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12/13【全日本】最強タッグ覇者・諏訪魔&石川が一夜明け会見で世界タッグ挑戦を表明、王者・大森も迎撃宣言

 『2017世界最強タッグ決定リーグ戦』優勝チームの諏訪魔&石川修司が一夜明けた13日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。暮れの栄冠を手にし、信頼関係を確固たるものとした暴走大巨人コンビは世界タッグ王座への挑戦を表明。王者組の一人である大森隆男も受けて立つ構えをみせた。

 全15大会のロングランとなった今年の最強タッグは12・12後楽園大会での優勝決定戦で橋本大地&神谷英慶を破った諏訪魔&石川が制覇。諏訪魔は2年ぶり3度目の優勝で、石川は初出場・初優勝となった。今年、石川が4月のチャンピオン・カーニバル、諏訪魔が9月の王道トーナメントにそれぞれ優勝し、ともに三冠ベルトも手にした。最強タッグ最終戦を「俺たちは全盛期だ、オイッ!」で締めたが、まさにそれを証明するような暮れの栄冠獲りだった。

 10月から始動した暴走大巨人コンビにとって何より大きかったのは、最強タッグを制したことで二人の絆がより強固となったことだ。最強タッグ中は2度の衝突もあったが、今では「ホント申し訳ねぇなって(苦笑) 思うんだけどね。わがままがすぎたかなというのもあるんだけど(苦笑) 体もそして中身もやっぱりでけぇと。さすが相方っていう感じ。すげぇ信頼してますよ」(諏訪魔)、「どんなにきつい相手でも隣に控えてる諏訪魔選手に回せば勝てるなと。あと諏訪魔さんがどんなに追いつめられても諏訪魔選手なら耐えられるというのがあったんで、ホント頼りになるパートナー」(石川)と互いへの信頼を口に。会見中も笑顔や笑いが何度も飛び出すなごやかムードで、諏訪魔は「このタッグは磐石だと安心していただきたい」と言い切った。

 最強タッグを制覇した今、二人が次に狙うのは当然、秋山準&大森隆男の持つ世界タッグのベルトだ。王者組には最強タッグ公式戦で敗れ、2度目の衝突を生む結果となっただけに、石川は「もちろん最強タッグ獲ったんであれば、その権利はあると思うんで。世界タッグのベルト獲ったことないんで、やっぱり巻いてみたいベルトではありますし、秋山&大森組にはリーグ戦で負けてるんでね。借りは返したい」と雪辱とベルト獲りを見据えるばかり。諏訪魔も「当然、世界タッグのベルトに、次のステップにいくべきだと思うし、そこは狙いたい。直訴ですね、この場で。世界タッグ挑戦させてくれよと。回答を待ちます」とアピールした。

 この日、取締役として定例会見を行った王者・大森も「諏訪魔&石川組。優勝チームとして我々が持っている世界タッグのベルトに挑戦する権利が十分にあるのではないか。挑戦者として何ら不足はないし、世界タッグチャンピオンとしてそれを受けて立たなければならない」と迎撃のみせた。双方が合意したことで、両チームによる世界タッグ戦が年明け早々にも実現することになりそうだ。

【会見の模様】
▼諏訪魔「昨日、凄い興奮してしまったんですけど、うれしい結果に夜も興奮が続き眠れず。さすがにあれだけの試合やった興奮って続くんだなっていうことに改めて驚いてるんですけど。一日2試合やったわけで、正直疲れたなと思うんですけど、こうやってトロフィーを見ると、またその興奮がよみがえってきちゃうなっていう感じですね。とりあえず、まずは全日本プロレスで、暴走大巨人が一つの結果を出せたのはうれしく思うし、また今後、次のステップに向かいたいなってさっきまで話してたんですけど。そこらへんは聞いてもらいたいなと思います」

▼石川「諏訪魔選手と王道トーナメント終わってから組んで、最強タッグ優勝するために組むっていうあれで始まったんですけど、リーグ途中でもめたりしたんですけど、最終的に後楽園ホールで、満員のお客さんの前で優勝決定戦に勝って二人でこのトロフィーを持つことができて、最高の結果に終わってよかったです。宮原&ヨシタツ、大地&&神谷っていう2チームとも強敵だったんで、その強敵に勝てたのも諏訪魔選手がパートナーだったおかげなんで。このチームはもっと可能性があると思うんで、もっといろんなものにチャレンジしていきたいなと思ってます」

――最強タッグに優勝したことで、今座っている状況と同じように距離も近づいたのでは?

