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11/1【WRESTLE-1】「僕は生き残る、チャンスを両手で掴みたい」敗者追放マッチへ藤原ライオン インタビュー

 今年の8月より続いてきたACEと三富レボリューションの抗争が11・5後楽園大会でひとつの山場を迎える。長引く抗争に業を煮やした三富政行より、負けた人間は今後W-1のリングに上がれなくなるという条件付きの試合が提示されたのだ。これにより、11・5後楽園大会ではACEの一&皇壮馬vs三富&藤原ライオンの試合は敗者WRESTLE-1追放マッチとして行なわれることになった。かつての所属選手であり、今回三富のパートナーとしてW-1のリングに戻ってきたライオンの意気込みを聞いてみた。

【藤原ライオン インタビュー】

──まずはW-1のリングに久々に戻ってこられて、どのような印象を受けました?

▼藤原「う〜んW-1のリングの印象というよりは僕自身のことになるんですけど、所属していた時はプロレスがまだあまりできていなくて、自分のためにと思って一回辞めたんですね」

──自分のために?

▼藤原「はい、レスラーとして成長するためにいろんな経験をしたほうがいいかなと思ったんですよ。それからいろんなリングに上がって、いろんな経験をして、いろんな選手と闘ってきたんで、僕は違うレスラーとしてW-1に戻ってきたと思っています」

──自分が成長した姿をみんなに見せられているっていうことですか?

▼藤原「そうですね。もちろんこれからまだまだ成長する部分はあると思うんですけど、今は違う藤原ライオンだと思います」

──そういう中で三富選手に呼ばれてタッグを組んで、ACEの選手たちと抗争をしていますよね。ライオン選手が所属していた当時はACEという存在自体がなかったわけじゃないですか? 闘い続けてきて、どのような印象を受けられました?」

▼藤原「まだまだですよね。彼らの気持ちはわかるんですけど、一番最初に闘った時にまだまだだなと思いましたね。この間の10月の後楽園では自分たちが負けてしまったんですけど、試合する前は少しは爆発するような試合ができるかなと期待していたんですよ。でも、まだまだですね」

──試合後も「今日の子供たちはひどかったね。打撃が一回もなかった。結構衝撃」と厳しい言葉を言われてましたよね。

▼藤原「ハッハッハ! 完全に自分と三富さんだけが攻撃していたようなもんですよ。あの2人が勝てたのはレフェリーのせい」

──三富選手「レフェリーも買収していた」という疑惑を口にされていましたよね。

▼藤原「そういうことだと思いますけどね(笑) だから、今回の試合はレフェリーもちゃんとやってほしいです。試合前にレフェリーの銀行の口座も見たいですよね」

──不透明な金が支払われてないかどうかを確認したいと(笑)

▼藤原「そうそう。もらってるかもらってないか確認したいね(笑) だから、あくまで前回の彼らの勝利はラッキー。プロレス大好きっていう気持ちはわかるけど、まだまだですよ。3年前の自分と同じぐらいだと思います」

──気持ちとしてはプロレスが大好きだし、このリングでがんばっていこうという気持ちはあるんだけども、それが闘いの中に表れていないということですか?

▼藤原「はい。手応えがないっていうことはそういうことだと思います。ただ、あの2人のうちどちらかがW-1に上がれなくなっちゃうということはいいことじゃないですか? 僕みたいに違うリングで経験を積むべきですよ」

──なるほど。今回の後楽園大会で行なわれる敗者W-1追放マッチでは負けた選手が今後一切W-1のリングには上がれなくなるんですけど、一選手と皇選手の今後のことを考えると、そのほうが成長できるんじゃないかということですか?

▼藤原「そうですね。W-1に上がれなくても、違うリング、あるいは違う国でもいいんじゃないですか?」

──海外修行に出てもいいんじゃないかと。

▼藤原「メキシコとかアメリカとか、海外に行ったほうがいいかなとも思いますね」

──ちなみにACEの選手たちは「お金を払ってプロレスラーになった」っていう言われ方をしちゃうんですけど、海外から来たライオン選手はどう思いますか?

▼藤原「海外では普通ですね。でも、日本では普通じゃない思います。まあ、自分もWNCの時は毎月月謝払ってたかもしれない(笑)」

──ああ、ライオンさんもお金を払ってプロレスを習ってた(笑)

▼藤原「そういうことになるね(笑) でも、まあ難しいですよ、それは。自分はTAJIRIさんとAKIRAさんに直接レクチャーしてもらったんですけど、いいのか悪いのかは難しいです。海外では普通ですけど、日本では普通じゃないから、お客さんが感情移入しにくいのかもしれないです。ただ、一つ言えるのは僕はまだプロレス総合学院の卒業生をリスペクトできない。ひどい言い方かもしれないけど、熱い試合をできないし、リスペクトできないね」

──ライオン選手にとってはそこがリスペクトできるかどうかの境目ですか。

▼藤原「彼らと納得のいく闘いができないです。だから、リスペクトできない。多分、2〜3年前は先輩たちも僕のことをそう思ってたんですよね。だけど、今回戻ってきて、「良くなったね」って言われたんです。だから、僕は成長した。僕は総合学院を卒業してACEとしてW-1のリングに上がることは悪いとは思わないんですけど、だったら僕みたいに成長しないとダメですよね。初めて闘った時に『この2人はダメだな』って思ったんですよ、正直。9月もダメ、10月もダメ。成長しないから、みんなから叩かれる。苦労してないって思われるんですよ」

──三富選手がプロレスをもって幸せになりたいとおっしゃっているんですけど、それはライオン選手も同じようなお考えですか?

▼藤原「僕はプロレスがないと生きてられない。毎日試合したいんですよね。一番幸せな時はリングに上がっている時。それはレスラーだけじゃないね。お客さんもプロレスを見て幸せになれる。プロレス界はレスラーだけじゃなくて、スタッフもいる。みんなお客さんと同じようにファンでしょ? みんなプロレス大好きだからやっているわけでしょ? だから、幸せにならないとダメなんですよ」

──ちなみに今は幸せですか?

▼藤原「とってもハッピー。W-1を辞めた時は幸せじゃなかったんですよね。辞めてから8カ月の間、まったくプロレスをやらなかったんですよ。だけど、やっぱりプロレスが大好きで続けてきたね。違う藤原ライオンを先輩たちやお客さんにも見せたくて、続けてきた。特に武藤さんに見せたいですね。もうあの時の藤原ライオンじゃないよって」

──でも、この幸せな時間が長く続くように是が非でも11月5日の後楽園大会は勝って生き残らなきゃいけないですね。

▼藤原「僕は生き残りますよ。今回はチャンスを両手で掴みたいんですよね。そのためにも絶対負けない。でも、負けることが想像できないんですよ。僕と三富さんが負けるイメージがまったくない。前回はラッキーだっただけ。だから、今回は絶対に勝つよ」

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