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9/14【ISM】猪木『生前葬』10・21両国で開催 G馬場さんとの“三途の川決戦"が実現!?

 アントニオ猪木が14日、都内ホテルオークラ別館で会見し、10月21日に東京・両国国技館で自らの“生前葬"を含んだ『INOKI ISM.2〜アントニオ猪木生前葬〜』を開催することを正式に発表した。猪木は永遠のライバルである故ジャイアント・馬場さんとの“三途の川決戦"をブチ上げ、生前葬にはスタン・ハンセン、タイガージェット・シンらかつての豪華ライバルが“参列"する。

 参院議員でもある猪木は、北朝鮮問題が世界的関心事となるなかで定期訪朝。制裁決議など国際社会が圧力を強めるなかで、改めて“対話"の必要性を身をもって説き、議論の種を世の中に投下した。

 一方でプロレス・格闘技界にも大胆な試みを投下。生きながらにして、自らの葬儀を行う“生前葬"を両国で執り行う。数年前から歩行時には杖をつき、ここ最近は息切れを感じることも多くなったという。そして今年に入って兄弟が二人この世を去ったことで“死"を意識。友人からの提案もあって、生前葬開催を決意した。

 スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ドン・フライ、藤原喜明ら豪華メンバーが“参列"予定で、猪木自身も一大パフォーマンスを行う。

 会見で猪木は故・馬場さんとの“三途の川決戦"の決行を示唆。「数年前に馬場さんが亡くなられました。私はずっとリングの上から挑戦を表明していたんですが、色んな理由をつけられて逃げられていました。ある時知らせが入って、『挑戦を受ける。三途の川で待ってる』って」。1999年に馬場さんが亡くなって以降、猪木はことあるごとに冗談めかしてこう語ってきたが、“馬場さんからの挑戦状"を「それを受ける時期に来たのかな」と語った。

 そのうえで「三途の川まで行ったら戻ってこられないかなと思って、今プールで練習してます(笑) 泳ぎは好きなものでね。挑戦表明した時は100%勝てるとは思っていましたけど、今回は170%勝てる。なぜなら足が無いから。16文キックを食わないで済むから(笑)」と“アントンジョーク"を連発して場を和ませ、「プロレス・格闘技のファンに、私のやるパフォーマンスで元気になってもらえればと思います」と“生前葬で元気を"のスローガンも掲げた。

 また、会見では北朝鮮の要人を生前葬に招待したことも明かした。現状では難航が予想されるものの、「政治には表と裏がどうしてもある。その中で模索をしている段階」と猪木。さらには北朝鮮で力道山のひ孫にあたる青年が柔道家として有望視されていることにも触れ、来日を実現させたい希望も語った。スポーツ交流を通じて北朝鮮との“対話"の突破口を開きたい意向で、「難しいとは思いますが、何かのきっかけになれば。やるだけやってみようというのが私の人生観ですから。一日も早く振り上げた拳がどちらが高いのかではなく、日本が対話をして誤解を解いて、核開発をストップできるのか、破棄できるのかという段階にステップアップしていってもらいたい」と訴えた。

 生前葬が行われる両国大会では全7試合が行われ、スコット・ノートンとピーター・アーツの一騎打ちがメインイベント。新日本ヤングライオン杯の前身にあたる“カール・ゴッチ杯"も復活し、MMAルールでバラエティに富んだ4選手が競い合う。ゴッチ杯のプレゼンターは第2回大会の優勝者・藤原喜明が務める。

 同大会の全カードは以下の通り。

【ISM】10/21(土)東京・両国国技館『INOKI ISM.2〜アントニオ猪木生前葬〜』15:30会場、16:30開始(予定)

◇第1試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦
ヂエゴ安楽
(5分2R※延長1R)
鈴川真一

◇第2試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」1回戦
“brother"YASSHI
(5分2R※延長1R)
桜井隆多

◇第3試合◇
マックス・ザ・ボディ
ロッキー川村
(1/20)
蓮見隆太
タカ・クノウ

◇第4試合◇
モンターニャ・シウバ
(1/30)
ハマーストーン

◇第5試合◇
▼ムエタイマッチ ピン級
セガイ・ラッチアノン
(3分3R※延長なし)
吉成名高

◇第6試合◇
▼「カール・ゴッチ杯2017」決勝戦
第2試合の勝者
(5分2R※延長1R)
第1試合の勝者

◇第7試合◇
ピーター・アーツ
(1/無)
スコット・ノートン

◇猪木劇場◇
▼アントニオ猪木生前葬
[参列]
スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、ドン・フライ、藤原喜明ほか

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