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10/26【大仁田興行】10・29名古屋・最後の電流爆破へ大仁田、青柳の右足破壊辞さず、青柳「引退の花道にボクの右足を贈る」

 10・29名古屋国際会議場大会『さよなら大仁田 最後の電流爆破 in 名古屋』で“最後の電流爆破デスマッチ"を闘う大仁田厚が青柳政司(誠心会館々長)との健闘を誓い合った。

 26日、東京・水道橋の闘道館で大仁田と青柳が同席しての会見が行われ、最後の対戦へ向けて思いの丈をぶちまけた。同大会で大仁田はKAIと組み、青柳、ミノワマン組と異種格闘技ランバージャック電流爆破デスマッチで激突する。

 大仁田と青柳は、1989年7月2日に後楽園ホールで開催された『格闘技の祭典』で初対決。青柳は大仁田のイス攻撃で大流血に追い込まれ、両軍のセコンドが入り乱れた大乱闘に発展。この闘いがきっかけとなり、大仁田はFMWを設立。同10月6日の名古屋・露橋スポーツセンター、同8日の後楽園での旗揚げ2連戦で二人は激闘を展開。一連の闘いは伝説として語り草となっており、青柳の存在なくしてFMWの成功はなかった。その後、歳月を経て、FMW、超花火マットで電流爆破戦も闘った両者だが、初対戦から28年余の年月が経ったとあって、もはや二人の間にわだかまりなどなし。終始にこやかな表情で会見に臨んだ。

 青柳がリングに戻るまでの道のりは平坦なものではなかった。2015年5月、バイク事故で右ヒザから下の36箇所を複雑骨折し、一時は右足切断の危機もあった。しかし、不屈の闘志と、「もう1度大仁田を蹴りたい!」との思いでリハビリに励み、ようやく自力歩行できるまで回復。昨年からは「魔世軍総裁」として、ファイヤープロレス、リアルジャパン・プロレスのリングで、悪徳マネジャーとしてらつ腕を振るってきた。

 だが、試合をするのは事故後初。すでに、2015年10月にプロレスリング・ノアのリングで引退式も行っており、名古屋大会は“一夜限定復帰"となる。当然ドクターストップが掛かっており、担当医からは「右足で蹴ったら、再度複雑骨折する可能性あり」と宣告されている。

 それでも青柳は「大仁田さんがいたから、今の自分がいる。初対戦から約30年、人生の半分くらい経つ。離れていた時期もあったけど、頭の中には常に大仁田さんのことがあった。最後の名古屋となれば、相手はボクしかいないでしょ」との思いでリングに立つ。「引退の花道に、ボクの右足を贈ります。リングに上がる以上、右足で蹴ることを考えています」との覚悟を口にし、パートナーのミノワマンについても「彼は岐阜の出身で、昔、空手をやっていて、ボクが主催する大会にも出てたんです。格闘家だけど、心はプロレスラー」と話した。

 2日後の10・31後楽園大会で還暦引退する大仁田はこれが最後の電流爆破マッチとなる。「28年前にFMW旗揚げのとき、名古屋で青柳館長と対戦して、2日後に後楽園があった」と回想し、「不思議なもので、今回も名古屋の2日後に後楽園がある。名古屋を乗り越えなければ、後楽園はない。これも運命」とキッパリ。手負いの青柳が相手でも、「リングに上がったら敵同士。(青柳の)右足がバラバラになっても仕方ない」と心を鬼にする構えをみせた。

 当日は、電流爆破バット3本が用意され、青柳は電流爆破レガースを着用するという。初対戦から実に約29年の月日を経て、大仁田と青柳の闘いが10・29名古屋で完結する。(※写真、情報提供:大仁田厚事務所)


☆10/29(日)愛知・名古屋会議場イベントホール『大仁田厚最後の電流爆破in名古屋』14:00開場、15:00開始

▼メインイベント 異種格闘技戦・ランバージャック電流爆破デスマッチ
青柳館長
ミノワマン
vs
KAI
大仁田厚

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