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9/11【全日本】ジョー会見ボイコットに諏訪魔「いたらぶん殴ってた」、初出場・ヨシタツは対宮原視野に「凄くワクワクする」 王道T前日会見

 『第5回王道トーナメント』前日公開記者会見が11日、東京スカイツリータウン(R)・ソラマチイーストヤード5F「J:COM Wonder Studio」で行われ、欠席となったジョー・ドーリング、TAJIRI、鈴木鼓太郎を除くトーナメント出場13選手が出席。ジョーの会見ボイコットに「ここにいたらぶん殴ってやろうかななんて思った」と不快感をみせた諏訪魔は史上初の連覇達成を宣言。初出場のヨシタツは2回戦での三冠王者・宮原健斗との初遭遇を視野に入れつつ、「自分の中で凄くワクワクするのと、テーマの多いトーナメント」と気合を入れた。

 秋の祭典・王道トーナメントがいよいよ明日9・12後楽園大会で幕を開ける。例年通り16選手が出場しての無差別級トーナメントで、9・23仙台大会で優勝者が決まる。

 この日は欠席の3人を除く出場13選手が出席しての前日公開が行われ、明日に迫ったトーナメントへ向けての意気込みを語った。

 前年度優勝者の諏訪魔は連覇がかかる。Evolutionの戦力ダウンに加え、8・27両国大会では新日本・小島聡に破れたばかり。諏訪魔にとってこのトーナメントは再浮上がかかった重要な舞台で、「1回戦から気を引き締めて、どんどん勝っていって、優勝、2連覇目指してやっていきたい」と大会史上初となる偉業達成に挑む構えをみせた。

 そして諏訪魔は小島戦の際に襲撃の暴挙を働いたジョーへの復讐心を燃やしている。対するジョーはこの日の会見をボイコット。VTRでメッセージを送りつけ、「スワマの野郎はとんだミステイクを犯しやがったな。まったくどこのボンクラ野郎だ!!」と罵倒した上で王道トーナメント制覇と三冠王座返り咲きを宣言してきた。「ここにいたらぶん殴ってやろうかななんて思った」という諏訪魔は、明日9・12後楽園でジョーとのタッグ対決も控え、「あいつの顔を見るだけでも俺、飛びかかりそうな勢いでもある」とジョー狙いを予告。そして準決勝での対決を見据えた。

 三冠ヘビー級王者・宮原健斗は5度目の出場にして初優勝を狙う。大会史上、三冠王者の優勝はない。初物好きの宮原にすればモチベーションの上がる要素の一つで、「やっぱり主役が大好きな男ですからね。そこは過去の人間がやったことないことを宮原健斗がやらなきゃいけない」と豪語。「この王道トーナメント優勝すれば、自ずとさらに2017年主役になれると。優勝するのは俺しかいない」と自信だけをみなぎらせた。

 初出場となるヨシタツはこれが全日マット初参戦でもある。新日本参戦時はこれといった実績を残せなかったが、「首の粉砕骨折から復帰して1年ちょっと。まだシングルマッチというシングルマッチをしていない中でこの王道トーナメントに呼んでいただいて、全日本プロレスさんには本当に感謝しています」と久々の大舞台に燃えている。

 「もちろん優勝する気で出ているので、もちろん首の状態も万全というか、言い訳する気は全くありません」と強調したヨシタツは1回戦でTAJIRIとの元WWE対決が組まれている。「元WWEで尊敬すべき先輩の一人ですけど、自分たちにしかできない戦いというのがあると思います。その戦いをした上で自分が勝ちます」と宣言したヨシタツは、「TAJIRI選手に勝ったら順当にいけばそのあとは横にいる三冠王者の宮原選手が出てくるだろうし、その先にはその昔、俺に勝ち逃げしたままの選手がいるし、その別のブロックにはWWE時代にディベロップメントの時に一緒に切磋琢磨したジョー・ドーリングもいるし。自分の中で凄くワクワクするのと、テーマの多いトーナメントという感じがします」と新天地での戦いに胸を躍らせていた。


