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7/13【WRESTLE-1】クルーザー、リザルト、UWA6人タッグの3大タイトルマッチ 7・16大阪・平野区で開催

 WRESTLE-1は13日、東京・大久保のGSPメディアセンターで会見し、7・16大阪・平野区大会の全カードを発表。WRESTLE-1クルーザーディビジョン、WRESTLE-1リザルト、UWA世界6人タッグの3大タイトルマッチ開催が決まった。

 WRESTLE-1 GRAND PRIXを終えたW-1の次回大会は7・16大阪・平野区大会。この日、3大タイトルマッチの開催が決まった。クルーザーディビジョン王座には元王者でもあるアンディが挑戦する。7・12後楽園大会で8人タッグながら王者・MAZADAをピンフォールし、挑戦を決めたアンディは5・4後楽園大会でMAZADAにベルトを奪われて以来、2ヶ月ぶり3度目の戴冠を狙う。

 これまでMAZADAとはクルーザーベルトを巡って何度も対戦。互いに手の内を知り尽くしているといっていい。「毎回毎回、読み合いなんで、もう考えないことが一番いいかなと思う」とアンディはあえて出たとこ勝負で臨むつもり。「無差別級のベルトがこの団体で一番と思ってるかもしれないですけど、僕の中ではこのクルーザーのベルトが一番」と思い入れを口にしたうえで、「(クルーザーの)中心でありたいというか、もう中心だと思ってます。ベルトがメインではなくて、自分がメイン」と言い切り、頂点返り咲きを見据えた。

 初代リザルト王者・土肥孝司にはACEの伊藤貴則が挑戦する。伊藤はW-1GPで準決勝敗退に終わったものの、一回戦で近藤修司から大金星を奪取。「格上の人に勝ったということで、シングルのベルトを狙ってもいいかなと思った」と負傷欠場中に新設されたリザルトのベルトに照準を絞った。王者・土肥に「若手のベルトとか聞きましたけど、土肥さんもキャリア5、6年になると思うんで、そろそろ若い僕に譲ってもらおうかなと」と迫った伊藤は、「勢いと若さとパワーで勝ちたい」と地元・大阪でのシングル王座初戴冠を誓った。

 一方、王者・土肥は4度目の防衛戦。「今までのチャレンジャーの中では一番おいしそうだなという感じ」と伊藤を評しつつ、「それでもペロリといきたい」と返り討ちに自信満々だ。伊藤の蹴り技を警戒する一方で、経験不足とスタミナ不足を指摘。「スタミナに関しては俺の方が全然自信あるって感じ」と豪語した土肥は現在まだ27歳で、「20代のうちはリザルト初代王者としてずっと防衛しようと思ってます」と長期政権を視野に入れた。

 UWA世界6人タッグ王者・征矢学&NOSAWA論外&タナカ岩石に挑戦するのはカズ・ハヤシ&鈴木鼓太郎&頓所隼だ。カズが頓所をパートナーに指名して組まれたもの。プロレス学院1期生の頓所だが、同期だけでなく後輩たちの後塵を拝している感が否めない。それでも頓所から危機感を感じないカズは「今10代でまだいろいろ吸収できるこの時期に飄々とする術を覚えちゃったら、ずっとそんな感じで終わる可能性もあるし、気づくのが早ければ早いほど彼の成長を加速させる」と現状打破へ向けた奮起を促すべくパートナーに抜擢した。カズの思いを聞いた頓所は自分のふがいなさを実感しつつ、「試合してても自分の中で感情が爆発しきってないのかなと思うんで、この試合で感情を爆発させたい」と期待に応える構えをみせていた。


☆7/16(日)大阪・平野区民ホール『WRESTLE-1 TOUR 2017 SYMBOL』12:30開場、13:00開始

▼エキシビションマッチ
佐藤嗣崇
vs
皇壮馬

▼シングルマッチ

vs
神威

▼6人タッグマッチ
正岡大介
三富政行
熊ゴロー
vs
ダイナ御堂
近藤修司
河野真幸

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ前哨戦
吉岡世起
稲葉大樹
黒潮“イケメン"二郎
vs
立花誠吾
児玉裕輔
芦野祥太郎

▼UWA世界6人タッグ選手権試合
[挑戦者組]
頓所隼
鈴木鼓太郎
カズ・ハヤシ
(1/60)
タナカ岩石
NOSAWA論外
征矢学
[第58代王者組]
※征矢&論外&岩石初防衛戦

▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ
[挑戦者]
伊藤貴則
(1/60)
土肥孝司
[初代王者]
※土肥4度目の防衛戦

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ
[挑戦者]
アンディ・ウー
(1/60)
MAZADA
[第9代王者]
※MAZADA2度目の防衛戦

【会見の模様】
▼アンディ「昨日8人タッグマッチでしたけど、チャンピオンのMAZADA選手から直接勝って、次は俺が挑戦かなと思って、俺に挑戦させてくれと会社に言ったところ、来月の後楽園大会ぐらいかなと思ってたら、3日後の大阪大会になりました。今年、MAZADA選手とベルトを巡って3回ぐらいやってますけど、3日後は必ず勝ってベルトを取り返します」

――手の内は知り尽くしているが、王者・MAZADAを攻略する自信はつかめている?