▼諏訪魔「ホント申し訳ねぇなって(苦笑) 思うんだけどね。わがままがすぎたかなというのもあるんだけど(苦笑) 体もそして中身もやっぱりでけぇと。さすが相方っていう感じですね」

▼石川「もめて話し合って、その時にちょうどラストマウンテンという技もおかげでできて、そこから一気に巻き返せたんで、そういう衝突があったことが、逆に後半たたみかけることができたのかなと。逆にそのまま衝突ないままだったら、どっかで尻すぼみしてたかなという気がするんで、結果的によかったというのがありますね」

――今はお互いに信頼できるパートナーになった?

▼諏訪魔「すげぇ信頼してますよ。タッグっつうのはやっぱり信頼関係が重要だなっていうのを今回、痛いほどわかりましたね」

▼石川「チャンピオン・カーニバルとか三冠戦とか王道トーナメントで何回も戦ってるんで、強さはわかってるんで。どんなにきつい相手でも隣に控えてる諏訪魔選手に回せば勝てるなと。あと諏訪魔さんがどんなに追いつめられても諏訪魔選手なら耐えられるというのがあったんで、ホント頼りになるパートナーだと思います」

――石川選手はチャンピオン・カーニバルに優勝し、諏訪魔選手は王道トーナメントを制覇。そして二人で最強タッグに優勝し、全盛期を証明できたのでは?

▼石川「正直、メイン終わって10分だけ休憩があって、決定戦の相手が25歳のタッグチームなんで、だいぶやられましたけど(苦笑) そういう奴らに跳ね返すという奮起の言葉じゃないですけど、今が自分にとってベストだと思ってるし、そういうトレーニングをしていて、そういう状態を続けたいなという意味であの発言なんで、それはこれからもそうなんで。全盛期だと思って、練習も試合もガンガンいきたいなと思います」

▼諏訪魔「間違いなく全盛期だったよね(笑) 石川選手のコメントで『全盛期を続ける』と聞いた時に、あ、これだと思った(笑) 何年でも全盛期、生涯全盛期というのでもいいのかもしれないしね。この勢いでとにかく若い奴はどんどん跳ね返してやる。まだまだだと。その若い奴らが出てこようとするところを見ると、俺も叩き潰されてきたというのがあるし、じゃあ今回は俺ら全盛期、若い力を跳ね返す。そういうのをまだまだ何年も見せつけてやる。そうふうに思いますね。昨日、ヨシタツのヤロー、あのヤロー。まだ腹立ってるよ。泣かしてやろうかなと思うよ。生意気だ、あいつは。腹立ってしょうがない」

▼石川「(笑)」

――大森取締役が定例会見で世界タッグ挑戦資格ありと話していたが、最強タッグに優勝した以上、次は世界タッグを狙う?

▼石川「そうですね。もちろん最強タッグ獲ったんであれば、その権利はあると思うんで。世界タッグのベルト獲ったことないんで、やっぱり巻いてみたいベルトではありますし、秋山&大森組にはリーグ戦で負けてるんでね。借りは返したいなと。で、自分たちがやっぱり最強のタッグだというのをタイトルマッチで証明したいと思いますね」

▼諏訪魔「当然、世界タッグのベルトに、次のステップにいくべきだと思うし、そこは狙いたい。直訴ですね、この場で。世界タッグ挑戦させてくれよと。回答を待ちます」

――秋山&大森に負けたときは二人の関係が微妙だったが、信頼関係が出来上がった今は自信もあると?

▼諏訪魔「あれでしょ? 大阪で負けたやつでしょ。誤爆して負けといて俺が怒るっていう。あれが最悪なピークだったね」

▼石川「ジャイアン、ジャイアン(笑)」

▼諏訪魔「(苦笑) あれもおかしな話なんだけど、気持ちが俺、出ちゃうんだよ。先走っちゃってさ。何で負けんだよ?って。実はあんなの信じねぇよって意味なんだけど。舌足らずなんで、あんなふうに思われてしまってるというところも今は理解してくれてると僕は思ってます」

▼石川「(笑) 昨日のきつい戦いを乗り越えてきたんで、この二人で。だからどんなチーム…秋山&大森はベテランだし、キャリアも十分ありますし、長年組んでるんで強いと思いますけど、今の二人だったら負けないと思うんで、どっちが強いのかベルトをかけて証明したいなと思います」

――諏訪魔選手は厄年をいい形で終えられたのでは?

