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11/25【WRESTLE-1】12・10後楽園・岩石との一騎打ちへ W-1提供・征矢インタビュー

 12・10後楽園大会でタナカ岩石との一騎打ちを控える征矢学。二人は今秋の『WRESTLE-1 TAG LEAGUE 2017』で全敗に終わったことで亀裂が入り、岩石の要求を受けてシングル対決が決まった。「そもそも岩石はデビューして1年ちょっとでしょ? そのキャリアなら勝ち負けにこだわるよりも、もっと身につけなきゃいけないことがいっぱいあるんですよ。今目の前にあるやるべきことをスルーして、その先のことをやろうとしていますよね。気持ち的なものなのかはわからないけど、それじゃダメ!」と指摘した征矢は、「せっかくW-1のリングに上げてもらっているんだから、勝ち負けがどうとかっていうよりもまずはACEの名前を売れ」と指南した。キャリアの浅い岩石にとって先輩・征矢との一騎打ちは自分をアピールする格好の一戦。征矢の手厳しい言葉に対し、戦いを通じて返答するしかない。W-1提供・征矢インタビューは以下の通り。

【征矢インタビュー】
──ここ最近タッグを組んできたタナカ岩石選手からの申し出により、12・10後楽園大会でシングルマッチを闘うことが決定しました。率直にどのようなお気持ちですか?

▼征矢「いや、私は特に何もないですよ。ただ、彼のイデオロギーは私のイデオロギーとは反するでしょ? 私は私なりに今やっていることを自分なりに追求したいなというのがあってやってるだけなんですけど、なんなんですかね? こっちは楽しくやってんのに」

──征矢選手の気持ち的には「自分は何かおかしなことをしているのか?」っていう感じなんですか?

▼征矢「そうですよ。そんなことより、『お前は他にやることがあんだろう』と言いたいですよね。そもそもあいつはW-1所属じゃねえだろう」

──ACEの所属選手になりますね。

▼征矢「そうでしょ? だったら、せっかくW-1のリングに上げてもらっているんだから、勝ち負けがどうとかっていうよりもまずはACEの名前を売れって! 大丈夫なのか、ACEは? W-1にも心配要素はたくさんあるけど、ACEはもっとあるんじゃないのか?」

──主力だった立花選手と伊藤選手がW-1の所属選手になりましたし、皇選手もメキシコに行ってしまったので、陣容は手薄になりましたよね。

▼征矢「誰がいんだよ、ACEって。誰もいねえじゃねえかよ」

──岩石選手の他には、頓所隼選手、一選手、木村花選手、アンドロメダKEN選手、ボラ・デ・アロス選手、そして最近入った馬場拓海選手がいますよ。

▼征矢「アンドロメダとかW-1に出てねえじゃねえかよ!っていうところですわ。

──つまり、俺に絡んでないで、お前のやるべきことをやれと。

▼征矢「ACEの宣伝しろよ、ACEの!」

──今回の抗争の発端になったのは、9月から10月にかけて行なわれた『WRESTLE-1 TAG LEAGUE』で、征矢選手と岩石選手のチームが全敗に終わったことにあります。征矢選手的にはこの結果についてはどのように受け止められているんですか?

▼征矢「私たちは今はこのレベルなんだっていうことで、その結果をしっかりと受け止めるしかないでしょう。ただ、あいつは負けたことを半分は私のせいにしていますよね? 負けたのは私のせいだと。私は一度たりともあいつの責任になんてしてないですからね」

──まあ、タッグですから、負けたら両方の責任っていうことになりますよね。

▼征矢「そもそも岩石はデビューして1年ちょっとでしょ? そのキャリアなら勝ち負けにこだわるよりも、もっと身につけなきゃいけないことがいっぱいあるんですよ。天狗になりすぎだよ!」

──W-1のタイトルマッチ戦線に絡んだりもしているので、天狗になってしまっているということですか。

▼征矢「岩石に限らずですけどね」

──W-1と契約した立花選手にしても伊藤選手にしてもですか?

▼征矢「いや、みんなですよ」

──若手選手全員?

▼征矢「みんな、みんな! みんな天狗ですよ! W-1なんて狭い世界ですからね。もっと視野を広げたほうがいいよって」

──W-1のリング上だけで威張っていてもしょうがないと。

▼征矢「そういうことですよ。特に若い奴は外に出て、強敵と闘えばいいんです。もっとW-1の外に出て名前を売らないと。自分の名前が売れれば、自ずと所属しているW-1の名前も大きくなるでしょ? 特に私は全日本プロレスの『世界最強タッグ』に出ているので、なおさらそう思う部分がある。強敵と闘いなさい! 岩石に関しては今目の前にあるやるべきことをスルーして、その先のことをやろうとしていますよね。気持ち的なものなのかはわからないけど、それじゃダメですよ」

──プロレス総合学院の同期である伊藤選手がW-1の所属選手になって、次の後楽園ではチャンピオンシップに挑戦したりしているじゃないですか? 一緒に闘っていて、同期に置いていかれるという焦りみたいなのを感じたりしますか?

