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10/25【大仁田興行】大仁田が60歳誕生日に会見 10・31後楽園・還暦引退へ鷹木&KAIとの出撃を宣言 「藤田に魂の一発をぶち込む」

 10・31後楽園大会で7度目の引退を控える大仁田厚が25日、東京・水道橋の闘道館で会見。この日、還暦を迎えた邪道は赤い革ジャンで登場し、藤田和之&ケンドー・カシン&NOSAWA論外との引退試合に鷹木信悟&KAIとのトリオによる出陣を決意。「魂の一発として藤田選手に一発、有刺鉄線バットの痛みをぶち込んでやろうかなと思ってます」と予告した。

 この日は邪道60歳の誕生日。7度目の引退を6日後に控える中で還暦を迎えた。10・31後楽園大会へ向けた会見に大仁田は赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い革ジャン姿で登場。バースデーケーキと還暦にちなんだ“60"をかたどったクッキーが用意され、邪道は照れながらもローソクの火を吹き消した。

 還暦引退試合の相手は藤田&カシン&論外。ストリートファイト トルネードバンクハウスデスマッチで対戦する。当初は雷神矢口&保坂秀樹とのトリオで出陣予定だったが、鷹木とKAIがパートナーに名乗り。邪道信者でもある二人からの申し出に「自分からカミングアウトしてくれた奴らだし、超党派の世界で組んでくれるのはありがたい」と感謝した大仁田は、「邪道伝授じゃないですけど、自分の歩んできた道のり、そしてまたそれをずっと俺のことを見てくれた鷹木選手とKAI選手にぜひタッグを組んで最後を飾ってもらいたい」とパートナー変更を決めた。

 やはり注目されるのは藤田との初対決。故・ジャイアント馬場さんの元付き人と、猪木イズム最後の継承者が邪道のリングで最初で最後の遭遇を果たす。「格闘技には格闘技のルールがあるんでしょうけど、プロレスは何でもありだと僕は思ってます」と話した大仁田は、「藤田をこの有刺鉄線バットで殴ってやろうかなと思ってます。自分の魂の一発として藤田選手に有刺鉄線バットの痛みをぶち込んでやろうかなと思ってます」と予告し、邪道の洗礼を浴びせる構えをみせた。

 74年4月に全日本でデビューして以来、43年6ヶ月に渡るプロレスラー人生はいよいよ幕を閉じる。その直前に還暦を迎え、「生まれてから60年経ったんだなって思いですよ。記念すべきといおうか、60になって思うのはあと何年生きるのかなって。ただ、60だからこそ、また夢を追いかけてみたいな」と感慨とともに今から引退後も見据えた邪道は、「俺の生き様を、40数年間の生き様をみんなに伝えようかなと」とラストマッチへ向けて力を込めていた。

☆10/31(火)東京・後楽園ホール『大仁田厚ファイナル 後楽園ホール大会・引退式』17:00会場、18:30開始

◇開会宣言◇
▼ただいま妊娠中! おめでたミス・モンゴル

◇第1試合◇
▼後楽園ホールで電流爆破(風)!?
パンディータ
vs
太仁田ブ厚

◇第2試合◇
▼インディペンデントワールドバトルロイヤル 100万円争奪マッチ
【出場選手】リッキー・フジ、フライングキッド市原、バトレンジャー、ワイルド・セブン、ワイルド・ベアー、ワイルド・コモン、ワイルド・キャット、友龍、佐野直、佐瀬昌宏、326、マッチョ・マイケルズ、雷電、ショッカー、寺尾利明、櫻井匠、亀田勝

◇第3試合◇
▼FMW女子一夜限りの復活!!ミックスドマッチ!
寧々∞D.a.i
バッドナース中村
クラッシャー前泊
vs
怨霊
ZAP
ダンプ松本

◇第4試合◇
▼ZERO1提供試合
ショーン・ギネス
小幡優作
大谷晋二郎
vs
菅原拓也
TARU
田中将斗

◇大仁田厚引退セレモニー◇

◇第5試合◇
▼大仁田厚思い出の聖地・後楽園ホール最後のデスマッチ!! ストリートファイト トルネードバンクハウスデスマッチ
NOSAWA論外
ケンドー・カシン
藤田和之
vs
KAI
鷹木信悟
大仁田厚


【会見の模様】
▼大仁田「いやぁ今日で60歳になりまして、時々、自分の中で突っ込む自分がいて、いったい俺は何をやってるんだろうかと思う時もあるんですが、プロレスのリングにいる時がやっぱり一番幸せを感じるんですね。自分が60歳になったっていう気持ちは全くないんですけど、現実は受け止めなきゃいけないと思って。現実は真摯に受け止めてるんですけど、還暦になりました。まぁ話すことってほとんどないんですけど、31日の試合なんですが、鷹木選手、KAI選手がああやって俺を守るという。そしてまた邪道伝授じゃないですけど、自分の歩んできた道のり、そしてまたそれをずっと俺のことを見てくれた鷹木選手とKAI選手にぜひタッグを組んで最後を飾ってもらいたいなと思いますので、正式に今日、60歳の誕生日にプレゼントとして鷹木、KAI選手の申し入れを受けようと思います。ということは結局、その通りです。僕の口から言うよりも一緒だと思うんですけど、藤田&カシン&論外、大仁田&鷹木&KAIという戦いになります。そしてまた僕の開発したっていうか、ストリートファイターのゲームよりストリートファイトをやったのは僕の方が早いんですけど、僕の原点であるストリートファイト、トルネード。トルネードっていうのは僕が発信したんですけど、渦巻きのように戦うという。タッチをするとかコーナーに存在するとか、そういったものが全くなし。それにバンクハウス、何でもありという。最後ですからオマケに有刺鉄線ボードまでつけちゃおうかなと思いまして。意気込みとしてはですね、藤田をこの有刺鉄線バットで殴ってやろうかなと思ってます。格闘技には格闘技のルールがあるんでしょうけど、僕はプロレスは何でもありだと思ってますので。僕が弱いとか言われますけど、弱いのは自覚してますので、十分に。年齢も年齢ですから。ただ、自分の魂の一発として藤田選手に有刺鉄線バットの痛みをぶち込んでやろうかなと思ってますので。いつの間にか60になってしまったなという。そういう印象ですね。それから台風21号の中、風速最後は17メートルいっちゃったんですけど、その中でも電流爆破をやれたという(笑)。強運なのか何なのかわかりませんけど、最後まで波乱の人生だなと思ってます。40数年のプロレス人生の中で10月31日、大仁田厚、清らかなんて言葉は絶対使えないような男ですけど、7回目の引退をさせていただきます。還暦は普通ちゃんちゃんこを着なきゃいけないんですけど、あんまりちゃんちゃんこ似合わないような気がしたんで、取り寄せて、最後の入場はたぶん黒になると思います。セレモニーを赤いライダースで受けようかなと思ってます」