▼諏訪魔「今、本厄中なんですけどね。アニキは後厄中なんだけど。まだ終わってないんで、今年は。何があるかまだわからないと。最後の最後まで気を抜かないように。怖いよね、年末いろんなこと起きてるんで。でも、そういうふうにいい形になったんじゃないのと言ってもらえることはうれしいですよね」

――13年連続出場となったが過去との違いはあった?

▼諏訪魔「今までにない内容の濃さっていう感じはしましたね。それは当然パートナーといろんなことがあったっていう、ここまであったというのも今までなかったなと。俺、結構いろいろパートナー変わってるんですよ。ここまでこう心をぶつけていくというのもなかったなと思うし、また対戦相手も強ぇ奴いっぱいいたし、厳しかったですね」

――昨日、色違いのロゴ入りショートタイツとニーパッドだったが二人の絆の表れ?

▼諏訪魔「青と赤が混ざっちゃったわけだからさ。ああいう形のタイツになった。いいバランスが取れてたと僕は思ってますよ」

▼石川「タッグチームらしいというか、タッグチームっぽいものが何かあった方がいいのかなということで二人で考えて、急いで発注して、最終日に間に合うという感じでしたね。ギリでしたね」

▼諏訪魔「そこまで統一してガチっといかないと。合体技の次はじゃあタイツいっちゃう? そんな感じ」

▼石川「(笑)」

――これからは何があっても衝突することはない?

▼石川「そうですね。今は今度は世界タッグのベルトという新しい目標があるんで、そこに向けて揺るぎないものがあると思いますね」

▼諏訪魔「確かにもめることはないと僕は信じてます。ただ夫婦だっていっぱい喧嘩するからね。どうなるかわからないけどね。このタッグは磐石だと安心していただきたいと思います」


【会見の模様】
▼大森取締役「11月、真駒内大会より始まりまして、昨日、後楽園で決勝を迎えました本年の世界最強タッグリーグ戦。全国各大会でご来場たまわりましたお客様、本当にありがとうございました。今年は出場メンバーもバラエティーに富んでいて、そして強豪揃い。非常に日程もさることながら試合もハードなものになりました。その中で我々、秋山&大森組、決勝にも出れず、優勝もできなかったですけど、ベテランとして死力を振り絞って出した結果がご覧の通りでございます。残念な反面、若い力、そして他団体の、特に大日本の選手の頑張りには目を見張るものがございました。そして同時に全日本の若い選手も実力の向上、それを肌で感じ取ることができました。非常に実りの多いシリーズだったと、このように思います。そして優勝した諏訪魔&石川組。優勝チームとして我々が持っている世界タッグのベルトに挑戦する権利が十分にあるのではないかと、このように思います」

――優勝した諏訪魔&石川を迎え撃つと?

▼大森取締役「諏訪魔&石川組、挑戦資格ありますし、アジアタッグチャンピオン、野村&青柳組に我々、新潟で負けましたね。あの二人にも挑戦資格はありますね。アジアタッグチャンピオンに世界タッグチャンピオンが負けたわけですから、これは何らかの示しをつけとかないといけないですよね。特に所属の選手ですからね。所属同士の」

――秋山&大森組とすれば、世界タッグ王者として優勝できなかった分、タイトルマッチで名誉挽回していくと?

▼大森取締役「やっていかなきゃいけないですね。示しつけないといけないし。優勝チーム、ホント強豪ですよね。挑戦者として何ら不足はないし、世界タッグチャンピオンとしてそれを受けて立たなければならないなと、このように思います。真駒内の記憶が薄い、もうすでに。ビッグガンズ、公開記者会見…遠い昔に感じます。恥ずかしながら札幌の路上で2回転びました。格闘技DXの記者の方も転んだという話も聞きましたけど、私も2回転んでおります。あれも敗因の一つだったのではないかと。ちょっと腰を痛めまして。前半でダメージを負ってしまった。そんなことはシリーズの後半にはすっかり忘れてましたけどね。それぐらい、いろんなドラマがありましたね。試合もチーム同士の駆け引きも含めて」

――取締役として野村&青柳の活躍をどのように感じている?

▼大森取締役「そこが複雑なんですよね。やっぱり所属選手、若手二人の頑張りも凄くうれしい反面、選手としてやっぱり負けてたまるかという気持ちももちろんありますし、優勝を逃した責任というのはやっぱり大きいですよね。それは秋山社長も感じてることだと思います。あの二人の急成長は目を見張るものがありますね。実際、試合やってみて技の一つ一つ、重みもスピードも全てにおいて向上してるっていうのを感じましたしね」