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8/8【IGF】中国市場に注力、9月上海地区でビッグイベント開催 WWEワン・ビンにも出場オファー

 IGFは8日、中国市場にさらに注力していく方針を発表。9月に中国・上海地区で“ビッグイベント"を計画中であることも明かされた。

 現在“混乱"のなかにあるのは否めないIGF。創始者であるアントニオ猪木の「整理する」発言を端緒に猪木夫人と係争中で、猪木サイドが現執行部の総退陣を迫るなど株主総会も紛糾。NEWの凍結も発表され、予定されていた8月25日の後楽園大会も中止となった。

 今後に注目が集まる中で、8日に宇田川強エグゼクティブ・ディレクターが会見。岐路に立つIGFにおける今後の主たる方針として“中国市場へのさらなる注力”が発表された。

 IGFでは上海に道場を持ち、現地大会も開催するなどして中国市場への進出を続けてきた。元IGFで現WWEのワン・ビン(WWEではTian Bing)も発掘し、今も上海道場では10選手が切磋琢磨している。

 会見ではフリップなどを使いながら、中国スポーツビジネス市場の展望を説明。現習近平政権が2025年までに約90兆円規模にまで市場を拡大させる方針を打ち出したことが強調された。

 こと中国の“プロレス市場"については「まだまだ未開拓」(宇田川ED)と判断。プロレスそのものを知らない層も多数存在するみており、8年間培ってきた中国でのノウハウや大使館との信頼関係をテコに、まずは「思い切った話題を提供する」ビッグイベントを仕掛けるという。

 場所は上海地区で、9月20日近辺を予定。目玉は「全席無料か低価格であること」で、まず多くの人にプロレスを知ってもらう入口を作る。億単位だという予算は株主からの増資によって調達し、世界的知名度のあるビッグネームも招へい予定。9月17日に予定されているWWEの中国公演(深セン)との連動も狙い、ワン・ビンの出場もWWE側に打診中だという。当初はサイモン・ケリー猪木取締役も会見に出席予定だったが、会場視察や交渉ごとなどで急きょ中国入りの必要が生じたため欠席となった。

 ただ、団体として中国市場に“特化"していく方針は否定。あくまで「日本との両にらみ」(宇田川ED)だといい、9月大会の手応えいかんで日中の注力バランスを検討していくという。また、猪木サイドとの係争や株主総会でのトラブルなどについては具体的言及を避け、“INOKI"の文言が入る社名の変更についても「予定はない」とした。

プロ格 情報局