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12/12【新日本】ドームUS王座戦へ会見 オメガが報復襲撃、ジェリコ予告「1月4日はケニー最後の試合」

 1・4東京ドーム大会でIWGP USヘビー級選手権試合を争う王者・ケニー・オメガ、挑戦者・クリス・ジェリコが12日、東京・明治記念館で会見。ダブルメインイベントに決まったこの一戦へ向け、オメガは12・11博多大会のお返しとばかりにジェリコを襲撃し、「クリス・ジェリコに尊敬の念を持つことはできない。だから東京ドームでお前を虫けらのように扱ってやる」と制裁を宣言。ジェリコは「ケニー、ザ・クリーナーがここでキャリアを終えることになるだろう。1月4日はケニー最後の試合だ」と豪語し、オメガのレスラー人生に引導を渡す構えをみせた。

 ドリームマッチと称されるオメガとジェリコによるUS王座戦。この日、ドーム大会のダブルメインイベントとなることが発表された。前夜の12・11博多大会でジェリコが突如、現れてオメガを襲撃して王者を血ダルマに。両者の遺恨は一気に深まった。

 一夜明けたこの日、US王座戦へ向けた会見が行われたが、同席させては危険と判断されたか、個別会見の形がとられた。頭に包帯を巻いて登場したオメガは「紳士、二人の戦いになるものだと思っていた。歴史上に残る最強の選手、最高の選手の戦い」と定めていたが、ジェリコの暴挙によってその考えは変わった。「このようなことはもう二度と起こらない」と断言したオメガは、「クリス・ジェリコお前は一線を越えてしまった。もうリスペクトの念はない」と怒りをむき出し。「だから東京ドームでお前を虫けらのように扱ってやる。クリス・ジェリコ。お前は真のケニー・オメガを露見させた。新日本プロレスに来てからまだみせたことのない真のケニー・オメガをここでみせることになるだろう」と制裁を予告した。

 だが、ドームまで待ちきれないとばかりにオメガはアクションを起こした。ジェリコが会見中に乱入。壇上のジェリコに突っ込むや馬乗りになってパンチを連発した。ジェリコも徹底抗戦し、両者は大乱闘を展開。ドームへ向けて遺恨を深めた。

 当然、ジェリコも怒りが収まらない。乱闘が収束し、オメガが去ったあと、怒りに声を震わせながら、「この1・4東京ドームが自分のキャリアにおいて最高、最大の戦いになる。俺が歴史上に残る最強のファイターであることを証明してみせる」と豪語。「ケニー、ザ・クリーナーがここでキャリアを終えることになるだろう。1月4日はケニー最後の試合だ」と引導を渡す構えをみせた。


【会見の模様】
▼オメガ「挑戦を受けた時からこの試合というのは紳士二人の戦いになるものだと思っていた。歴史上に残る最強の選手、最高の選手の戦いということで、とてもわくわくした気持ちで興奮した状態で試合を待っていた。クリス・ジェリコに俺は憧れを持っていたが、昨日、彼こそが最強である、最高であると信じる理由ができたと思う。彼は自分に素晴らしいレッスンを授けてくれた。我々はプロレスラーでありアーティストであるということを踏まえて、私自身ここまでファンに楽しんでもらえる試合に偏る傾向があったと思う。5つ星ならぬ6つ星の試合を展開しようということを自分の頭の中に置いて試合していたことが多かったと思う。だが、彼は教えてくれた。プロレスとは真の戦いであるということを。そしてこの試合はどちらがよりよいアスリートであるかを決める戦いになる。たくさんの人々の前でだ。WWEvs新日本ということももう一切関係ない。これは二人の真の男が、自分の強さを心の底から信じる二人の男がどちらかが最強を決めるために戦う、とても大きな人生をかけた戦いになる。ダブルメインイベントという発表があったが、これを聞いてファンはどう思うだろうか。少し苦い気持ちになっているかもしれない。メインイベントを獲得した内藤哲也にとって大切な一日を台無しにするかもしれない。今年の1・4で俺はオカダ・カズチカとメインイベントで戦った。このイベントこそが記録に残る、記憶に残る、そして伝説的な大会になると思っている。次の試合も伝説の試合になると思っているが、これは個人の戦いではない。後ろから俺のことを襲うことはできないだろう。自分自身の最高の状態をリングに持ってきてほしい」

――ケガの具合は?

