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12/20【WRESTLE-1】2018年へ「皆様の心に刻めるような楽しいものを作っていきたい」 W-1提供・征矢インタビュー

 1・8後楽園大会でNOSAWA論外と組んでタナカ岩石&AKIRAと対戦する征矢学。12・10後楽園大会で岩石との一騎打ちに勝利した征矢だが、岩石からの要求を受けてタッグによる再戦が決まった。前回のシングル対決を振り返って「あいつが勝ち負けにこだわるっていうから、多少そういう姿勢を見せてくれるのかなと思ったけど、伝わってこなかった」と不満を口にした征矢は、岩石に反発するように「私が考えているのは、勝ち負けにこだわるよりも、見に来てくれたお客さんが満足して帰ってくれるほうが今後につながるんじゃないか」との持論を展開。「今、イケメンの入場パフォーマンスがW-1の中で一番注目されているじゃないですか? そこに負けてられないなと。とにかく皆様の心に刻めるような楽しいものを作っていきたい」と2018年へ向けた抱負を語った。W-1提供の征矢インタビューは以下の通り。

【征矢インタビュー】
──『WRESTLE-1 TAG LEAGUE』をきっかけに始まった岩石選手との抗争ですが、先日の10日の後楽園大会で一騎打ちを行ないまして、征矢選手が勝利しました。しかし、試合後に岩石選手が今度はタッグマッチでの試合を望んできたので、1月8日の後楽園大会ではその続きをやることになりましたね。

▼征矢「もうしつこいですよね。本当だったらタッグでやって、それでシングルで決着をつけるというのがパターンですよ」

──決着をつけるなら、邪魔者を入れずに1対1で一騎打ちをしようというのが、本来のあるべき姿というか……。

▼征矢「それなのにシングルのあとで今度は誰かを呼んでタッグマッチをやるというのは新しいパターンですよね。『なんだこいつは』って思いましたよ。変化球を投げられてきた気分ですね」

──だから、岩石選手の中では決着がついてないんでしょうね。「しつこくいくぞ」と言ってましたし。

▼征矢「いや、岩石にどうこう言われたところで自分は変わらないし、私は前から言っているように楽しんでプロレスをやりたい。勝ち負けにこだわって試合をするのは、今の私に相応しくないと思うんですよ。勝ち負けじゃないんですよ。勝ち負けじゃない!」

──その勝ち負けにこだわっている岩石選手と一騎打ちをしてみて、手応えは感じられたんでしょうか?

▼征矢「いや、手応えというよりは、あの試合はクリスマスが近かったんで、プレゼントを用意したんですよ」


──入場の時にプレゼントを配ってましたよね。

▼征矢「ただ人数分なかった! それがミスですね。ちゃんと座席数を把握しておけばよかったですね。30個ぐらい用意していたんですけど、1面とちょっとで終わっちゃったんですよ。やっちまったなと。それが心残りですね。せめて1列目の人には全員に渡したかったなと。それがあの試合の反省点ですね」

──ということは試合の中で岩石選手の印象は特になかったということですか?

▼征矢「頭が硬いっていう印象はありましたけど」

──それは前からわかってるじゃないですか。

▼征矢「ただ、あいつが勝ち負けにこだわるっていうから、多少そういう姿勢を見せてくれるのかなと思ったけど、伝わってこなかったですね。もっとガンガンくればよかったのに。様子を伺う部分が多かったし、相手を追い込む姿勢が全然感じられなかったですね」

──口では「勝ち負けにこだわる」と言いつつも、勝とうという姿勢がまったく感じられなかったということですね。

▼征矢「そういうことですよ。それに比べて、私はちゃんとお客さんの声を聞きながら試合ができましたからね。ただ、入場の時にサンタさんの格好をしてきたほうがわかりやすかったのかなという反省点はあります」

──プレゼントの個数不足にプラスして。

▼征矢「はい。あとあと考えたら、これもやっちまったなと。まあ、いつも年内最終の後楽園大会ではみんなでサンタコスをしてボール投げをやるじゃないですか? そうしたら、やらなかったんで、私がやっときゃよかったなって思いましたよ。チアワンが先にサンタコスをしていましたよね。ただ、彼女たちはプレゼントを配っていなかったので、個数不足という失態はあるにせよ、それをやったのはよかったんじゃないかと。岩石との一騎打ちに関してはそんなところでしょうか」

──では、次のお正月の1月8日の後楽園大会でのタッグマッチはどう臨もうと思っているんですか?