☆『第5回王道トーナメント』

[出場選手]
▼諏訪魔(5年連続5度目の出場/第4回優勝)
▼宮原健斗(5年連続5度目の出場/現・三冠ヘビー級王者)
▼ゼウス(4年連続4度目の出場)
▼青木篤志(5年連続5度目の出場)
▼野村直矢(2年連続2度目の出場)
▼青柳優馬(2年連続2度目の出場)
▼岩本煌史(初出場)
▼ジョー・ドーリング(3年ぶり3度目の出場)
▼石川修司(2年ぶり2度目の出場)
▼ボディガー(4年連続4度目の出場)
▼崔領二(2年連続2度目の出場)
▼佐藤光留(4年連続4度目の出場)
▼TAJIRI(初出場)
▼KAI(初出場)
▼ヨシタツ(初出場)
▼鈴木鼓太郎(2年ぶり4度目の出場)

[試合形式]
1回戦から決勝戦まで、PWFルール使用の下、時間無制限1本勝負で行う

[1回戦]
▼9/12(火)後楽園
宮原vsKAI
ヨシタツvsTAJIRI
ゼウスvs崔
石川vsボディガー
▼9/16(土)北本
諏訪魔vs野村
岩本vs青柳
青木vs鼓太郎
ジョーvs佐藤

[2回戦]
▼9/18(月・祝)大阪
「宮原vsKAI」の勝者vs「TAJIRIvsヨシタツ」の勝者
「ゼウスvs崔」の勝者vs「石川vsボディガー」の勝者
▼9/19(火)名古屋
「諏訪魔vs野村」の勝者vs「岩本vs青柳」の勝者
「青木vs鼓太郎」の勝者vs「ジョーvs佐藤」の勝者

[準決勝&決勝戦]
▼9/23(土・祝)仙台
9・18大阪の勝者同士、9・19名古屋の勝者同士が準決勝で対決


【会見の模様】
▼崔「明日、1回戦、ゼウスと試合増します。もちろん優勝は狙ってます。けど、この男に勝たないと何も始まりません。この男にいつも悔しい思いをしてきました。時に勝って時に負けて。こいつと今、一番暑い試合ができる自信があります。だから勝って堂々と優勝したいと思います。お前、覚悟しとけよ!」

▼ゼウス「覚悟しとくのはお前じゃ。皆さん、今日は王道トーナメントの記者会見にお集まり下さり、誠にありがとうございます。今回で4度目の参戦となるんですが、今回で優勝を決めるために七色のラリアットというのを開発してまいりました。これを駆使して明日の崔領二戦、こいつをボッコボコにしばき上げて、ジャックハマーで3カウント獲ります(崔とつかみ合いに)」

▼石川「自分の目標は今年、全日本プロレスのリーグ戦、トーナメント、全部制覇することなんで、その権利あるのはチャンピオン・カーニバルを制した自分だけなんで。王道トーナメントも優勝して、優勝者としてもう一回ベルトに挑戦して、また巻きたいなと思ってます。1回戦の相手のボディガー選手、自分より年上でコンディションよくて尊敬してますけど、自分はまだ目標のために負けられない。明日、全力で頑張ります。応援よろしくおねがいします」

▼ボディガー「皆さん、こんばんは。ボディガーです。今年も凄い顔ぶれが揃っています。その中でいきなり1回戦、石川選手。はっきり言って優勝候補の一人だと思います。その石川選手と1回戦で当たることになってめちゃめちゃ気合入ってます。逆にいえば石川選手を倒せば俺にも優勝のチャンスがくると思うんで、明日は全力で頑張ります。よろしくお願いします」

【TAJIRIのコメント】「先月、両国でウルティモ・ドラゴンと戦ったさいも、おととい横浜で渕さんと戦った際も、あることを同様に感じました。それは、何年プロレスをやっていようとも、WWEに所属した経験があろうとも、この伝統ある全日本プロレスのリングでは、まだまだ底知れぬプロレスの奥深さを体感できる、ということです。この王道と称されるリングに上がる意義。明日から始まるトーナメントも、その意義を追求していくうえでの一つの過程にすぎません。たとえ相手が誰になろうとも」

