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7/18【全日本】小島退団時の悪感情は払拭 8・27両国での再会マッチへ諏訪魔「7年間やってきたものを思い切りぶつける」

 8・27両国大会で新日本・小島聡との一騎打ちが決まった諏訪魔が18日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。小島が全日本を退団した時に抱いた悪感情を払拭し、自ら希望して実現する一戦へ向けて、「やってきたものを思い切りぶつける」と宣言した。

 全日本45周年記念大会となる8・27両国。夏のビッグマッチへ向けて諏訪魔は「どうしてもやりたい相手がいる」と告白。それはかつての先輩でもある小島だった。

 小島とは諏訪魔が全日本に入門した当時、全日本のエースとして活躍していた。「目の上のたんこぶだったわけで、小島聡を倒すために頑張ってきたというのもあるからね。小島聡を倒すためにブードゥー・マーダーズに入ったっていうのがある」と言うように、当時の諏訪魔にとって壁のような存在だった。

 だが、小島は2010年に全日本を退団。この時、諏訪魔は「逆境から逃げた」と痛烈批判し、小島に対する怒りの感情を隠さなかった。当時の遺恨を清算するために対戦を希望したかといえば、そうではない。「そこから7年間経って、いろんなことを経験して、今思うことはやめた側の方が一方的に悪いわけじゃないのかなとかも思うし、事情がお互いにあるんだよなというふうに思う」と心境の変化を口にした。

 今、諏訪魔は全日マットでの戦いに加え、邪道・大仁田厚とも抗争を展開。先日は初の電流爆破デスマッチにチャレンジしたばかりだ。全日本に強いこだわりを持つ諏訪魔がこれまでにない戦いに身を投じたのも、「やっぱり面白い、面白かったねって言われることが正解なんだろうな」と気づき、「いろいろなことに挑戦して、何でもやってやろうなんていうふうに考え方が変わってきた」からだった。

 小島との再会マッチもその一環となる。45周年記念大会だからこそ、「時代の系譜というかさ、その中で小島聡という名前は残っているわけで、そのあとに俺もベルト巻かせてもらったりとかあるんでね。この45周年記念で小島聡とシングルでやるっていうことに関しても俺は意味、意義はある」と確信。「両国という舞台でやることに対して俺、ぜひやりたいなと思いますね。面白ければそれは正解だし」と話した諏訪魔は、「当時先輩だからね。やってきたものを思い切りぶつけたい」と言い切っていた。

【会見の模様】
▼諏訪魔「(※司会の奥田リングアナから意気込みを求められて)意気込みってお前、軽くそういうふうに言われるのも腹が立つというかね、人の気持ち考えろよって思うよ。言われた時点でね。そういう何ていうかな。俺は残った人間だし、出ていった人間と今回やるわけで、凄くデリケートな部分で。まぁ7年ぐらい前なのかな、小島聡が出ていったのが。その間にまぁいろいろあって、俺まだ全日本プロレスにいるんだけど、当時7年前を今思い返すと、何でお前やめんだよ? 逃げんのかよ? そんなことを強く思ってた。ただそこから7年間経って、いろんなことを経験して、今思うことはやめた側の方が一方的に悪いわけじゃないのかなとかも思うし、事情がお互いにあるんだよなというふうに思う。当時は俺、ガキみてぇにガーガー騒いでたななんていうふうには今思いますね。それはプロレスビジネスというふうに考えた場合は、そりゃやめた人間と残った人間がぶつかるっていうのは面白いかもしれない。それがプロレスなのかなという部分もあると思うけど。じゃあ残った人間とやめた人間、戻った人間がやるのは面白い。それを組む会社の意向があって、残った人間がそれを受けてやる気持ち、両方違うと思うしさ。そこはホント複雑だよね。ただ最近、俺自身もいろいろなことに挑戦して、何でもやってやろうなんていうふうに考え方が変わってきたんだけど。結局、このプロレス界で生きてきてるし、これからも生きていくわけで、プロレス界の常識というものがあるっていうのにも気づいたし、それが何かといったら、やっぱり面白い、面白かったねって言われることが正解なんだろうなというふうに最近思ってるんですよね。だから今回の小島聡との戦いを両国という舞台でやることに対して俺、ぜひやりたいなと思いますね。面白ければそれは正解だし、何だこれ?っていうふうに…何だこれ?は波紋が起きてるから、まだいいのかもしれない。誰にも話題にされないでスルーされるっていうのが一番失敗なんじゃないかななんて思うんでね。そんなことも考えず、当時先輩だからね。やってきたものを思い切りぶつけたいなと思いますよ。それと昨日の三冠、俺、負けちゃって獲れなかったんだけど、佐藤が防衛と。で、ジョーが負けて、青木も負けたんだよね。佐藤は鼻高々だし、相変わらず生意気なこと言ってるしね。どうしちゃったのかなって思うし。新木場で当たるっていうふうになってるし、そこはやり合うしかないかなと。Evolutionはみんなチャンピオンになるためにいるんで、そういうのを再確認しなきゃいけないのかなと思ってますね。そういう自分のリミット的な部分も整えて、万全のコンディションで両国の小島聡戦に自分の気持ちをぶつける。そういきたいと思います」

