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12/13【全日本】1・7十三でGAORA王者・秋山に挑戦 佐藤が「格闘技色の濃いルール」提案を予告

 1・7十三大会でGAORA TVチャンピオンシップを争う王者・秋山準、挑戦者・佐藤光留が13日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。“シングル戦線の活性化"を見据える佐藤が「格闘技色の濃いルール」を提案する構えをみせ、秋山も「それが来てくださるお客さんに喜んでもらえるルールであれば、何でも受けようかなと思っています」との意向を示した。

 GAORA王座は現在、第15代王者の秋山が保持。9・19名古屋大会での田中稔戦以来、防衛戦を行ってこなかったが、意外な挑戦者が現れた。佐藤だ。「2018年ラッキーカラーは…赤! これはもう自分から赤を狩りに行くのがプロレスラーとしての生き方」との理由で表明し、1・7十三大会での挑戦を決めた。

 だが、赤いベルト獲りに動いた理由はそれだけではない。GAORA王座創設時のコンセプトは“シングル戦線の活性化"だった。そこで佐藤は「秋山選手が獲って、いろんなところでタイトルマッチやってたんですけど、同時に世界タッグも保持されて、GAORAがあまり陽の目をみなくなったんで、ここいらで一つ自分がいろんなルールで折り合いをつけて、これを奪取して、もう一度いろんなところでシングル戦線、火つけてやろうかなと思っております」と宣言した。

 2017年の下半期は佐藤にとって不本意な状況が続いてきた。青木篤志と保持したアジアタッグ王座から陥落し、11月のジュニアタッグリーグ戦で4連覇を逸した。そして暮れの最強タッグにエントリーされない悔しさも味わった。佐藤は「どんどんこれから大きい大会続いていきますので、その中でGAORA王者として出ていけば、もっともっと可能性も広がる」とGAORAベルト獲りを浮上の足がかりとするつもりだ。

 GAORA王座戦はこれまで挑戦者側が提案した特殊ルールが何度も採用されてきたが、当然、佐藤も考えている。秋山とはこれまでシングルで2度対戦し、いずれも敗戦。「割と自分でも打開策が見えない」と認めるしかない。それでも「一番現実味がある、自分の勝利が近づくといったらK-1ルール」としつつ、「ここは一つ格闘技色の強いルールを提案して、折り合いをつけてみたい」と少しでも自分に有利なルールを提示する構えをみせた。

 迎え撃つ秋山は3ヶ月ぶりのタイトルマッチで6度目の防衛戦となる。「合宿所に来て、若い奴の部屋を見たらあまりにも汚いんで、びっくりして何も考えられない状況ですね。ルールも何も、あんだけ頑張ってた青柳の部屋を見たら恐ろしいことになってたんで、今は何も考えられない白紙の状態」と放心状態ながらも、「GAORAといえども、そこに来てるお客さんに喜んでもらわないといけない」と王者らしく持論を展開。「佐藤選手が考えるものが、それが来てくださるお客さんに喜んでもらえるルールであれば、何でも受けようかなと思っています」と条件付きで受けて立つ構えをみせた。

 佐藤は「来年の話をすると鬼が笑うんで、今日はあいまいにしておきます」と具体案については口を閉ざしたものの、どんなルールを用意して秋山に挑むか注目される。

【会見の模様】
▼佐藤「GAORA TV王座に挑戦させていただくことが決定いたしました佐藤光留です。挑戦のきっかけは来年のラッキーカラーが赤だということで。これはもうまずはしょっぱなから赤いベルトを何とか手に入れてってことだったんですけど。実際、このGAORAの王座ができた時、シングル戦線の活性化という目的で作られたもので。秋山選手が獲って、いろんなところでタイトルマッチやってたんですけど、同時に世界タッグも保持されて、GAORAがあまり陽の目をみなくなったんで、ここいらで一つ自分がいろんなルールで折り合いをつけて、これを奪取して、もう一度いろんなところでシングル戦線、火つけてやろうかなと思っております。よろしくお願いいたします」

▼秋山「来年のラッキーカラーが赤ということで、そういう単純な感じで挑戦して、まぁ受諾した僕も僕ですけど。シングル戦線活性化と話していましたけど、最強タッグ中はやっぱりそこに集中しないといけないというのがありましたし、タッグを持ってるからこのベルトをおろそかにということはないつもりだし。今後もこれをずっと保持し続けようと思っています」

――ルールで折り合いをつけてとのことだが、具体的にどんなものを考えている?