▼アンディ「毎回毎回、読み合いなんで、もう考えないことが一番いいかなと思うんですね。その時の直感とか。よくなるか悪くなるかわかりませんけど、その時の自分の直感を信じて戦いたいと思います」

――3日後で調整期間がない中での挑戦となるが?

▼アンディ「この前もフランスのジャパンエキスポで4日で8試合というのがあって、帰ってきて次の日が後楽園ということで、体調大丈夫かなと思ったら、意外と体調もよくて、今も体調いいんで、16日は万全のコンディションで臨めると思います」

――クルーザーベルトにかける思いは?

▼アンディ「無差別級のベルトがこの団体で一番と思ってるかもしれないですけど、僕の中ではこのクルーザーのベルトが一番やと思ってるし、一番輝かせられるベルトだと思います」

――吉岡がアンディ選手が獲ったら次は俺にやらせろとアピールしていたが?

▼アンディ「僕は対戦相手は誰でもいいんで、ベルトを獲ったらベルトを活用して、いろんな熱い試合をどんどんしていきたいですね」

――クルーザーは自分が中心でありたいという気持ちが強い?

▼アンディ「中心でありたいというか、もう中心だと思ってます。ベルトがメインではなくて、自分がメインで、それでベルトがあるという感じですかね」

――MAZADAには「感情が伝わらない」など辛らつな言葉を浴びせられてきたが?

▼アンディ「試合中そこにフォーカスしすぎると、結果がついてこなかったり、どっかで力が入らなかったりするんで、今回は普通の自分のニュートラルな感じで、その時思いついたことを全力でやるだけです」

――大阪でのクルーザー王座戦は勝率もいいが?

▼アンディ「まぁ負ける気はしないですね」

――前回のタイトルマッチ以上に進化している部分は?

▼アンディ「まぁ、あるとは思いますけど、それはやってみないとわからない部分もありますね。それは自分でも楽しみです」


【会見の模様】
▼土肥「俺はこのリザルト、初代王者になってから、いつでも、どこでも、誰とでもタイトルマッチをやると宣言しておりましたので。どんな経緯でこのタイトルマッチが決まったのかわかりませんが、承諾しました。で、場所が大阪ですね。平野区民ホールというところで。たぶん彼の地元に近いところで、彼が応援されるような場所であると思うんですけど、そういうのも含めて、それぐらいのハンディもいいのかなと思います」

▼伊藤「昨日のWRESTLE-1 GRAND PRIXで準決勝で河野さんに負けてしまったんですけど、負けたことによって俺の横浜文体のメインというカードがなくなってしまったんで、次、何か僕が挑戦できるというか、何か取れないかなと思ったらリザルトがあったんで。近藤さんにも勝ってるんで、文句ないかなということで挑戦させてもらうことにしました」

――伊藤選手は近藤を破っているが、脅威に感じる部分はある?

▼土肥「印象としてはこれ4度目の防衛戦なんですけど、今までのチャレンジャーの中では一番おいしそうだなという感じですかね。僕よりも体重たぶん10キロぐらい重いですし。それでもペロリといきたいなと思います」

――近藤を破ったことでシングルベルトが今まで以上に見えてきた?

▼伊藤「格上の人に勝ったということで、シングルのベルトを狙ってもいいかなと思って。このリザルトのベルトできた時、僕、欠場してたんで、トーナメントも出れてないし。なんですか、若手活性化? 若手のベルトとか聞きましたけど、土肥さんもキャリア5、6年になると思うんで、そろそろ若い僕に譲ってもらおうかなと思いました」

▼土肥「俺も意外と若いぞ」

▼伊藤「いやいや僕まだ23歳。キャリアもまだ1年経ってないです」

▼土肥「俺も一応、平成生まれなんで。20代のうちはリザルト初代王者としてずっと防衛しようと思ってます」

――GPの連戦のダメージは?

▼伊藤「さすがに3日後になるとは僕も思ってなかったんで、昨日の連戦はだいぶ体にはダメージがあるんで。試合までには万全の状態に整えて臨みたいと思ってます」

――地元・大阪でのタイトルマッチについては?

▼伊藤「そうですね。自分の出身は大阪なんで、応援に来てくれる友達やら知り合いもたくさんいてると思うんで、その応援もパワーにして、このリザルトチャンピオンを獲りたいと思ってます」

――タッグ王座を巡って戦ってきたが、お互いに警戒する点、勝っている点は?

