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8/7【WRESTLE-1】「覚醒した頓所とぶつかり合いたい」 UWA6人タッグ王座防衛戦へタナカ岩石インタビュー

 8・11後楽園大会で、UWA世界6人タッグ王座3度目の防衛戦を控えるタナカ岩石。カズ・ハヤシ&頓所隼&MAZADAを迎え撃つが、カズと頓所とはこれがタイトルマッチで3度目の激突となる。ACEの先輩である頓所は「三度目の正直」と今回の挑戦に対して意気込んでいるが、迎え撃つ岩石はどのような心境なのか? 話を聞いてみた。


【タナカ岩石インタビュー】

──岩石選手はUWAの世界6人タッグベルトを獲って、ここまで2度の防衛に成功しています。チャンピオンになって、ベルトもしっくりくるようになりましたか?

▼タナカ「そうですね。最近はベルトの重みを感じるようになりましたね。まだデビューして1年も経ってないんですけど、現状ベルトを持っているのでチャンピオンとしての責任があるんだなっていうのを感じています。獲ったばかりの頃はどうすればいいか戸惑っちゃって、ベルトを持っていることにおどおどしていたんですよね」

──自分が持っていていいのだろうかという迷いみたいなものがあったんですか?

▼タナカ「はい。そういう思いを持ちながら防衛戦をやっていたんですけど、2回防衛することができて。もちろんNOSAWAさんと征矢さんの力はあるんですけど、チャンピオンとしてのあるべき姿を自分なりに考えるようにはなってきましたね。『ベルトを持っているんだから、おどおどしている場合じゃない』というふうに気持ちが切り替わりましたね」

──征矢さん、NOSAWAさんはベルトを何度も獲っている人たちですけど、チャンピオンとしてこうあるべきなんだという姿勢などを学べるものなんですか?

▼タナカ「学べますよ」

──日中からお酒ばっかり飲んで人たちですよ? 本当にあります?

▼タナカ「あります! 口で語る方々ではないので、試合の中で背中を見せてくれるんですよ。『俺たちの背中を見ろ』という無言のメッセージをリング上で感じています。実際、NOSAWAさんも征矢さんもベテランなんで、お二人についていくのがやっとの部分があるんですよ。でも、だからこそ、今後自分がプロレスラーとしてやっていくうえでチャンスだと思っていますね」

──今度挑戦してくるカズ選手はあの二人が岩石選手をうまく使っているなっていう感想を言っていました。

▼タナカ「それはあると思いますね。自分で言うのもなんですけど、うまくコントロールされながら教えてもらっているような気がしますね」

──なるほど。そして、次は8.11後楽園大会でカズ&頓所&MAZADAというトリオを相手に防衛戦を行なうことになりました。カズ選手と頓所選手はもう一人のパートナーを変えながら、これが3回連続の挑戦になるわけですけど、これについてはどう思われますか?

▼タナカ「周りがどう思っているかわかってないんですけど、僕としてはドンドン防衛を重ねていきたいので、むしろドンドン挑戦してきてほしいと思っているんですよ。だから、望むところなんですよね。頓所さんとはいくらでやり合いたいし、せっかくACE同士なんだし、何度でも挑戦してきてほしいです。もう初防衛をした瞬間にもう一度頓所さんには挑んできてほしいという気持ちもありましたし、実際にリング上でもう一回やりましょうって言いましたからね。本当に僕の希望通りなんですよ」

──いい加減にしろとか、しつこいなあとかっていう思いはないんですね?

▼タナカ「ないですね。本当に何度でもやり合いたいと思っているんで」

──2度も連続でベルトに挑戦して負けているのに、3回連続で挑戦できるって異例のことだと思うんですよ。カズ選手は社長ですから、社長のえこひいきみたいな見方をする人もいると思うんですけど、そういう部分に不満はないんですか?

▼タナカ「ちょっと前の僕だったら疑問に思ったと思うんですよ。それこそ伊藤が復帰したてでタッグ王座に挑戦した時も不満がありましたし、前だったら今回の頓所さんのケースでも疑問や不満が芽生えていたと思うんです。でも、今は僕自身ベルトを持っているチャンピオンなのでそういうのはないですね」

──チャンピオンとしていつ何時誰の挑戦でも受けなきゃいけないという責任感があるということですか?

▼タナカ「ベルトを獲った時から、そういう気持ちでいなければいけないと思ってはいました。挑戦されて断るわけにはいかないし、そういう部分ではベルトを持ったことによって、メンタル的な部分が強くなったのかなと思っています。ただ、今回の頓所さんの場合は、やっぱりACEの選手だからですよね。僕はACEという団体の名前をあげたいし、もっともっとたくさんの人に知ってもらいたい。だから、せっかくベルトを持っているんだし、ACE同士でやり合いたいという気持ちがあるんです」

──やはりACEという団体へのこだわりは強いと。そういう中で最近の頓所選手に関してはどのような印象を受けていますか? 先の7月に行なわれたACE興行でのトーナメントに出場した伊藤選手、立花選手、そして岩石選手の中で、一人だけ置いていかれてしまったという印象を受けるんですよ。

▼タナカ「でも、そういう状況でハヤシさんに声をかけられたことは大きいと思うんですよ。今後はクルーザーの選手としてやっていくと思うし、そういう意味でもハヤシさんが後ろ盾となったのは大きいですよね。今の僕もそうですけど、キャリアの浅い選手にキャリアのある先輩がついてくれるのはとても心強いです。だから、まだ結果は出てないですけど、頓所さんも覚醒するって言っているので、僕はそれが近々出るんじゃないかと思っているんですよ」

──頓所選手の覚醒の時は近いと。

▼タナカ「はい。僕はそれが怖いというか警戒していますね」

──8月11日の後楽園大会で覚醒するかもしれないと。

▼タナカ「そういう警戒はしています。僕は前回のタイトルマッチでそれを望んでいたんですけど、変わらなかったですよね。ただ、今回は本人も三度目の正直だと意気込んでいるので、対戦相手としてはおかしいかもしれないですけど、警戒しつつも期待しているんですよ」

──今のままだと物足りないと感じているんですね。

▼タナカ「物足りないですね。だから、今回こそ期待している以上のものを出してきてほしいですね。短期間でそう簡単に変わらないかもしれないですけど、きっとハヤシさんは短期間で変われそうな可能性を感じたからこそ、こうやって何度も挑戦させているんだと思うんで。だからといってベルトを渡す気はないですけど、覚醒した頓所隼とぶつかり合いたいです」

──今のままだともっと突き放しちゃうよ、みたいな気持ちもあるんですか?

▼タナカ「そうですね。本当にそのままでいいんですかって言いたいです。結局、ハヤシさんが手を差し伸べようと、変わるのは自分自身ですから。普段は静かな方ですけど、このタイトルマッチで爆発してほしいですね」

──わかりました。では、8月11日のタイトルマッチも期待しています

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