▼ヨシタツ「自分は新日本プロレス時代、WWE時代もシングルプレイヤーとしてやってきました。首の粉砕骨折から復帰して1年ちょっと。まだシングルマッチというシングルマッチをしていない中でこの王道トーナメントに呼んでいただいて、全日本プロレスさんには本当に感謝しています。1回戦のTAJIRI選手。元WWEで尊敬すべき先輩の一人ですけど、自分たちにしかできない戦いというのがあると思います。その戦いをした上で自分が勝ちます」

▼宮原「第57代三冠ヘビー級チャンピオン・宮原健斗です。過去の王道トーナメントを振り返れば、私、宮原健斗はほぼ1回戦負けの記憶しかありません。その宮原健斗にとって王道トーナメント、1回戦をクリアすれば自ずと優勝だと。2017年王道トーナメントはおそらく皆さんお思いの通り、満場一致で宮原健斗の優勝です」

▼KAI「皆さん、こんばんは。フリーのKAIです。明日の1回戦は現・三冠王者ということで、簡単に勝てないというのはわかってます。この1回戦、決勝戦のつもりで戦います。そして勝って最高なスタートをきって、このトーナメント、自分が優勝したいと思います。誰が何と言おうと! 誰が何と言おうと! 誰が何と言おうと、この王道トーナメント優勝するのはこの俺だ」

▼岩本「はい、岩本です。自分と青柳選手は今回の王道トーナメントでシングル3回目ということで、最初は自分が勝ってこの間の前、上尾で自分が負けてますので、今回のこの1回戦で完全決着ということで、僕がキッチリ勝って、小さい人間が大きい人間を倒すという面白いところをこの王道トーナメントでみせていきたいと思います」

▼青柳「はい、青柳です。今、岩本さんが言ってた通り、シングル次が3回目で1回負けて1回勝ってますけど、次、勝つのは僕です。僕が勝って、その勢いで優勝を目指したいと思います。応援よろしくお願いします」

【鼓太郎のコメント】「王道トーナメント一回戦・青木篤志。青木とは組んでもいたしシングルも何回もやって来た。ここ数年は力の差もなく常に紙一重の勝負、すべてを出しきらないと勝てない相手、逆を言えばすべてを出せる相手、お互いにジュニアに強いこだわりを持ってるし、絶対に負けたくない相手です。出たからには優勝を目指しますが、まず、この一戦にすべてをかけようと思います」

▼青木「青木篤志です。王道トーナメント見てわかるとおり、ヘビー級の人もジュニアヘビー級の人も参戦している無差別の大会です。今までやってきて、今まで一人もジュニアで優勝も、へたしたら決勝すら出たことがありません。僕はそれを覆したいと思ってます。今回は本気です」

▼佐藤「このトーナメント、3年連続出場、現在2戦2敗、佐藤光留です。今まで話を聞いてると、ジュニアの面子がやたら前向きで困ってます。なぜなら、皆さんジュニアとちょっと大きいヘビーですけど、このトーナメント1回戦で一番体格差があるのが、173センチ、92キロの佐藤光留と、2メートル、140キロのジョー・ドーリングです。どう考えたって無理です。ここは一つ目指すのは勝利ではなく、事故を起こして何とかしていきたいと思います。一人でも多くの新規・変態自衛官を集めるために王道トーナメント頑張ります」

【ジョーのコメント】「俺は今、全日本プロレスの事務所でくつろいでいるぜ!! 会見なんか行くわけないだろ、こんな日に。ソファーにもたれかかってTVを観ながら窓の外を見ているとマジでクールだぜ!! 王道トーナメントがいよいよやって来るぜ!! 誰が勝ち上がって来ようが俺には関係ねぇぜ!! どいつもこいつも俺が叩き潰してやるぜ!! スワマの野郎はとんだミステイクを犯しやがったな。まったくどこのボンクラ野郎だ!! 俺様の試合の方がクールだぜ!! たまったツケを支払いやがれ!! 仮にミヤハラが勝ち上がって来ようが関係ないぜ。俺には全く関係ない! 次の三冠チャンピオンは俺しかいないだろう。俺はここにいるぜ!! 俺は勝ち続ける。俺はどいつもこいつも叩き潰してやる!!」