▼佐藤「昨日、興奮の最強タッグ終わりまして、家帰ってホームページを見て、今までのルールを見返したんですけど、どうも格闘技の醍醐味に欠けるルールというか、急に大森さんが登場するというですね。シングル戦線の活性化ですから、そこに第三者はいらないんじゃないかと。いろいろ考えまして。自分は2回、秋山さんとシングルマッチやってまして、1度目は通常のプロレスルール、2度目は銘打たなかったんですけど、互いのレスリング力がルールというような状況で試合して、割と自分でも打開策が見えない中で、一番現実味がある、自分の勝利が近づくといったらK-1ルール。で、憎き諏訪魔の13周年、タイトルマッチでリング上を血の海にして。どっちが血出すかその時にならないとわかりませんけど。あとは十三大会、いつも出店が出てますんで、お酒はたくさんありますんで、ドランカーズマッチですね。その合間をとってUWF忘年会ルールというのもあるんですけど。ここは一つ格闘技色の強いルールを提案して、折り合いをつけてみたいと思います。ただ、来年の話をすると鬼が笑うんで、今日はあいまいにしておきます」

――格闘技色の濃いルールとのことだが?

▼秋山「僕も昨日、興奮のるつぼと貸した後楽園ホールから今日、ここに合宿所に来て、若い奴の部屋を見たらあまりにも汚いんで、びっくりして何も考えられない状況ですね。ルールも何も、あんだけ頑張ってた青柳の部屋を見たら恐ろしいことになってたんで、今は何も考えられない白紙の状態ですよ。格闘技色でも…ただ僕、お酒飲まないんでドランカーズマッチとか、血とかそういうのは青少年によくないと思いますし、(物で佐藤を叩くそぶりをみせて)血がほしいんだったら叩いてもいいですし(笑)。ちゃんとみせられる、GAORAといえども、そこに来てるお客さんに喜んでもらわないといけないと思うんで、佐藤選手が考えるものが、それが来てくださるお客さんに喜んでもらえるルールであれば、何でも受けようかなと思っています」

――いろんなところでシングル戦線に火をつけるとのことだが、全日本の枠にとどまらないということ?

▼佐藤「いえいえ、全日本プロレスの王座ですから。自分が全日本に来て、一度大きな出来事があったときは巡業も全5試合。内2つがシングルマッチ。GAORA王座がなくても活性化しまくってた。自分も当時、ジュニアとしかシングルマッチやらなかったですけど、急に新潟で大森さんとシングルマッチやったりとか、普段、自分のキャリアの中で当たることのなかった人と当たってきましたので。成績は非常に芳しくないですけど、ルールさえ何とかすれば。これから僕の欲求が満たされ続けるという魔法のベルトですから」

――もし獲ったら自分で考えたルールで防衛戦を行っていくと?

▼佐藤「はい。今回も負けたら合宿所の部屋掃除マッチでもいいですよ」

▼秋山「いいね。それは素晴らしい。まず青柳の部屋からやってもらいたい」

▼佐藤「GAORAで中継しますか」

▼秋山「放送禁止になるかもしれない。あまりのひどさに。あとで写メみせますか? 青柳のファンの人に希望の方がいれば青柳の部屋の写真プレゼント(笑) クリスマスプレゼントにしようかな。岡田の部屋も顔と一緒で汚かったですね」

――純粋に挑戦者として佐藤選手はどのように映っている?

▼秋山「ルールどうのこうの、そういうのもありますけど、選手としてはぶっちゃけ苦しい時から…全日本の選手では厳密には違いますけど、僕の中では仲間だと。苦しい中で一緒に頑張ってきてくれた選手なんで。ルール云々ありますけど、いい試合ができればなと思ってます」

――仲間という言葉を聞いてどう感じる?

▼佐藤「戦いは始まってるんだなと。本当に今の言葉だけを聞いたらうれしいですけど、でもやっぱり勝ってないんで結局。ジュニアタッグも4連覇逃して、最強タッグもエントリーされてないですから。やっぱり昨日のあの後楽園ホールの中で、最強タッグに出てないっていうのはめっちゃ悔しかったですね。どんどんこれから大きい大会続いていきますので、その中でGAORA王者として出ていけば、もっともっと可能性も広がると思います」

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