃんと覚えていて、映像もちゃんと残っていまして、本人もそれをしっかり自覚していましてですね。政治家たる者あんまりうそはつけないわけで、そこを突っついてみました」

――初期のムタにとって馳はライバルだったが?

▼武藤「今のグレート・ムタの日本での形というのは馳戦で決まったからね。あそこでヒール像が作り上げられて、あそこが分かれ道だったんですよ、広島での馳浩戦がですね。あの時もいっぱい大量の血を流してたよな馳。国会議員が血だらけになっていいものなのか」

――馳はこのカードについて何か言っていた?

▼武藤「ちょっと嫌がってたよ。『これはもしかしたら俺が一番働かざるを得ないな』というような言い方をしてたような気がするな。この長州-馳のラインって本当に二度と見れるかどうかわからない、凄くいいもののような気がするんだよね。もちろん藤波ー馳もね」

――全カードがそろい満足度は?

▼武藤「まあまあ最高じゃないですか。ちゃんとコンセプトがしっかりしていてですね。知ってる? このリッキー・フジvs大矢って。リッキー・フジって俺の一番近い後輩だからね。大矢もその次だよ。これは俺の中で裏メインイベントだよ。セミファイナルが成り行きでこういうふうになって、聞くくところによるとひそかにギネスを狙ってるらしいよ、小鹿さん。これはMASTERSで実現させてやるぞ」

――ムタは馳に対してどのように言っている?

▼武藤「今、自民党追い込まれてるから、もしかしたらベビーフェースになるんじゃないかな。まぁ、その日は政治色を一切忘れてみんなでいい空間作るよ」

――TNTについては?

▼武藤「このへんの体調は俺、全然わからない。来てからのお楽しみだよ。太ってるのかやせてるのか。TNTとグレート・ムタが組んで馳&健介とやってますよ」

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