▼野村「2回目の王道トーナメント、1回戦の相手である諏訪魔選手にはEvolutionにいた頃の自分と今の自分の違いを体感してもらいたいと思います。その上で僕が勝ちます。そして王道トーナメントを俺が優勝します」

▼諏訪魔「諏訪魔です。今回の王道トーナメント、前回優勝はしてるんですが、今回2連覇を目標にやっていきたいなと思ってます。1回戦、野村と当たるわけで、若い力を跳ね返したいなと思ってます。そして今、ジョーのVが流れて、両国の悔しい思いというか、そういうのを思い出してきたし、ここにいたらぶん殴ってやろうかななんて思ったんですけどね。そこも肩透かし食らったような感じなんですけど。そこはまた、このトーナメントで当たれたらいいなと思ってるんですけどね。自分も1回戦から気を引き締めて、どんどん勝っていって、優勝、2連覇目指してやっていきたいと思います」

――会見をボイコットしたジョーに対する今の感情は?

▼諏訪魔「ホント今言った通り、いたら荒れてただろうしね。それを明日の試合でまた当たるわけでね。あいつの顔を見るだけでも俺、飛びかかりそうな勢いでもあるし。そこはできるだけ冷静になっていたいなと思ってます」

――三冠王者として出場するが、過去4大会で三冠王者の優勝がないだけに燃える材料になるのでは?

▼宮原「まさにその通りで、やっぱり主役が大好きな男ですからね。そこは過去の人間がやったことないことを宮原健斗がやらなきゃいけないんで。三冠チャンピオンとして、この王道トーナメント優勝すれば、自ずとさらに2017年主役になれると。優勝するのは俺しかいないと思ってます」

――全日本のリングへの印象と、シングルを戦い抜く自信、コンディションは?

▼ヨシタツ「やはり全日本プロレスというと自分の中では四天王プロレスという印象があります。首の状態は徐々に徐々によくなってきていて、自分でもこのトーナメントで、もちろん優勝する気で出ているので、もちろん首の状態も万全というか、言い訳する気は全くありません」

――出場選手の中で気になるのは?

▼ヨシタツ「そうですね。TAJIRI選手に勝ったら順当にいけばそのあとは横にいる三冠王者の宮原選手が出てくるだろうし、その先にはその昔、俺に勝ち逃げしたままの選手がいるし、その別のブロックにはWWE時代にディベロップメントの時に一緒に切磋琢磨したジョー・ドーリングもいるし。自分の中で凄くワクワクするのと、テーマの多いトーナメントという感じがします。1試合1試合、大事に戦っていきたいと思います」

――1回戦の相手の鼓太郎に対する感情は?

▼青木「特別、何か変な感情はないですね。ただ本人が久々にまた全日本のリングに上がってきて、じゃあ何のためにきたのかって聞いたら、自分と戦うためだと本人が言ったんでね。だったら王道トーナメントでって話をしたんですが、今の彼の感じを見てると、自分以外のところを見てるような感じなので、何か相変わらずブレブレだなというのを感じますね。なのでホントにこれやって終わりにしていいんじゃないかって本気で思うので。彼がどういうふうな形で向かってくるかわからないですけど、僕はしっかり勝つか、それとも向こうが何か仕掛けてくるなら、こっちも対応をしっかりしていきたいと思ってます」

――勝ち逃げした選手はかつて東京ドームで戦った諏訪魔選手のこと?

▼ヨシタツ「それは間違いですね。もう一人、東京ドームでやった選手です。というと一人しかいないと思います」

――崔選手のことを指していると思われるが?

▼崔「このヨシタツって男、僕、たぶん今回出場してるメンバーの中で一番彼のことを知ってると思ってます。彼に言いたいことと、彼にやってやりたいこと山ほどあるんですが、明日1回戦でゼウスとやるってことが決まってるんで、そのあとにたくさん行動に移したいと思います。あと明日、ゼウスと本当に潰し合いをしたいと思います。正直トーナメントの決勝に行くこととか、どうこう正直今考えていません。こいつとぶっ潰れるまで潰し合いたいと思います。どうか楽しみにしてて下さい。こいつと本当に熱い試合してやります。こいつがどんな覚悟かわからないけど、俺は明日観に来た人が一生心に残るような試合をする自信があります。応援よろしくお願いします」

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