▼征矢「お正月かぁ……。お年玉だなぁ……。金かかるなぁ。お金ないから、銀行行って借りてきますわ。やっぱり、お正月だし、お客様を満足させるにはお年玉をみんなにあげないといけないですよね。いやあ、まいったな。どうしましょう?」

──まあお年玉のことは会社にでも相談してもらうとして、カードは征矢&NOSAWA組vs岩石&AKIRA組という対戦になりました。岩石選手が連れてくるパートナーはかつての征矢選手のパートナーだったAKIRA選手ですよ。

▼征矢「なんでそこで野上さんなんだっていう。あいつが何をしたいのかちょっとよくわからないです」

──対戦するのは久々ですよね。

▼征矢「組んでいたのはもう1年以上も前ですし、対戦自体はもっと久しぶりなんでしょうね。今はなきnew Wild orderというユニットがあったんですよ、このW-1には」

──今でもnew Wild orderはHPなどでも征矢選手のところにきっちりと所属ユニットとして記述されていますよ。

▼征矢「本当ですか? まだあるんですか? まあ、あれは熊ゴローに潰されたようなもんですからね。あいつに脱退されたんで、誰もいなくなっちゃったんですよ」

──実質的には1人ユニットですよね。改めてAKIRA選手は征矢選手にとってどういう存在なんですか?

▼征矢「何を考えているのかわからない、むっつりした人ですね」

──むっつりした人(笑)。

▼征矢「でも、プロレスを30年以上やっているじゃないですか? いろいろな経験をしているし、役者の仕事もやっているんで、発言だったり仕草だったり、魅入ってしまう部分がある人ですよね。本来だったら、もう少し一緒にnew Wild orderをやっていきたかったなっていうのが正直な気持ちです。昨年の私の欠場によりこういう形になってしまったので、そこは私に非があるのかなと思いますけどね。ただ、感謝は凄く大きいです。年齢が離れていた分、いろいろとサポートしてくれたので」

──でも、そのAKIRA選手が岩石選手のパートナーとして征矢選手の目の前に立ちはだかることになるわけですよ。

▼征矢「あいつがどうやって野上さんと連絡を取っているのかが気になりますね。だって、野上さんは私が電話をしても出てくれないんですよ?」

──出てくれませんか(笑)。

▼征矢「あいつは学院生の時に野上さんに教わっていたのか? そこの関係はよくわからないですけど、組まれてしまった以上はやってやりますよ。そして、試合をしつつ、お客さんがプロレスを楽しめる環境作りに励んでいきたいなと思います」

──しかし、岩石選手は「昔の熱い征矢学に戻してやる」って主張していますよね。この間、芦野選手も「征矢学は昔は熱い男だった」って言っていたんですけど、ご自分で変わってしまったという自覚はありますか?

▼征矢「いや、ないですね。私が考えているのは、勝ち負けにこだわるよりも、見に来てくれたお客さんが満足して帰ってくれるほうが今後につながるんじゃないかなという気持ちです。人生は一度きりですから。楽しんだほうがいいじゃないですか? いいんですよ、周りが言うことは気にしなくて」

──自分のやるべきことをやって、お客様を楽しませればいいと。ちなみに征矢選手のパートナーがNOSAWA選手になりましたけど、これに関してはどうですか? 今は組む機会も多いですし、全日本プロレスの『世界最強タッグ決定リーグ戦』でも……。

▼征矢「あれはブラック・タイガーVIIでしょう!」

──そうでしたね。NOSAWAさんはブラック・タイガーVIIのお友達でしたね。

▼征矢「ブラック・タイガーではないと思います。ただ、この間の『最強タッグ』でも私はブラック・タイガーに裏切られたんですよ。ということは、パートナーであっても100%信用するなということだと思うんですよね」

──ましてそのブラック・タイガーのお友達ですから、余計に信用できないと。

▼征矢「う〜ん……お友達らしいんですけど、しゃべり方は似ているし、容姿も似ているし、もしかしたら本人かもしれないし、そこの部分はハッキリとはわからない。ただ、裏切られたんで、パートナーも敵だと思って100%信用せずに闘いたいと思います」

──ということは、状況によっては1対3という図式になることも想定しているということですね。

▼征矢「1対3ですね。結局、信用できるのは自分だけなんだなって思いますね」

──わかりました。それではこの岩石選手との抗争ですが、征矢選手としてはこのタッグマッチで今度こそ決着をつけたいですか?

▼征矢「それはどうなんですかね? 岩石の目的がわからないし、野上さんを連れてくる意味もわからない。ただ、私はお客さんが喜んでいる笑顔が見たいって毎回思いながらやっているんですよ。今、イケメンの入場パフォーマンスがW-1の中で一番注目されているじゃないですか? そこに負けてられないなと。とにかく皆様の心に刻めるような楽しいものを作っていきたいということですね。だから、私の目標は大きすぎます。大きすぎてすぐにはたどり着けないと思います。これからも試行錯誤が続くでしょうね」

──目標が大きすぎて、みんなから理解されないという気持ちはありますか?

▼征矢「まあ基本、私は適当ですからね。そこまで深くは考えてないですよ」

──これまで力説されていたのは適当な話だったんですか(笑)。では、最後に目先の2018年の目標を教えてください。

▼征矢「何度も言ってますけど、お客様の笑顔が絶えない、そんな大会を随時できるようにしていきたいなと思っております!」

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