▼オメガ「ケガはしたものの、これは自分にとってはアクシデントであり、自分自身のミスで起こったケガだと思っている。これまではムーンサルトなど技をした上での出血はあったが、故意に誰かが俺にケガをさせようと痛めつけられたのはこれが初めてだ。それまではすべてアクシデントによる出血ばかりだった。これにどういう意味があるのか、試合にどういう影響があるのかということを考えさせられる。紳士同士の戦いだったはずだが、それは全てなくなった。この乱入でわかったことはクリス・ジェリコがケニー・オメガを研究してきた上での行動だったということ。彼は自分がαである、自分がΩよりも上であることを証明するためになすべきことをしたまでだと思う。だが、俺は試合において全て意味のあること、そして全ての試合においてフェアに戦ってきた。あの乱入はお前がやってきたRAWと同じことだ。もしかしたら、お前は俺よりクレバーかもしれない、そして重要なレスラーかもしれない。そしてお前こそ最強のレスラーだと呼ぶ人はまだたくさんいる。それは真実かもしれないが、このようなことはもう二度と起こらない。俺は東京ドームでサプライズを用意している。誰もが見たい、誰もが期待する、そして見た人全員の記憶に残る試合をしてみせよう。ケガをして数針縫合してしまったが、東京ドームでの騒乱を考えれば、このケガは小さいものだ」

――ジェリコに対する感情は?

▼オメガ「自分がここで犯したミスがあるとすれば、それはクリス・ジェリコに対する尊敬の念をみせてしまったところ。これまで彼が築き上げてきたキャリア、歴史、それらを踏まえて彼をみて戦っては負けるということを理解している。今回の件で俺が彼に対する尊敬の念を持ち続けたおろかさを彼が利用したことに憤りを感じている。しかし、もうそういった間違いは犯さない。クリス・ジェリコお前は一線を越えてしまった。もうリスペクトの念はない。リングに上がる時、自分にとってクリス・ジェリコはゼロだ。もちろん彼のキャリアをリスペクトしているが、もう人としてのクリス・ジェリコに尊敬の念を持つことはできない。だから東京ドームでお前を虫けらのように扱ってやる。そして人々にケニー・オメガとはどういう男か、クリス・ジェリコはどういう男かをみせたい。そしてクリス・ジェリコ。お前は真のケニー・オメガを露見させた。新日本プロレスに来てからまだみせたことのない真のケニー・オメガをここでみせることになるだろう」


【会見の模様】
▼ジェリコ「昨日、全て思いはリングの上でぶつけたつもりだ。あの攻撃で自分自身満足したし、俺がどれだけケニーよりも上回っているかわかった。そしてあれを見た誰もが俺の力を理解しただろう」

――ドリームマッチと称されているが、なぜあのような行動に出たのか?

▼ジェリコ「確かにドリームマッチだが…(ここでオメガが乱入し乱闘に)」

※乱闘後

▼ジェリコ「わかった。この試合は新日本プロレスが今まで見たことのないような試合になる。5つ星かもしれない、いや7つ星の試合をみせよう。数え切れないほどのフィニッシュシーンの繰り返し、そして真の戦い、αvsΩ。俺は何度も日本に来ているが、この1・4東京ドームが自分のキャリアにおいて最高、最大の戦いになる。俺が歴史上に残る最強のファイターであることを証明してみせる。だから絶対に瞬きせず、この戦いをみてほしい。もう二度とない唯一無二の試合。ケニー、ザ・クリーナーがここでキャリアを終えることになるだろう。1月4日はケニー最後の試合だ。ケニー・オメガ最後の瞬間をぜひ観に来てほしい」