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7/12【全日本】諏訪魔の呼びかけに雷陣明の化身・KIYOSHIが魔界から降臨 大仁田との爆破マッチ出撃に合意

 諏訪魔の呼びかけを受けて雷陣明の化身・KIYOSHIが12日、神奈川・横浜市某所に魔界から降臨。大仁田厚との電流爆破デスマッチ出撃に合意した。

 敵地7・16横浜大会に乗り込む諏訪魔は青木篤志&Xと組んで大仁田&雷神矢口&リッキー・フジとの電流爆破デスマッチに出陣する。気になるパートナーXについて、諏訪魔は7・9千葉大会で「俺の中に思い当たる、どうしてもあの男を呼び出したいというのがある。それは今日、試合終わったら魔界に連絡を取りたい」と発言していた。

 そしてこの日、魔界とのコンタクトに成功したという諏訪魔は“魔界の住人"から指定された場所に青木を伴って訪れた。そこは全日本道場近くのとある神社。若手時代にここで合同練習を行っていた場だ。境内へと向かう急な階段は100段以上もあり、当時ここをダッシュで登る過酷なトレーニングで下半身を鍛えた。

 その階段を登った諏訪魔と青木は境内へと足を踏み入れたが、そこに人の気配はなく不気味に静まり返っていた。とそこへ赤い人影が現れた。KIYOSHIだ。諏訪魔の呼びかけに応え、久しぶりに魔界から降臨してきた。

 KIYOSHIは海外遠征に旅立って以来、消息を絶っている雷陣の化身。2009年9月、2010年3月と全日本に参戦し、同年4月のチャンピオン・カーニバルにも出場している。諏訪魔と雷陣は2004年デビューの同期生。新人時代から苦楽をともにし、しのぎを削ってきた間柄だ。そしてこの日、魔界の入口となった神社はともに練習した思い出の場所。二人の絆の深さを物語るようだ。

 かぶっていた頭巾を脱いだKIYOSHIは赤い顔面ペイント。両頬には「死」、「炎」の2文字があしらわれ、不気味そのもの。まるで大仁田を爆死させるとでも言わんばかりだ。ゆっくりと諏訪魔の元に歩み寄ったKIYOSHIは無言で右手を差し出す。当初は困惑していた諏訪魔も握手に応じ、大仁田との爆破マッチ出撃に合意。KIYOSHIは「オーニタ、ゴー・トゥ・ヘル」とだけ言い残し、魔界へと姿を消した。

 どうやら諏訪魔が思い描いていた魔界の住人とは別人だった模様。「ひょっとしたらあの男かなと思ったんだけど、まさかKIYOSHIとはね」と驚いたが、同期・雷陣との絆もあって「XはKIYOSHIでいく。結束固いメンツだと思うんでね。電流爆破なんか余裕だろ。心強いよ」と宣言した。諏訪魔自身、かつてKIYOSHIによって血祭りに上げられたことがあり、2010年のチャンピオン・カーニバル公式戦でも敗北。その怖さを誰よりも知っている。だからこそ「凶暴さは身をもって体験してるんで。誰を血まみれにしてくれるのか、凄く楽しみ」と期待しつつ、「俺は大仁田の首を獲りにいくよ。あとは暴れ回るだけ」と邪道狩りのみを見据えた。

 一方、青木はその日、ダブルヘッダーとなる。ハードヒット新木場大会に出場後、爆破マッチに臨む過酷な日程だ。それでも「どっちも気を抜くつもりはないし、むしろ正反対だからどっちにも集中できる」と毛色の違った戦いにも問題なし。レフェリーに名乗りを上げているケンドー・カシンの存在を不安材料に挙げながらも、「もともと三冠があって、前の日に(爆破を)やるってなって、俺がついてれば大丈夫でしょって思うけどね。諏訪魔さんのダメージを最小限にして勝って、三冠もっていうのが俺の中にはある」と翌日に大一番を控える諏訪魔をサポートする構えをみせていた。

【諏訪魔、青木の話】
▼諏訪魔「あの場所に呼び出されたから、何か意味があるのかなと思ったんだけど、そこに青木と行けたというのも時代の流れを感じるし、初心に戻れたというのもある。魔界の住人から呼び出されて、誰かわからなかったんだけど。ひょっとしたらあの男かなと思ったんだけど、まさかKIYOSHIとはね。驚いたな」

――思い描いていた魔界の住人とは違った?