――「どうしてもやりたい相手」とのことだったが、一番の理由というのは?

▼諏訪魔「しがらみっていうね。俺自身いろんなことに挑戦していきたいって気持ちの中で、そこも引っかかってる部分でもあったし、逆に両国という舞台で戦うっていうのが一番いいんじゃないかなと思ったというのが理由ですね」

――当時抱いた感情はかなり薄まっている?

▼諏訪魔「いろんな事情があったんでしょう当時。若手から見た当時エースといわれる人が出ていったっていう。何でだよ?って 単純にリング上のことしか見てなかったし、今は違ったいろんな角度でみれてさ、いろんなことがあるんだろうなって思うんでね。そこらへんは俺自身、気持ちもそこばかりに固執はしないで変わってきてると思います」

――最近の小島について認識している?

▼諏訪魔「ちょっとわからない」

――試合映像などもみていない?

▼諏訪魔「みてないですね」

――楽しみなところもある?

▼諏訪魔「楽しみでもあるけど、目の上のたんこぶだったわけで、小島聡を倒すために頑張ってきたというのもあるからね。小島聡を倒すためにブードゥー・マーダーズに入ったっていうのがあるんだよ。ここで飛び級ぐらいしてぇなと思ってチャレンジした経緯もある。楽しみ? どうなのかな。わかんねぇな。複雑でもあるけど、逆にパワーアップしてるかもしれないし。わかんない」

――小島はどんな先輩だった?

▼諏訪魔「当然そりゃ人当たりいいし、それは紳士だったよ。そういうイメージがある。でも俺の目指すべきところとはまた違ったし、俺はあんな明るいプロレスできねぇから(苦笑) 俺は違う道でガツガツいくのが合ってるんだろうなと思ったし」

――三冠初挑戦の相手でもあるが?

▼諏訪魔「懐かしい。三冠やったよね。遊園地(三井グリーンランド)のところでやったんだよ。ブードゥー入ったばっかの頃に。思い出すとケツが青かったなっていうふうに思うし、何ともいえないな」

――石川vs宮原の三冠戦もある中で元三冠王者同士で戦うが?

▼諏訪魔「45周年記念の大会ということで、当時の時代の系譜というかさ、その中で小島聡という名前は残っているわけで、そのあとに俺もベルト巻かせてもらったりとかあるんでね。この45周年記念で小島聡とシングルでやるっていうことに関しても俺は意味、意義はあると思ってます」

――新日本の人間を迎え撃つ意識はない?

▼諏訪魔「そうですね。確かに。小島聡っていう印象ですね。新日本でもなく。俺の中では全日本のイメージが強いんですよね。あの頃の。今とは全く違うよね。そこも全日本だからね」

――個人と個人の勝負だと?

▼諏訪魔「そうですね」

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