▼征矢「私は岩石じゃないからわからないですけど、焦らなきゃいけないところですよね。でも、あいつから『僕もW-1の所属になりたいです』という意見も出てこないわけじゃないですか? いったい何をしたいのか? あいつの明確な意思が見えてこない。ただ、『勝ちたい、勝ちたい』と。じゃあ、勝ったらどうするんだよ? その先が明確に見えてこないんですよ。

──征矢選手は若手の頃、勝ち負けにこだわったりはしなかったんですか?

▼征矢「いや、勝ち負けにこだわる部分もありましたけど、まずはプロレスを楽しむっていう部分からでしたね。毎日緊張して、先輩にもみくちゃにされてボッコボコにやられてましたから。メンバーもメンバーでしたし、必死に食らいついていきましたよ。必死に食らいついて、少しでも早く自分の身体にプロレスというものを染み込ませたいといろいろ試行錯誤して、現在があるんです。私は明確な目標を持ってやっていたんですよ」

──今の岩石選手には必死に食らいついていくという姿勢が見えないということですか?

▼征矢「見えないですね。とにかく目先の勝ち負けにこだわってしまっている。まずは必死に食らいつくこと。あいつはそこを抜かしてジャンプしようとしている感じなんですよ。ホップ、ステップが抜けているんだ!」

──要するに勝とうと必死になっているようだけど、全然必死さが伝わってこないということですね。

▼征矢「まったく伝わってこないですよ。もっと会場の空気を自分のものにしろよって思いますよ。まだW-1の会場の中でも名前が浸透しているわけでもないんだから。あいつは埼玉出身でしょ? 東京と埼玉は近いんだから、地元のお客さんをいっぱい連れてこいよっていう話ですよ。そういうところですよ。それをしてこそ必死だということなんですよね。私は長野県出身で東京に一人も知り合いがいませんでしたよ。そこから始めてますからね。今は一人でもたくさんのお客さんを連れこないといけない状況でしょ、W-1は。ACEもそうじゃないですか?」

──W-1自体がまだできて日の浅い団体ですから、プロレス界に浸透させきれているわけじゃないですもんね。

▼征矢「そこなんですよ。それを一番理解しているのはイケメンだけですよ。キャラも立っているし、周りに支持されている中で、自分の売り出し方をよくわかっている。そんな気がしますね」

──なるほど。今、イケメン選手の名前が出ましたけど、12月2日の横浜大会では一騎打ちをやることになりましたね。

▼征矢「そうですね。『W-1 GP』では負けていますし、今年の覇者ですから。まあ、いい機会なので私とイケメンにしかできない、お客さんが楽しめる試合をしたいですよね」

──征矢選手は来ているお客様を楽しませているという自信はありますか?

▼征矢「それは会場に来ている方一人一人に聞かないと答えは出てこないと思いますけど、まず自分が楽しむことを忘れないようにしたいなと思っていますね」

──髪の毛を金髪にしたのはその一環ですか?

▼征矢「これはハロウィンパーティーの後遺症です」

──後遺症?(笑)。

▼征矢「あと、東京愚連隊の大会でグレート・カブキさんの毒霧を食らって、髪の毛がこんなになっちゃいました。もしくは外国人に憧れているので、外国人っぽいイメージにしようかなというところですね。やっぱりワールドワイドにいきたいので、金髪ヒゲ野郎になりたいなって。そういうところですわ」

──外国人に憧れているっていうのは初めて聞きましたね(笑)。

▼征矢「アメリカ人になりたい。だから、形から入ろうかなと。それが金髪の理由です」

──よくわかりませんけど、プロレスを楽しめているということですね。

▼征矢「そういうことですよ」

──では、12月10日の後楽園大会の岩石戦も楽しみながらやりますか?

▼征矢「岩石戦は楽しめないな。あいつが楽しんでないんで。それが試合に出ちゃうかもしれないですね」

──では、どういう試合にされるつもりですか?

▼征矢「どういう試合もこういう試合も普通にやりますよ」

──例えば、岩石選手には必死さが足りないっておっしゃっているわけですし、先輩としてプロレスの厳しさを徹底的に叩き込むとか。

▼征矢「そういうのしない! 一切なし! 感傷的なものは一切なし! まあ、どういう試合になるかなんて当日になってみないとわからないですよ。ここで言ったらおもしろくないでしょ?」

──当日のお楽しみということですか。

▼征矢「楽しみにしていてください。いや、12月10日、後楽園ホールに見に来てください。芦野と伊藤のタイトルマッチを」

──征矢選手と岩石選手の試合はいいんですか?

▼征矢「だって、芦野と伊藤のタイトルマッチがメインでしょ? じゃあ、それを見に来ればいいじゃないですか」

──岩石選手との試合も見てもらいましょうよ(笑)。

▼征矢「だって芦野と伊藤の試合はハンバーグ定食で言ったら、ハンバーグですから。私と岩石の試合は味噌汁……いやあ味噌汁になるかなあ? 漬物かな? まあわからないですけど、とりあえずは芦野と伊藤のタイトルマッチがハンバーグですから。漬物が好きな人がいれば、おかわりしてください」

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