――還暦になって思うことは?

▼大仁田「何もないですね。何もないっていうか、生まれてから60年経ったんだなって思いですよ。記念すべきといおうか、60になって思うことは、あと何年生きるのかなって。そういうことですね。ただ、60だからこそ、また夢を追いかけてみたいなと思うし、あと何年生きるかなと思う間にあと10年か20年かの間に、やっぱり常に夢を追いかけていきたいなって。これ(革ジャン)上野に買いにいったというか、発注したのが今日届いたんですよ。だから(会見に)ちょっと遅れたんですよ。5Lしかなくて、5Lが国内で一番大きいらしくて。それを発注してたんですけど、今日にしかこないというんで、取りに行ってたらこの時間になっちゃいました。申し訳ないです。いろいろありました。アメリカにも行ってですね、こんなにアメリカ人って尊敬してくれるんだって。俺のハードコアという歴史をちゃんと理解してくれるんだというのもあったし、それからUWF軍、船木選手たちとの戦い、そしてまた振り返るとボブ・サップ選手を板で殴ったら鼻血が出たっていう。今度、ミノワマンが電流爆破に入るという。最後まで本当に何が起こるかわからない。いろんなことやってるんだよ。一言言っておきますけど、すいません。内藤選手が机の上でパイルドライバーをやって失敗したけど、なかなか難しいんですよ、あれ。中心に体をもっていかなきゃいけないから。あれも技能賞だなと僕は思うんですけど、いかがなものでしょうか? 別に大仁田は技がないとか、どうのこうの言われますけど、毎回毎回イスで殴ると、ちゃんと抜けるじゃないですか。これも技能じゃないかと。今までの記録をたどったんですけど、この何年間で机を400脚、イスを800脚ぐらい壊したなと。イス業界と机業界に物凄く僕は貢献してるんじゃないかなと。1年間に150試合やってましたから、単純にいうと1試合に1個使うとして150脚のイスはぶち壊してますよ。机に関しては毎試合毎試合。ということは150×5ぐらいにしてるんですけど。この1年間は一番ハードな戦いでしたから。ハードコアの真髄というものを日本で見せてきましたから。この間の論外戦の時は10脚のイスを壊しましたけど。1試合平均、今年も100試合ぐらいやってますので100脚のイスと100ぐらいの机をぶっ壊したかなと」

――赤い革ジャンの背中には文字を入れる?

▼大仁田「今、買ってきたばかりなんで、今日の晩に邪道と書こうかなって」

――10・31後楽園が迫る中で寂しい気持ちはある?

▼大仁田「寂しいですよね。寂しいですけど、最初の引退で後楽園ホールで元子さんが抱きしめてくれて泣いてくれて、後楽園の地下の駐車場から帰って隙間風が体の中を抜けていくよりも、たぶん僕は晴れ晴れとして後楽園ホールの駐車場から帰るんじゃないかなって。それだけは確信できますね。おかげさまでたくさんのファンの人たちに買っていただいて」

――鷹木&KAIの名乗りを上げたことについては?

▼大仁田「うん。なかなかね、いろんな人たちから組みたい組みたいと言われたんですけど、そういった中で最初に団体を越えて、ある種これは超党派タッグですから。まぁ、いいんじゃないかなって。仲間で固まるじゃないですか。そうじゃなくて、自分たちからカミングアウトしてくれた奴らだし。超党派の世界で組んでくれるというのはありがたいと思いますよ。一夜限りですから。この3人が並ぶことってたぶん最初で最後ですから。俺の生き様を、40数年間の生き様をみんなに伝えようかなと。あと残すところ2試合ですけど、感無量です。寂しい限りですよ。ただ、ケジメってあるかなって。自分の中で。ヒザも決してよくないし、階段を下りる時、大変だし。試合の時、全くそういう素振りをみせないから。階段の上り下り大変ですよ。だからエレベーターを探す自分がいるんですけど、嫌だなと思います。スクワットも16、17歳の時は3千回できたのに、いまや100回できない自分に情けなさを感じたり。また、肩が折れてますので、腕立て伏せができなくて、ベンチプレスができない自分を、うわぁ、俺ってどうなるのかなって思ったこともあったし。そしてまた去年なんかは4箇所骨折しましたので。腰の骨折、腕は変形してるんですけど腕の骨折。これ船木選手に蹴られて2回骨折してるんで。まぁ、弱いなって証明されたようなもん。僕は強いなんて言ったことないし。存在できたのはある種、ファンのおかげだし、火曜日という日にもかかわらず日本全国からやってきてくれる。ある種、幸せだなって。邪道も普通になる時がありますね」

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