▼土肥「実際、タッグの選手権を2回やってるんだけど、そんなに触ってないというか、お互い。ただ月並みですけど蹴りは強烈ですよね。あとでかいし。ただ経験はそこまでないと思うし、昨日の試合もチョロっと見たところではスタミナがかなり不足してるかなと思うんでね。スタミナに関しては俺の方が全然自信あるって感じですね」

▼伊藤「自分は蹴りとパワーと勢いでは土肥さんより勝ってるんじゃないかなと。土肥さんはスタミナとパワーもありますし、体型の割にスピードもあるんで、自分は勢いと若さとパワーで勝ちたいと思います」


【会見の模様】
▼カズ「UWA、パートナーに頓所選手を指名させていただきました。一緒にやろうということです。彼の同期に立花選手がいて、後輩に伊藤、タナカ岩石がいて、結果出せずに負けて、焦るわけでもなく、彼の性格というのをずっと一緒にいてわかるんですけど、何でも器用にこなしちゃうんですよね。最初にプロレス学院第1期生として入った時から器用な子だなというのはわかってたんですけど、その器用があるからなのかな? 何でもうまくはできちゃうんだけど、次にいくためのステップというか、心から出てくる負けたくないとか、勝ちたいとかっていう感情になるわけですよ。たぶん僕はここまで深い話をしてないんだけど、たぶんこういうふうなストレスをかけられることも、もしかしたら嫌かもしれない。俺は俺でやっていくみたいな。このペースを崩されるのは嫌かもしれないけど、僕が考えるのは、自分で作らなくてもね。周りがでかい壁を作ったらヒョイヒョイヒョイって登っちゃうような奴だなと思って。だからあえて歴史あるUWAチャンピオンシップ、彼をパートナーとしてやっていきたいなと。そして彼自身もわかっていない彼の本当の実力というか、そういうものを発揮させてもらいたいなと思います」

▼頓所「昨日の後楽園ホール大会の試合後、バックヤードでハヤシさんに控室に連れて行かれて『UWA一緒に組もう』と言われました。ハヤシさん、鈴木鼓太郎さんと組むということでめちゃめちゃチャンスだと思うんで、このチャンスを必ず活かしたいと思います」

――頓所選手の発言を聞いても印象は同じ?

▼カズ「きっとこの会見に向けて彼なりに考えてきたことを今、そのまま並べたんだろうなというような感じですね。いいんですよ。ちょっと僕のこの言葉を聞いて、何かしらひねりの効いた彼なりの思いというのを聞きたかったのはもちろんあるんですけど(苦笑)、だけど彼はそういうふうな感じの人間なんで。ただ、これはある意味、凄い天才と天才じゃないところの狭間のところがあるんで、僕はそこを楽しみにしています」

――ACEの同期、後輩が結果を残していく中で自分の現状についてどう考えている?

▼頓所「そうですね。同期にも負け、後輩にも負け、めちゃくちゃ自分がふがいないっていう、それだけですね。はい」

――相手に岩石がいるが意識する?

▼頓所「めちゃくちゃ意識してます。岩石にもシングルマッチだったり、タッグマッチでも負けてるんで、めちゃめちゃ意識してます」

――カズ選手からパートナーに指名されて、何を期待されているのか理解している?

▼頓所「試合してても自分の中で感情が爆発しきってないのかなと思うんで、この試合で感情を爆発させたいですね」

▼カズ「たぶんこれが頓所なんですよ。あとはリングですね。口ベタだし、表現する仕方もヘタクソだし、相手に何か伝えようと思った時に伝えられないし。それが頓所なんですよね。だからやっぱり俺が俺がっていう岩石にしたってそうだし、伊藤もそうだし、立花もそうだし、どんどん抜かれていく。あとは彼が勝らなくちゃいけないところはリングで結果を残していくところだと思うんですね。どういうふうな戦い方をしていくのかっていうのを僕は期待しているというかですね。何ていうんだろうな。昔の僕を見てるような感じですかね。だからやってくれるんじゃないだろうかなみたいな。そんな感じ」

――放っておけない?

▼カズ「遠回りしちゃいそうでもったいない。今10代でまだいろいろ吸収できるこの時期に飄々とする術を覚えちゃったら、ずっとそんな感じで終わる可能性もあるし、気づくのが早ければ早いほど彼の成長を加速させるわけですよ。だから今のうちにプロレスで表現するところを磨いてもらいたいというか、みせてもらいたいですね、この大阪で」

――その起爆剤としてUWAを選んだ?

▼カズ「そうですね。プレッシャーは出かければでかいほどいいので。自分にとってUWAって結構特別な思いがあるベルトなんですね。古いもので歴史があり、たくさんのエストレージャが巻いてきたんで。そういうプレッシャーをかければかけるほど、それを乗り越えた時、全然違う景色が見えるはずなんで。そういうものを味わってもらいたい」

――父親と息子ほど年齢差があるが?

▼カズ「お父さんいくつ?」

▼頓所「50…」

▼カズ「そうだよね」

――父親みたいな心境では?

▼カズ「父親みたいな心境? でもそうなのかもしれないね。結局、放っとけないんだろうな、きっと」

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