▼諏訪魔「力になってくれるのは誰でもうれしいよ。KIYOSHIが何かやってくれるのかなと思うとね。昔やって、血まみれにされてるんでね。凶暴さは身をもって体験してるんで。誰を血まみれにしてくれるのか、凄く楽しみだね。あとKIYOSHI、久々に会ったんだけど、赤かったんでね。そこはEvolutionカラーの青で来るんだろうなって勝手に思ってるんだけどね。こんな時に赤く来るのもKIYOSHIらしいなと(笑)」

――これで対大仁田の布陣が出来上がったと?

▼諏訪魔「XはKIYOSHIでいく。結束固いメンツだと思うんでね。電流爆破なんか余裕だろ。心強いよ」

――その中で諏訪魔選手は大仁田の首を狙うと?

▼諏訪魔「俺は大仁田の首を獲りにいくよ。あとは暴れ回るだけだね」

――初体験の爆破に対する恐怖心は?

▼諏訪魔「どんぐらいのダメージがあるのかまったく想像つかない世界なんでね。体の頑丈さがどこまでぶっ壊されるのか楽しみにしてますよ」

――青木選手はその日、ハードヒット新木場大会とダブルヘッダーになるが?

▼青木「ホントどっちも過酷だからね。まったく正反対でしょ。結構みんな気づいてないよね。でも別に俺、どっちも気を抜くつもりはないし、むしろ正反対だからどっちにも集中できるし。たぶんハードヒットの方が先だから、蹴られてじん帯切られないようにしますよ。ケガだけはしたくないし。ケガしないのはもちろんだし、そのあと爆破やるんだったら、それなりの覚悟と気持ちで挑まないと大怪我につながるんでね。次の日、諏訪魔さんの三冠とかいろいろあったけど、もともと三冠があって、前の日にやるってなって、俺がついてれば大丈夫でしょって思うけどね。諏訪魔さんのダメージを最小限にして勝って、三冠もっていうのが俺の中にはあるから。もちろん自分の試合もあるけどね。サポートもしつつ自分のやりたいこともやりつつ、ある意味パーティーですよ、あの日は。そのぐらいの気持ちで挑みます。ただ気になるのがレフェリーに名乗りを上げている男がいるんで。その人が敵になるのか味方になるのか、それとも中立で裁くのか、そこらへんも大仁田選手の周りには何が起こるかわからないものがたくさんあるんで、そういうのも気を張って挑みたいと思います」

――KIYOSHIと初対面だったが印象は?

▼青木「印象というか、意志の疎通が取れるか僕は不安ですね。噂でしか聞いたことのないKIYOSHIが目の前にいて。僕からすれば本当にこれがKIYOSHIかどうかもわからないんで。本物を知らないんで(苦笑) そういう意味ではいいんじゃないかな。諏訪魔さんと通じてるものがあるんであれば、俺はサポートするだけだし、邪魔するつもりもないし。力を貸してくれるんであれば、全力で力を合わせて挑みたいと思ってます」

▼諏訪魔「俺からすると(青木を横浜で)待ってる立場だし、本当に間に合うのかという思いがあるんでね。KIYOSHIはどこから来るのかわからないし。あとケンドー・カシン、青木は不安がってるけど、俺は味方だと思ってるんで。チーム湘南台だからね。信じてますよ。じゃないと来てくれないよ」

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